10月に読んでいる本
多読・乱読の効用に疑問を感じ、1年で仕事本100冊読破を達成したので、10月からは「精読」に移行して、読むジャンルもリベラルアーツにすべし、と思っていたところに、ちょうどこちらの対談を視聴👩💻
その中で「リベラルアーツの必要性」についても出てきたのですが(もはやAIがいるから正解を出せる人の価値はなく、「問い」をつくれる人の時代という文脈で)、そのためにまずはゴマさんの読んでいたこちら↓の本を最初に読んで正解、どのように次の1年進むべきかの指針が見えました💡🏜️
🎃教養🎃🎃
教養が、「周りを出し抜いてうまくお金儲けをする」ためのツールとして転用されている現在の状況:ファスト教養
個人がお金を稼いで生き残る術に特化したファスト教養の考え方が広く支持されるに至った必然性が時代を追いながら分かりやすく解説されています
「勝間和代は自分の話しかしない」という章タイトルには笑いました😂
著者の言う、以下が分かりやすかったです💡
・「自分が生き残ること」にフォーカスした努力は、周囲に向ける視線を冷淡なものにする
・ファスト教養が浸透した先にあるのは、未知のものへの畏れや例外的な出来事への配慮、違う立場に対する想像力や思いやりが醸成されることなく、ビジネスシーンで求められる「シンプルな意思決定」ばかりがあらゆる場面で持て囃される社会
・トレンドに惑わされずに自分の好きなものを深く学ぶことこそ、その人の血肉となり、本当につらい時に自分を精神面から助けてくれる。そういった世界をそれぞれ持つべき
これについてはこちらの本が参考になるとのこと👩🏫
「あなたは繰り返して読む本を何冊ぐらい持っているだろうか
それがわかれば、あなたがどんな人かよくわかる
しかし『あなたの古典』がないならば、あなたはいくら本を広く、多く読んでも私は読書家とは考えたくない」
身体にしみこんでいて、読んだ時の感じ方を通して自分の状況を客観的に把握することができる、そういった領域に到達する書籍をどれだけ保有することができるか
その世界に没頭する時間は「ビジネスの役に立つか」といった視点が入り込めないものになるはずであり、そのプロセスにおいて自身の内面に目を向けることこそが教養を身につけるスタートとなる
(アラレ)
わたしの古典はこれじゃ…🕺🕌
小学生の頃から図書室で繰り返し借りて、社会人になってもメンタル整えるために朝の出勤前に読んで心の浄化を図っていた本。一時期は勉強のために英語でも読んでいたのだけど、まずはまた読もう😌
☆自分の好きなものを深く学ぶためには?
著者が参考にしているのがこちら💡
「欲望年表」で自分を無意識的なレベルで突き動かしてきた、大きな「人生のコンセプト」を言語化すること
ビジネスやお金儲けのためといった即物的な視点を気にせず浮かび上がってきたものこそ、本来、自分が時間をかけて取り組んでいくべきテーマ
このコンセプトは絶えず更新されていく、その時々で「大事にしたい」「追いかけていきたい」ものを常に考えることにこそ意味がある
➡️「自分だからこそ学ぶ意味のあるテーマ」を見つけることが、ファスト教養にあらがう生き方の第一歩
☆まとめ:学びを通じて到達する自由
学ぶのは「自由になる」ため
こちらの本の著者さんからも引用されています👩🏫
教養は
「運命として与えられた生まれた育ちから自身を開放するもの」
「自身の弱点や制約に対抗する知恵や工夫を、私たちは学ぶことで手にすることもできる。こうして私たちを自由にするものを、私は教養と呼びたい」
既存の枠組みから自由になり、既存の枠組みの中で戦える知識も習得する両輪をもつことは、「結論をあらかじめ決めない」ということでもある
両方の価値観を絶対視せず、
「『教養』を身につけることで自分は何を得ようとしているのか考えることが必要」by 山口 周氏
「あの人、売り上げ数字はすごいけど、キルケゴールも知らないんだぜ?」とほざく教養主義者になってしまう
→「売り上げ数字がすごいうえに、キルケゴールも知っている」状態をめざすべき。「売り上げ数字を伸ばすためにキルケゴールを知る」のでは決してない!
