我が子を『真面目』に育てたいワケ
「真面目」は、
ウツに注意が必要だ。
という話をしたが、
親が子を、
「真面目」な人間に育てたい、
と思う気持ちは
どこから来るのだろうか……?
大変残念な事であるが、
こちらもまた、
社会・他者の価値基準、
社会的評価を基準にして、
思考、行動を決定しているから起こる
と言わざるを得ない。
その手の親は、実は、
子供がどんな風に育つかよりも、
自分のメンツを大事にしているのである。
自分のメンツを大事にする場合、
人との約束を守る子の方が良いし、
大人に対して素直な子の方が良いし、
学業やスポーツができた方が良いし、
ピアノやバレエなど、
芸術的なものを嗜んでいる方が良い。
一般的に見て、
一定以上の評価を得られ、
否定されにくいという子を育てたがる。
その結果、
色々と押し付けられた子供が
親の期待に応えようとして、
大人が好感を持つ
「真面目」な人間が出来上がる
という仕組みだ。
ただ、
ここには、
とても重要なものが
一つ欠けてしまっている。
それは、
「子供本人の意思」だ。
親が自分のメンツを守る為に
子育てをした場合、
大抵は、
子供の意思、
子供の人格を
踏みにじってしまっている。
その結果は、
とても顕著に出てしまう。
主体性が無く、
他人の評価を気にし、
自信も持てないので、
「真面目」の鎧をまとい、
「できるふう」を
ひたすらに演じ続けなければならない、
「中身空っぽ」の、
「つまらない人」
になる。
意識しているか、
無意識にかは別として、
その事実に苦しんでいるのに、
脱いでしまうまうと、
自分は何も持っていないのが
露わになってしまう事を恐れ、
鎧をまとい続ける。
というループが、
延々と続く。
これが幸せだろうか?
子供の幸せを、
今一度考えてみてほしい、
と思う。
今日はこの辺で。
毎日死ぬ事しか考えられなかったボクが、
どのようにして立ち直るきっかけを掴み取ったのかを描いたコミックエッセイ
『しんさいニート』/イースト・プレス
https://www.amazon.co.jp/しんさいニート-カトーコーキ/dp/4781614671/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&keywords=しんさいニート&qid=1583634815&s=books&sr=1-1
絶賛発売中です。