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おすすめの本一覧

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「誰かにおすすめしたい!」と思った本をまとめています。新旧・ジャンル不問。
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2023年4月の記事一覧

著…モニカ・ルーッコネン 訳…関口リンダ『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』

著…モニカ・ルーッコネン 訳…関口リンダ『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』

 「今持っている物を長く大切にするライフスタイル」をすすめる本。

 フィンランドには「古い物にこそ価値がある」と考える人が多いのだそうです。

 そのため、

 ●今持っている物を修理して使い続けられないか?

 ●周りの人たちと物を貸し借り出来ないか?

 ●自分がもう使わない物は、捨てるのではなく、フリーマーケット等で売り買いして他の人に使ってもらえないか?

 といった風に考えるのだそう。

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著…池谷裕二・中村うさぎ『脳はみんな病んでいる』

著…池谷裕二・中村うさぎ『脳はみんな病んでいる』

 ●この世には「まともな人」なんて一人もいない

 ●みんなそれぞれ変わったところがある

 ということを気づかせてくれる本です。

 人はつい「正常」と「異常」を分けたがりますよね?

 しかし、この本を読んでいると、「正常な人」と「異常な人」の定義ははっきりしないということに気づかされます。

 人は誰しも、知らず知らずのうちに心身に数十種類の疾患や障害を抱えて生きているもの。

 誰もが病人

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著…三澤武彦『自宅で花嫁のすすめ』

著…三澤武彦『自宅で花嫁のすすめ』

 なんて幸せな本なのでしょうか。

 笑っている人も、泣いている人も、みんな嬉しそう。

 花婿も、花嫁も、家族も、友人も、近所の人も。

 みんな色々な表情でニコニコしています。

 たまたま通りかかった小学生の子供たちも「花嫁さんだ!」「きれい」と喜んでいます。

 花婿と花嫁の前を横切っている猫様までもが「フッ…、幸せになりなよ」と祝福しているかのように見えるから不思議!

 わたしは特に、

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著…長谷川裕雅『磯野家の相続税』

著…長谷川裕雅『磯野家の相続税』

 相続税に関することって難しそうだけれど、磯野家の人々をイメージすると分かりやすいですよね。

 ●波平さんが亡くなった場合、誰と誰に納税義務が発生することになるのか?

 ●相続税は全額を現金で一括によって納めないといけないけれど、波平さんが預貯金や株券を遺さず、大切にしていた壺や盆栽が大した値段にならない場合、フネさんはどうすれば延納出来るのか?

 ●カツオが相続税の申告を拒んだ場合、どんな

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著…榎本まみ『督促OL 業務日誌 ちょっとためになるお金の話』

著…榎本まみ『督促OL 業務日誌 ちょっとためになるお金の話』

 『督促OLの修行日記』の著者による、お金との向き合い方のヒントをもらえる本。

 督促コールセンターの業務内容だけでなく、お金、クレジットカード、督促に関する専門用語等が紹介されています。

 まずわたしが衝撃を受けたのは、支払いが遅れがちの上、数ヶ月支払いがなく、クレジットカードが解約となってしまったお客さまがコールセンターに「カードを使えるようにしなきゃもう支払いはしない!」と電話してきたと

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著…木村俊介『善き書店員』

著…木村俊介『善き書店員』

 本を仕入れて、返本して、並べ方を工夫して、ポップを書いて、本だけでなく図書カードも売って、棚を作って、お客さんと一緒にプレゼント用の本を探して、クレーム対応をして…。

 これは、書店員さんたちの多岐に渡るお仕事内容、過酷さ、離職率、そして喜びや夢についてインタビューした本。

 本にどっぷりのめり込んでいる書店員さんもいれば、ちょっとドライでクールな方もいます。

 また、わたしが学生時代によ

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選・訳…齋藤孝『サン=テグジュペリ 星の言葉』

選・訳…齋藤孝『サン=テグジュペリ 星の言葉』

 まるで静かなピアノソロのように、読み手の心を落ち着けてくれる本。

 サン=テグジュペリの言葉たちが、齋藤孝さんの翻訳によって、短くシンプルに紹介されています。

 ごちゃごちゃせずスッキリしたページ配置なので、とても読みやすいです。

 また、文庫本なので持ち運びしやすく、わたしは最近バスや電車の中でよくこの本を読んでいます。

 読む度に、心の中にある複雑に絡まった糸を少しずつ解いてもらって

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著…水野敬也『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』

著…水野敬也『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』

 前作までのガネーシャはノリノリ過ぎて空回りするくらい陽気でした。

 ところが、今回のガネーシャは一味も二味も違います。

 などと言い放ち、主人公が言い忘れた物を本当に次から次へと破壊していくのですから!