それぞれを結び付けずにどちらも大事、二つの世界を行き来するイメージを持つことが必要、雑談のノイズの中にも意図せず耳にした情報から思考が揺さぶられる経験を少しでも取り入れていくことで、「ビジネスの役に立つ」以外の物差しにつながる手がかりを得やすくなる
偶然の効用を信じること
「成果の出ない人は努力していないから救済されないのは当然」というのは、何もかもを自分でコントロールできるという思い上がりに他ならない
成功も失敗も偶然に左右される、努力できる性向を持つかどうか自体も偶然に左右されることを理解することで目線も変わってくる
自分が「その人であった可能性」について思いを馳せること
=特定の個人だけが周りを出し抜いて、より高いステージに上り詰めることは構造上不可能。世の中に還元し、社会の大きなつながりそのものを底上げしようとする意識が個人の成長を実現する上でも必要
「みながスターになることは原理的にありえない」
<ポストファスト教養の哲学>
自己啓発ではなく知識の習得によって現実にアジャストしつつも既存の物差しを疑う態度を忘れない
「好き」を大事にするのも、ノイズに飛び込むのも、オルタナティブをそれぞれの心の中に育てるための大事なアクション
・小さな態度変容をばかにしないこと
・自分自身への問いかけを忘れないこと
・それが積み重なった先にある大きなうねりを信じること
それこそがポストファスト教養の哲学を駆動するために必要なマインドセット
ファスト教養の時代に持つべき考え方は、「お金儲けの役に立たない情報は無駄」というスタンスからひたすら距離を取ること
「今のビジネスに役立つ」=「少しずつ古くなっていく価値観に追随する」ことに他ならない
イノベーションを起こす視点は、短期的なマネタイズに勤しむファスト教養の論者からは学ぶことはできない
おわりに、ではオードリーの若林さんのエッセイが引き合いに出されていました💡
若林さんが自意識過剰のせいで自分が本当に楽しいと思うことに気づいていない中、「肯定ノート」に自分がやっていて楽しいことを徹底的に書き込んでいって、「自分の好きなことがわかると、他人の好きなことも尊重できるようになる」という考え方にたどり着いた過程が紹介されています😳
「ビジネスの役に立つ」がもてはやされている社会構造を一歩引いた視点で見るべく勉強し、そこでの理解をアクションに反映させている学びの在り方として、「見習うべき点が非常に多い」と書かれています😳😳
(感想)アラレ👩💻
そもそも、自分の会社では自己啓発やファスト教養どころか目の前の業務に忙殺されていて、「空いた自分の時間で勉強している人」はそんなに見ないので…(見るのはアメブロ内くらい)、ちょっと周囲の「当たり前」の風景がこの本の中の世界とは違ったのですが、これから知識を得るための読書から変えて→「幅広く教養を深めたい」と思っていたので、読むタイミングとしてよかったなぁと感じています💡
一番刺さったのは、本の中で引用されていた政治学者 中島 岳志さんのこの言葉😳
「利他は偶然への認識によって生まれる」ということ
自分の存在の偶然性を見つめることで、私たちは「その人であった可能性」へと開かれる
そのことこそが、過剰な「自己責任論」を沈め、社会的再配分に積極的な姿勢を生み出す。ここに「利他」が共有される土台が築かれる
若林さんがキューバに旅行に行った理由が🌍、東大の大学院生を家庭教師として雇って、その授業で新自由主義を学んだから、だなんて全然知りませんでした。「ナナメの夕暮れ」の延長で、ただのエッセイとして軽くしか認識してなくてごめんなさい😳
