著…榎本まみ『督促OL 業務日誌 ちょっとためになるお金の話』
『督促OLの修行日記』の著者による、お金との向き合い方のヒントをもらえる本。
督促コールセンターの業務内容だけでなく、お金、クレジットカード、督促に関する専門用語等が紹介されています。
まずわたしが衝撃を受けたのは、支払いが遅れがちの上、数ヶ月支払いがなく、クレジットカードが解約となってしまったお客さまがコールセンターに「カードを使えるようにしなきゃもう支払いはしない!」と電話してきたというエピソード。
「カードを使えるようにしなきゃもう支払いはしない」って…一体…!?
何その、クレジットカード会社が悪いかのような言い方!?
クレジットカードの仕組みは「信用」のもとで成り立っているものなのに。
今までお金を全然支払ってこなかった人を信用するのは難しいですよね。
せめて、督促を無視したり、逆ギレしたりせずに、事情をきちんと説明した上で、遅れるけれど必ず払います、と約束すれば、支払いの回数や金額を調整する等の手立てを提案してもらえるかもしれないのに…。
(ただし、わたしはリボ払いへの変更は勧めません。リボ、ダメ、絶対)
お金が無いことで精神的に追い詰められてしまってコールセンターのスタッフに暴言を吐いてしまう人もいるのでしょうか…?
また、この本のP82では「借金は伝染る」という名言が飛び出します。
借金している人の家族や友人には、同じように借金をしている人が多いのだそう。
ということは、借金をしている人が精神的にいっぱいいっぱいであるのと同様に、周りの人も同じような精神状態である可能性がありますね。
となると、周りの誰にも相談出来ずに悩みを抱え込んでいる人も多そう…。
だからって、コールセンターの人に暴言を吐いて良いわけでは無いけれど、なんだか気の毒でもあります…。
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