 なんという破壊神!

 問答無用!

 どれも、主人公が手に入れただけで満足してしまって、最後に使ったのがいつだったのか思い出せず、かといって捨てるのは勿体無くて放置している物ばかり。

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著…小澤亜季子『退職代行 「辞める」を許さない職場の真実』

著…小澤亜季子『退職代行 「辞める」を許さない職場の真実』

 著者の弟さんはまだ若く健康でした。

 しかし、ある日亡くなっているのが発見されたそうです。

 ご家族はどうしても死の理由を知りたくて、弟さんが生前使っていたスマートフォンを調べました。

 すると、その中にあったのは「仕事 辞めたい」「仕事 辞め方」といった検索履歴。

 亡くなる少し前から体調を崩していた弟さんは、亡くなったその日も出社出来るよう準備を済ませていたそうです。

 なぜ死ぬ前

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著…吉川永里子『なかなか捨てられない人のための鬼速片づけ』

著…吉川永里子『なかなか捨てられない人のための鬼速片づけ』

 片付けに関する本は世の中に沢山ありますが、この本の場合、スピード最重視!

 ポイントは、片付けたい場所から一旦全ての物を全て出すこと。

 全ての物を床に広げて、使う物をキープし、捨てる物はすぐ捨て、捨てるかどうか迷う物はさっさと保留ボックスに入れてしまいます。

 物を全部出してしまうことで、自分が持っている物の総量を把握出来て、頭の中まで整理出来るような気がします。

 この本の中では特に

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著…国井美果『こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん』

著…国井美果『こどもと絵で話そう ミッフィーとフェルメールさん』

 「牛乳を注ぐ女」「真珠の耳飾りの少女」「レースを編む女」といったフェルメールの作品をミッフィーと一緒に楽しめる絵本。

 子ども向けですが大人にもおすすめ。

 絵画鑑賞をする時って、ついつい「理解しているフリ」をして、小難しくかっこつけながら見てしまいがちですが、

 とミッフィーが素直な気持ちで絵の感想や素朴な疑問を言ってくれるので、読み手も素直な気持ちで絵を鑑賞出来ます。

 わたしはこの

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編…公益社団法人全国有料老人ホーム協会+ポプラ社編集部『シルバー川柳11 メルカリで 売って買っちゃう 孫のもの』

編…公益社団法人全国有料老人ホーム協会+ポプラ社編集部『シルバー川柳11 メルカリで 売って買っちゃう 孫のもの』

 長く愛され続けるシルバー川柳シリーズの11作目。

 やはりこういうご時世なので、コロナ禍に関する川柳がパッと目を惹きます。

 ワッハッハと笑える…というよりは人生の悲哀を詠んだ作品が印象的。

 育毛剤をそっと差し入れしてあげたいです…。

 萌えよ毛根!

 わたしもです!

 非リア仲間として激しく共感いたします。

 こちとらクルーズなんて行ったこともなければ行こうとしたこともねえやっ

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著…樹原涼子『いきなり&もう一度! 才能以前のピアノの常識』

著…樹原涼子『いきなり&もう一度! 才能以前のピアノの常識』

 という文にわたしはとても共感しました。

 技術云々よりも大事な事。

 ピアノ以外のこともそうですよね。

 踊りも。

 歌も。

 絵も同じ。

 たとえ荒削りであっても、イメージがはっきり伝わってきて、観客の心を震わせるものは存在します。

 逆に、どんなに技術が優れていても、どんなに正確でも、心を打たないものって、残念ながら存在します。

 特にピアノは、鍵盤を押しさえすれば誰でも音を

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作…ティム・バートン 訳…永田ミミ子『ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』

作…ティム・バートン 訳…永田ミミ子『ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』

 ハロウィンにもクリスマスにも楽しく読める絵本。

 残念ながら新品は書店では入手困難となっていますが、中古本なら多少売られているようです。

 映画版と少しだけストーリーが異なるので、映画ファンも新鮮な気持ちで読めます。

 骸骨なのにユーモラスで可愛いジャック。

 ゆうれい犬なのにとっても愛らしくて、ギュッと抱きしめたくなるゼロ。

 不気味な姿だけれどみんな仲の良いハロウィーンランドの人々

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