本著の中でも触れられてましたが、自己責任での格差社会で、努力できなかった人は救済もされないという風潮が強まる中、自分がその「努力できなかった人であった可能性」に気づく、というのがこの本の中での一番の発見でした💡
でも本来は、努力できるかどうかも偶然の産物。環境のおかげで左右されている。それらを全部自己責任にするから、過剰なまでの「お金儲けの役に立つ」教養だけがもてはやされる。とてもわかりやすいストーリーでした👩🏫
これからのありたい姿を一番わかりやすく表現したのはこちらの言葉たち↓
ちょうど、冒頭に挙げたリンダ・グラットンさんと最近対談していた山口 周さんの著書からの引用を参考に
✖「あの人、売り上げ数字はすごいけど、キルケゴールも知らないんだぜ?」
(教養主義者)
✖「そういう君は、キルケゴールを読んでいて、売り上げすら達成できないのか?」
(山口氏の返し)
✖「売り上げ数字を伸ばすために、キルケゴールを手っ取り早く知る。好き嫌いは関係なく、お金儲けのため」
(現在のファスト教養主義)
〇「売り上げ数字がすごいうえに、キルケゴールも知っている」
(著者の提案)
但し、現代のビジネスパーソンが古き良き古典を学ぶ時間がない状況はわかるので、「自己啓発ではなく知識の習得から始めよ」というのが著者の主張だと理解しています😌
そんな著者からのオススメ本たちはこちら💡
これまで自分も自己啓発ではなく「自己研鑽」と書いてきましたが、「知識から入るのも🆗」ということで、引き続きビジネス書も読みます📖
重要なのはトレンドを追わずに「自分が『好き』だからという原動力で深く学ぶ」こと、取り組むべき勉強のテーマを自身の内面から見つけること💡✨
ということで、読書の分野は広げつつ、引き続きビジネスに関する書籍も読んでよさそうです😌
以下、雑多に読みたい本が広がります😅
また、ただのノートテイクしかない本もあります😂
🎃買った本🎃🎃🌵🏜️
新発売2冊、自分の古典(アンの青春)、図書館で借りて良すぎた本を楽天マラソン🏃で購入📖
概要はこちらに書いたので
noteの方ではメインパートの
「人生観の知識」の授業内容について📒
☆良い人生って何だろう?
私は40代になってようやくこんなテーマを考えるようになったのに、フィンランド🇫🇮では小中学生から学んで考えているとは😳
「人生観の知識1」の授業でよく出てくるテーマだそうです
☆先生が提示する「良い人生」を考える6つのポイント
1.ギリシャの哲学者エピクロス
2.世界人権宣言
3.宗教とスピリチュアルなアプローチ
4.マズローの欲求5段階理論
5.マーサ・ヌスバウムと、センの「潜在能力」アプローチ
6.デシと、リチャード・ライアンの自己啓発的アプローチ
自分の人生観を形成するのは、対話を通して
個人主義だが、それは常に社会の中の個人であり、自分を形成するのは異なる観点を持つ他人との対話
フィンランド🇫🇮は対話の多い社会
オープンダイアローグの発祥地でもある
🎃🎃🎃🎃🎃🎃🎃🎃
図書館で借りたのですが、目次を読む限り良すぎるのと、貸出期限が到来してしまい、次の方も順番待ちしていたので楽天ポイントで購入しました🏃
🎃子育て🎃🎃
著者が有名みたいなので、その名前で検索して借りた図書館の本。
中学受験の話でしたが、ヘリコプターペアレンツの私たち夫婦には「自走できる子」の育て方が必要だと思って借りました。
これまでやってきて良かったんだということ
やはりこうしなきゃいけなかったということ、両方です💦
やっててよかった💡
