続・ウツの人が陥りやすい「幸せになりたい」という罠


前回、

「幸せになりたい」

と、言葉にしたり、
考えたりすると、


心は、

幸せになりたい

という事は、

今自分は幸せではないのだな

と受け取ってしまう。


そして、人間は本質的に変化を嫌う為、
不幸である事を
継続しようとする。


というところまで書いた。

では、一体どうすれば、
この不幸のループから
抜け出せるのか?

その答えは意外に簡単で、

上に書いた心の仕組みを
逆に利用してしまうのである。


どういう事か、
説明していこう。

「幸せになりたい」
と思うと、

心は、
「幸せになりたい」
という事は、
「今は不幸せなんだな?」
と受け取ってしまう。

そして人間の、変化を嫌う性質によって、
不幸である状態を継続してしまう。

では、この、
「幸せになりたい」

「幸せだ」

に変えてみるとどうなるのか?


心は、
言葉に従う。

「幸せだ」
と言葉によって断定されれば、
「幸せだ」
と思い込んでしまう。


そして、変化を嫌う性質が、
「幸せだ」
という状態を継続しようと頑張るのだ。


いやいや、
現実「不幸せ」だから、

「幸せになりたい」
と思ってるのに、

「幸せだ」
なんて思えないよ!


という、多数のツッコミが聞こえてきた。

ありがたや。

そう。
「不幸せ」
なのに、

「幸せ」
と思う事は、

結構難しい。


実際ボクも、
これがなかなかできてこなかったし、
現在もチャレンジ中だ。


しかしながら、
論理的にはこれは正しいとされている。


これをする為に、
おすすめの方法がある。


まず、言葉を変えてしまう必要がある。


人は自分がしたい事、
望む事が、
できているか、
できていないか、
によって「幸せ」か「不幸せ」かを
決める傾向にある。


「幸せ」とは、
やりたい事ができていて、
「満たされている」状態。


「不幸せ」とは、
やりたい事ができていなく、
「満たされいない」状態。

と、言い換える事ができる。

ならば、
脳(ここまでは心と言っていたが…)を、
騙してしまえばいい。


「できない」、
「できていない」事ばかりに、
目を向けているから
「自分は満たされていない」、
「自分は不幸せ」だと
感じてしまうのであるとすれば、


逆に、
「できる」、
「できている」事に
目を向ければ、
「自分は満たされている」、
「自分は幸せだ」と、
脳を騙す事が可能になる。

「自分はできる」
「自分はできている」
という既成事実を作ってしまえばいいのだ。


しかし、
ウツの人というのは、
残念な事に、
「自分は何もできない」
「自分には何の価値も無い」
と思い込んでしまい、
そこから抜け出せない。

そんな人に、
「できる」事、
「できている」事、
を探せるのか、
という問題が出てくるのだが、


大丈夫!


探せます。

というか、

あります!


例えば、

「いつもは夕方まで寝ちゃうのに、
今日は朝起きれたな。」

とか、

「今日はいいウ○コが出たな。」

とか、

「今日は歯磨きができたな。」

とか、

「今日はコンビニに行けたな。」

でよい。

そんな事⁉︎

と思われたかもしれないが、
そんな事で良いのだ。


というか、
今まで自分を無価値だと思っていた人が、
このブログを読んだからといって、
いきなり「幸せ」になれるわけはない。

いきなり、
誰かに自慢したくなるような自分の武器を見つけられるはずがないのである。


おう、おう、
お焦りなさるな。


まずは今までずっと繰り返してきた、
自分のダメなところ、
自分のできない事、
を探す思考の癖を、
正すトレーニングをしなければならない。


そのトレーニングこそが、
上記のものなのだ。


日に日に、
できる事が増えていく。

そうすると、
「自分はできる」

「自分は満たされている」

「自分は幸せ」

というサイクルができていく。


千里の道も一歩から、
である。

意図的に脳を騙していく。

つまり、
「幸せ」は、
自分で作り出す事が可能だという事だ。


さあ、
脳を騙そう!

そして
「不幸せ」
のループから抜け出そう!


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