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私とあなたのnote創作大賞

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note創作大賞の自分の作品やお仲間の作品をまとめてるるる〜
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#エッセイ部門

ささやかな僕の夢 自慢の祖母がいた小さな町 上総興津(かずさおきつ)

ささやかな僕の夢 自慢の祖母がいた小さな町 上総興津(かずさおきつ)

26年前に上京しました。

以来、武蔵境⇒四谷三丁目⇒茗荷谷⇒
そしていま、足立区の町屋に住んでます。

東京は便利で楽しい街です。

松屋の定食に感動し、
てんやの揚げたてワンコイン天丼に驚き、
コージーコーナーも僕の田舎(安房小湊)にはなかった。

映画館がこんなに沢山あるんだと胸を躍らせました。
映画を観るには、外房線で1時間以上揺られ、
茂原(もばら)まで出なければならなかったのです。

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「1時間分の沈黙の苦しみ」〜忘れられない生徒との日記〜

「1時間分の沈黙の苦しみ」〜忘れられない生徒との日記〜

先生として忘れられない悔しいできごとがある。

「学校行きたくないって言ってます。」
お母さんからの突然の電話。

(え?)

全くのノーマークだった。
いつもニコニコしている女の子。

誰にでも学校に「行きたくない」気持ちのときはある。
でも経験で知っている。
実際に学校に来なくなったときは、もう手遅れなことを。

(そうなる前にできたことがあったはずなのに。)
いつもそう思う。
高校生になると

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強迫性障害は「おともだち」

強迫性障害は「おともだち」

こんしばわん、しばみかんです。

noteで開催している、創作大賞2024に参加します。
ということで…

当然ですが、「強迫性障害」を知っていますか?

強迫性障害とは、
自分の意思に反して特定の考えやイメージが頭から離れない(強迫観念)、
そしてそれによって生じる不安を取り除くために同じ行動を繰り返す(強迫行為)ことで、
日常生活に支障をきたす精神障害です。

例えば、手が不潔に思えて過剰に手

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【私の4年間の実話】ポップな私とASDっ子たろう君

【私の4年間の実話】ポップな私とASDっ子たろう君

「ポップに生きよう」

いつからだろうか、わたしの生き方の指針になった言葉だ。

ポップであかるく、あそび心のあるデザインに惹かれるのだ。

2019年 初夏わたしは、くらい世界にいた。

過度なノルマ、終電まで対応、終わらなければ休日出勤。

わたしが派遣で入ったプロジェクトは悲惨だった。

システムエンジニアであるわたしは、一人お客様先に入った。

転職したばかり、何もかもがわからない。

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チャオプラヤー川にパスポートを投げ入れないで(note創作大賞に応募中)

チャオプラヤー川にパスポートを投げ入れないで(note創作大賞に応募中)

不思議なご縁現在、私は40歳。

大学時代、外国語学部ドイツ語学科に所属していたの私は、タイに留学しようか迷っていた。

ドイツ語学科でタイ?なぜ?
その理由はたった1つ。

私は、昔からタイという国に不思議なご縁があるからだ。

ご縁:1回目

1回目のご縁は、2001年、高校時代にAFSの留学派遣プログラム。
日本から約50名がASEAN諸国に派遣され、私はそのうちの1人だった。

インドネシ

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お父さんへの手紙〜父の日に〜

お父さんへの手紙〜父の日に〜

お父さんへ。

そういえば、お父さんに手紙を書くなんて
どれくらいぶりだろう?
思い出せないくらい、
遠い昔のことのような気がする。

お父さん、最期に間に合わなくてごめんなさい。

もう一度、ほんの少しでいいから、
お父さんと話したかった。

どうして、私を待たずに出かけちゃったの?

最期まで、せっかちだったお父さん。
いかにもお父さんらしいや。

いまから7年前の6月だったよね。
お父さんと

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亡くなった祖母に導かれた僕。

亡くなった祖母に導かれた僕。

本当に不思議な出来事だった。

何故か買ってしまった一冊の本

2020年のある日。
僕は図書館で本を借りようと、図書館に行った。コロナウイルスで世の中が混沌とする直前だ。

「今日は何を借りよう? 」

いつものように心を踊らせながら、図書館に続く階段を小気味よくのぼる。

さあ、着いた。
図書館の自動扉に近づいていくと、違和感を覚えた。

ん!? 何か雰囲気が違うぞ……

僕は張り紙に書かれた

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だから俺は官僚を辞めた。ーこんな時代だからこそ夢に素直に生きる。

だから俺は官僚を辞めた。ーこんな時代だからこそ夢に素直に生きる。

現代は夢を追う人間があまりに少ない。
このままじゃ日本はどんどん暗くなっていくだろう。

私は今、夢中で夢を追っている。その夢を追いかける姿勢というものを確立し始めたのは紛れもなく大学受験のために浪人生活をしていた時だ。
2017年、私が大学受験予備校で過ごしたあの1年から、明らかに私の人生は劇的に変わっていった。

元偏差値37の凡人少年(なんなら物覚えなどはとても悪かった)が、勉強で人生を変え

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油まみれでビカビカ光る人間から逃げる夢を見た

油まみれでビカビカ光る人間から逃げる夢を見た

チャンスの女神

チャンスの女神を知っているだろうか。
女神の髪の毛は前髪しかなく、他はつるっぱげ。
現れたと思ったら、あっという間に目の前を通り過ぎてしまい、つかみたくても頭がつるつる滑って女神を捕まえられないという。
しかも女神は高速移動をするし、神出鬼没なため、次にいつやってくるかわからない。

これはチャンスが来たと思った瞬間にしっかり掴まないと、チャンスを逃してしまうという例えだ。

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爆発物処理班だった頃のお話。

爆発物処理班だった頃のお話。

「爆発物処理班」

これは僕の、かつてそう呼ばれた頃のお話。

物語の始まり今から10年と少し前のこと。

大学生という「黒歴史を大量生産する時期」を知ることなく、
僕は高校を出て社会へと飛び出した。

田舎から都会への就職。故郷は超がつくほどの田舎で、某テレビ番組に突撃されてもおかしくない山奥の一軒家が僕の生家だった。

そんな僕にとって、キラキラした都会は別世界、異次元と言えた。誰にとっても煩

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シャングリラへゆく①

シャングリラへゆく①

理想郷のことを人はシャングリラと呼ぶ

雲南の香りに魅せられて僕は旅をした
冒険家が探し求めた
シャングリラに想いをよせ
奥へ奥へ雲南省の秘境を旅した記録

1年前にチベット拉薩を旅して
チベット仏教への探求は僕の中では
終わっていた

まだまだ行きたい場所は沢山あったけど
欲を出せばキリがなく
長年想いを寄せていた
最後の聖地と思って乗り込んだ拉薩

そこで神秘体験を3つ経験し
仏教の謎が解けた

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