①よく遊ぶ~熱中力🔥~
②身体能力🤸🏃:自分の身体感覚をたよりに物事を考える、確信できる
③子どもが先生をしてくれるのを聴く👩🏫
④リビングは汚くて良い←これは意図的ではなく、できていないだけ😂
ちなみに理由としては、小さい子どもにとって「好奇心は宝」、快適過ぎるリビングは五感を鈍らせてしまうためだそうです😮
やはりこうしなきゃいけなかった😔
①親が機嫌よく過ごす
②「やったか」の確認ではなく「どのようにやったか」を見る
なんか読んだことある話だな、と思ったら上と同じ著者の方でした。著者名検索で借りた本でした
☆子どもが伸びる家庭には共通の雰囲気がある
親は正しいが表層的な情報に右往左往している
「How toに関する情報」に振り回されている
子ども一人ひとりに個性があり、親にも異なる人的・社会的・物理的環境があるため、表層的で画一的な「How to」はほとんど役に立たない
一方で、子どもが伸びる家庭の共通の雰囲気は親の心の持ちようにある
・自身の子どもの頃を振り返る心の余裕
・親が自分の表情を感じ取ろうとする客観性
・親が自分の言動が子どもにどのように響いているのかを理解しようとする共感力
・子どもへの強い信頼感
・自分自身への強い信頼感
☆音読学習をするときには、にこにこ顔で聴くこと
親の笑顔こそが、子どもの学力を伸ばす最高最強の手段
学習へのモチベーションの源は、両親の笑顔
母親自身も、自分にポジティブな声かけを
「今日一日、私はよく頑張った」
「毎日、私はよくやっている」
「私ほどいいお母さんはいない」
ポジティブな言葉が必要なのは、子どもだけではない
☆お父さんは常に最高の遊び相手
延びるお子さんのお父さんに共通しているのは「よく遊んでくれるお父さん」ということ
子どもにさまざまな経験、すなわち身体感覚を積ませてあげるのが役割であり、遊びこそが身体感覚をつくるのに最適だから
基礎学力のベースにあるものが身体感覚=生活知識
理解とは、実体験から始まる
体験こそが、理解への扉
一緒に遊ぶことこそが、子どもの身体感覚を磨く
☆玄関という家の「顔」をきちんとすることにこだわりすぎず、どの部屋もほどほどに散らかっていて、「子どもがいる生活なんてそんなもの。まぁいいか」と許せる家庭は、学習に対しても柔軟
☆楽しむことが能力を伸ばす
能力が伸びている状態は、とても楽しい状態
能力とは、勉強を楽しむことでついてくる
「なぜ?」「どうして?」に気づかせるのが親の役割
「わかったら教えてね」がポイント
ダイニングテーブルで学習すると、「わかった!」「なるほど!」の瞬間に立ち会える
☆母親自身も日々、成長したい、何かを学びたいと思ってそれを実行していると、それだけで子どもの学力も伸びていく
お母さんが頑張る姿を実際に目にすることで、子ども自身も頑張る方向へ引っ張られていく
お母さん自身が学ぶことも一種の伴走
大切なのは子どもの横を伴走することであり、親が決めた道を素直に走らせることではない
親の言うことを素直に聞く子に育てることを目標にしないこと!
子どもが「なぜだろう」「なにがいけないんだろう」と自分なりに考える機会を先回りして奪わないこと。機会を奪われ続けると、子どもは自分で工夫することなど考えもしなくなり、能力を失う
学力はついたかもしれないが、生きるための知恵をつけずに育ってしまうことに
☆子どもの前でパートナーの悪口だけは避けること
大人の身勝手さを感じ、大人が言うことに対して猜疑心を持って聞く子どもになっていく
子どもの前で互いの悪口は自重すること!!
「教え、育てること」の前提は、子どもがもつ父親への信頼
「うちのお父さんってすごい」
「お父さんって頑張り屋さん」という尊敬があって初めて成り立つもの
夫婦喧嘩をしても、すぐに仲直りできるような関係こそ、理想の両親
☆わんぱく、いたずら、生意気でいい
「それ、やっちゃダメ」
「こうしなさい」
「それよりもこっちをやりなさい」
と行動を規制する言葉を多用していると、どうしても親に叱られない行動に向かうか、行動すらしないようになりがち
なにもかも用意してしまうと、自分自身で考え、工夫する力が衰えてしまう
子どもは失敗の無念や痛みから多くを学んでいく
試行錯誤を通してたくさんの失敗を積んだ子ほど、正解にたどり着く道筋を見つける力が高まる
困難にぶつかった経験が無駄になることは絶対にない
自由な行動なくして自由な発想は生まれない
あえて親の目が届かない死角を作ろう
親の目が届かない空間は、さまざまなことが自由にできる、大切な空間
こうした空間の大切さを見損なってはいけない
子どもに自我を持たせ、発想を自由にするものこそが、こうした自由にできる空間だから
☆地頭をよくする方法は、勉強だけではない
動物園に行く方が効果的、砂場遊びや博物館もオススメ
早期英才教育よりずっと役に立つ
音楽にも地頭を育てる効果
手を刺激すると脳が活性化することも
心から楽しんでいる習い事は、どんなものでも、必ず脳の成長につながる
🎃ビジネス書🎃🎃
☆「強さ」は二つの要素から成り立っている
「能力」と「意志の力」
能力は物事を成し遂げるための「ツール」だとすれば、
意志はツールを動かすための「動力」
意志は鍛えることができるが、酷使すると消耗してしまう
人々は「強さ」を感じる人を高く評価するが、単なる経緯を称賛にまで引き上げるためには、好感を得るために「温かい人」というイメージを同時に打ち出す必要がある
「温かさ」:共感、親しみ、愛
強さと温かさを同時に満たすことは難しい。テストステロンにはオキシトシンの分泌を阻害する働きがあることがわかっている
体内で二つのホルモンが戦っている
テストステロンは強さと関連しているが、その反面、「他人への無関心」にも結び付いている
エストロゲンは「他者への共感」と結びついている
☆女性が「強さ」を使いこなすための3つの戦略
成功を収めている女性は社会的偏見を見事に克服しているが、その道のりは決して平坦ではない
強さを発揮できるか、ではなく「どうすれば強さを発揮しつつ、かつ、温かさを失わないでいられるか」が重要
女性が強さを見せつけるとたちまち反感を買ってしまう
「強さ」自体がステレオタイプに反しているから
①「怒り」ではなく、「毅然とした態度」を示す
冷静に不同意を示し、感情をコントロールできていることをはっきりアピールする
ユーモアの効いた絶妙な切替氏は、「感じの良さ」「物事に動じないイメージ」を高め、素晴らしい効果をもたらす
強さとは、断固とした厳しい態度を取りつつ、自制心や穏やかさを失わないこと
平成を保つことは簡単ではないが、相手に非がある事実を決して忘れず、感情をコントロールすること
相手が感情的になっても冷静さを失わないこと自体が、その人の「強さ」の証明になる
②「仲間への思い」を示す
温かさ(従来の女性像に見合ったもの)と関連のある事柄について自己主張する場合は、人々の許容度がより高くなる
女性の方が適任とされるポジションがあるということ(仲裁役など)
⇔男性は、外的脅威への対応については優先される
女性がチームや家族のために「強さ」を発揮しているとき、その「強さ」は「温かさの表現」とみなされる
「強さ」が「献身性」と結びついている場合には、「強い女性」も認められる
③温かさのボリュームを大幅にアップする
強さと温かさを兼ね備えた人物
アン・リチャーズ - Wikipedia 元テキサス州知事
当意即妙の受け答えと満面の笑みによって成功
☆人間の肉体と感情は常に連動する仕組み
非言語行動と感情は分かちがたく結びついているため、ある姿勢を取り続けると、感情も変化する
→姿勢が性格をつくり出す
☆キーポイントを説明する際に、「低いピッチ」や「適切な声量」を取り入れつつ、あえてペースダウンすることは非常に効果的なテクニック
重要事項を強調したい場合は、話すスピードを一旦落とし、声を大きく張ろう
☆まずは相手の「輪」の中に入る
聴き手が求めているのは、あなたが「自分と同じ目線に立った人間」であるという確信
聴き手に対して深い共感を示し、相手の感情を肯定すること
何よりも大切なのは、相手に感情移入すること
☆ユーモアのあるストーリーテラーに
「強さ」と「温かさ」を同時に発揮できるのが「物語」と「ユーモア」
物語は、相手の「輪」に入り込むのにうってつけの方法
物語には、私たちの批判精神を和らげ、警戒心を解く働きがある
聴き手の心の中にストーリーの資格イメージが生き生きと描き出される
優れた物語は、私たちの心の中にいつの間にか潜入し、その価値観を大きく揺さぶってくる
ストーリーテリング能力の高さは、その人の有能さの証
🎃教養🎃🎃
著者は古稀でAPU学長になった出口氏、その前はライフネット生命を起業した経営者でした
世界旅行好きで、1200都市も旅して、私的添乗員としてもたくさん旅行していたそうです。仕事をクビになっても、添乗員として生きていけるという言葉✨「先が見えればリスクはコストに転化する。健康でやる気があれば、何かしらの仕事をして食べていくことができる」とは勇気が出る言葉です
そんな出口氏のロールモデルはクビライ・カアンという方(すみません、無知で)
☆「意志決定力」を鍛える
アイスブレイク的に
固い頭はスケールを極端に変えて柔らかく
私たちはどこから来たのか、
という根源的な問いを、
138億年のかなたにまで飛ばしてみよう
人間世界に戻ってきて、おもしろい物語から
☆教養の基本は「人間を知る」こと
古典を読めば人間力が高まる
古典に勝るとも劣らない現代の秀作
20世紀最大の哲学者の一人
ハンナ・アレント
戦後の名著の一つ
こちら⬇️の書を読んでいなければ、国民国家の構造や成り立ちを理解することはできない
人間と社会をトータルに分析した素晴らしい名著
人間の主体的な自由意志は「虚構」にすぎない
とはいえ、だから無視してよい、というものでもない
その虚構がなければ現代社会の秩序は成り立たないから
現代日本のマルサス
以下、著者の本です。
読んでみたい😌
「教養が身につく最強の読書」は2014年に刊行された本を、2018年に改訂されたものでしたが、その後、出口さんは70代で脳出血で倒れ、リハビリを行ってAPUの学長職に復帰されたということでした
出口治明 - Wikipedia
こちらの本では、それまでマジョリティの側にいた出口さんが、車いすを使いながら東京でリハビリをして、大学のある大分に戻り生活する中で気づいた新たな視点や「逆境」の捉え方について書かれています
心に残ったのが以下の文章です
「落ち込みを克服する精神力」ではなく
「落ち込まずに済む知力」を手に入れていたため、脳出血で倒れても落ち込むことがなかった
→もう歩けないと言われたら、1秒だけ考え、リハビリの時間を他の機能回復に充てようと即断した
60歳でライフネット生命を起業された出口さんですが、その前は大手生命保険会社で務められており、その際に社長が交代したことで企画がお蔵入りになり、ただ出口さんは必要なこととして信念を貫いた結果、社長と衝突して左遷され、晩年は子会社に出向になったとのこと
それでも、以下の歴史上の人物を思い出すことで「まぁ、仕方ない」と受け入れられたということです
ハーリド・イブン・アル=ワリード - Wikipedia
ニッコロ・マキャヴェッリ - Wikipedia
マキャベリが「君主論」を執筆したのは隠遁生活を強いられていたとき
出口さんが60歳で起業し、70代でAPUの学長を務めていることも左遷のおかげ
大事なのは自分の中に「やりたいこと」があるかどうか
それで時間の使い方も変わる
☆生き残りに必要なのは「運」と「適応」
私たちを取り巻く環境は、さまざまな運と偶然の要素が重なることで、良くも悪くもなる
社会構造が人間の意識を形づくる
人間の行動は社会構造に規制されている
→自分の自由な意志に基づいて主体的に行動できる人間はいない
自分が主体的に選んだ価値観に基づいて行動しているつもりでも、じつのところ、その意識は社会の構造によってもたらされたものにすぎないから
※構造は、誰かが意図的に設計したものではない
意識は、社会構造によりもたらされたもので
人間はそれに合わせた生き方・考え方をしている
外部の影響を受けて個人の考え方や行動が変化することは、社会心理学の分野でも、さまざまな実験や観察を通じて明らかにされてきた
集団の多くの構成員が、自らは集団規範を受け入れていないにもかかわらず、ほかの構成員のほとんどがその規範を受け入れられていると信じている状態=裸の王様
脳科学、生物学などの自然科学の分野でも、いまは
「人間には主体的な自由意志などない」と考えられている
人間も、遺伝子にとって都合のいい行動を取るように宿命づけられている
ベンジャミン・リベットによる実験 「自由意志はあるのか?」 | A.I.I.V. (aiiv.jp)
意識の上で「こうしたい」という感覚が生まれるのは、脳の命令よりも後
自分の身に起こることの責任が、すべて自分にあるわけではないのもたしか
「自分」という人間に固有の本質はなく、常に外部の影響を受けて行動するのだとすれば、別の時代に別の社会で生きていれば、同じ人でもその行動は別のものになる
同じ行動がいつも同じ結果を引き起こすわけでもない
行動がある結果を生むまでの間に、自分ではコントロールできないさまざまな偶然が介在しているのはたしか
今の社会で暮らしている人々が感じる「責任」は、あらゆる意味で偶然の産物といえる
どんな逆境も、「自業自得」なんかではない
行動が順境を招くか逆境を招くかは、結局のところ運と偶然に左右される
自分の意思や行動でコントロールできることではない
強い者・賢い者が生き残るのではなく、与えられた環境に適応できる者が生き残る
運や偶然を引き寄せるのも能力の内
人類の歴史は運と偶然によって進化してきた
目的に向かう「進歩」とは違って、結果として起こる「進化」は、良いか悪いかという価値判断とは無縁の変化
偶然の環境変化に適応した者が、たまたま生き残る
環境への適応力が欠かせない
生き残るために必要なのは「適切な時に適切な場所にいる」こと
「運がいい」とは、そういうこと
運は人間の力でコントロールできないが、適応には関与の余地がある
☆逆境を生き抜いたリーダーたち
フリードリヒ2世 (神聖ローマ皇帝) - Wikipedia フェデリーコ
4歳で孤児となり後ろ盾もなかったが幼少期をシチリアの中心都市パレルモ(今のNYのような国際都市、さまざまな言語が飛び交う多様性に満ちた都会)で過ごしたことが大きな財産になり、幅広い教養を身につけた
→ローマ皇帝となった時に生かされる
ローマ教皇を絶対視しない強要を身につけられた
カノッサの屈辱 - Wikipedia
宗教的権威が絶対的なものだったことを象徴する事件
フェデリーコは破門をまったく恐れず、教皇を相手にしない
宗教を相対化できるほどの深い教養を備えていたから
武則天 - Wikipedia
女帝としての正当性を仏教に求め、自らを弥勒菩薩の化身と称した
菩薩には性別がないから
男性なら必要のない「正当性」をわざわざつくり出す必要があった
持統天皇 - Wikipedia
エカチェリーナ2世 (ロシア皇帝) - Wikipedia
☆逆境を行く抜くためには、まず「あきらめる」
著者にとっては「あきらめる」とは
ファクトを明らかにして
「運命を受け入れてベストを尽くす」こと
これは精神論ではなく
最も合理的な逆境の乗り越え方
最後にも、またモンゴル帝国5代目のクビライが紹介されていました
方針の大転換を図り、モンゴル全体を治める大カアンになることを諦め、自らが置かれた状況をロジカルに「あきらめ」、持てるエネルギーをおのれの足元に集中することにした
自分は中国の肯定で十分だと割り切り、大言ウルスという国をつくった
全モンゴル帝国の支配をあきらめなかったら、結局は中国を支配することさえできなかったかもしれない
🎃🎃🎃🎃🎃🎃
執筆者 入山章栄 - Wikipedia
☆アウトプットしないと知識は身につかない
無理に全てを学ぼうとするのではなく、興味のある部分にフォーカスして読む
惹かれる部分に絞って、そこだけ読むといい
知識を定着させるにはアウトプットが有効
インプットとアウトセットはワンセット
アウトプットを前提に本を読めば、本から何を得るべきかが決まる
☆入山先生が感動した本
ダントツの名著とのこと
☆本当に役立つ「独学のコツ」
読書を通じて考える力を育てたいなら、
「筆者は何を言いたくてこの本を書いたのか」
「どういう根拠でこう主張しているのか」
などとあれこれ考えながら読むことが必要
書いてあることをただ受け取る受動的な読書とは、別のやり方がある
🎃健康🎃🎃
著者はこの方
Matthew Walker (scientist) - Wikipedia
☆睡眠不足は寿命を短くする
☆カフェインの半減期は平均5~7H、夕食後にコーヒーを飲んだら、脳は夜通しカフェインの影響と戦うことになる
お茶やチョコレート、アイスクリームなどに含まれるカフェインにも注意
☆薬に頼らない不眠治療で現在のところ最も効果が高いのは、不眠症の認知行動療法
睡眠に適した衛生環境を整えた上で、症状や生活習慣に沿って悪い睡眠習慣を変えていく
意外な方法でいえば、布団の中で過ごす時間を制限することで自然な眠気を誘発する
睡眠圧を上げることで、眠りを深くする
不眠症の治療では、睡眠薬よりも認知行動療法の方が優れている
☆毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるのが最強の方法
☆寝る直前に運動をしてはいけない。体温が上がってしまうから
☆睡眠時間が多いほど収入も多くなる(アメリカの調査)
GAFAなどの大企業が睡眠を重視するのは、その方が儲かるから
著者はスタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長の西野精治先生
本のタイトルから、海外の本かと思い込んでいました🙇♀️
この研究所は、世界の睡眠医学を牽引、数多くの睡眠研究者を輩出。世界最高の睡眠研究機関と呼ばれているそうです!!😳
ポイントは睡眠後最初の90分(ゴールデンタイム)の質が大事
そこが悪ければ、たとえ8時間寝ても良くはない
➡️睡眠は「量」ではなく「質」で決まる
最初の90分が勝負の分かれ目
ただし最低6時間以上眠るのがベスト
エピローグのこの最後締めくくりの文章が全てかと😳
「睡眠を犠牲にして働くのはやめておこう。
とくに、あなたがクリエイティブな仕事をしたいのなら」
確かに眼圧リセットのマッサージ気持ちいい😇
全部を習慣化はまだできてないんだけど、後頭下筋群ほぐしは首こりにも効いてすごく気持ち良くて、隙あらばやってます
※やり過ぎ注意です⚠️
私は図書館で借りましたが、実家の母宛には買って贈りました📦
著者は睡眠専門医の中山 明峰先生
数百枚の論文や、医学書をこれまで書いてきた先生が初めて書いた一般書で、それまでのライフワークをまとめた本ということ。なのでこんなにすごい本なのか!!😳
認知症にならない眠り方の第一歩は、認知行動療法で認知機能を変えること
認知機能を変えて初めて、日常生活を変えることができる
↑このパートの中では、ある写真を見て嫌な感情になり、それが自律神経を失調させ、不眠になること。それを防ぐためには人に考えを変えてもらうように強要するのではなく自分を変えた方が良くなる。相手の気持ちを理解できるという方向に変える「訓練」をしてみる、という内容が紹介されてました
まさに相手の感情を想像すること、相手の立場になってみることがここでも第一歩なのか、と。それが自分の不眠や認知症リスクの低減につながるとは驚きでした
他の本のように一般的な睡眠テクニックが書かれているだけではなく、認知行動療法の話から始まっているとは😳
目から鱗でした😇
🎃ビジネス雑誌🎃🎃
🎃エンタメ🎃🎃
森見さん久しぶりに借りて、
またこれ読みたくなった🥰
森見さんの本、全部読んだことはないけど、社会人になった当時の私はこの本が好きだったなぁー。図書館でまた予約🏫
🎃図書館で予約中の本🎃🎃
↑ ゴマさんが読まれていた本
こちらも予約数多し
🎃来月以降読みたい本
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