滝藤英雄 / Hideo_takihuji

日本最高のクリエイターを目指しているので応援してください!! 小説を書いていますので、好きにご購入して下さい。もしアニメ化するのであればご連絡ください!! コメントなどはお気軽にどうぞ!!あなたの応援が僕の力になります!!

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最近の記事

#38 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第25話「主を見捨てた怪物」

 明朝の朝陽が薄っすら空を蒼くなっていくシカゴの大都市が瓦礫の山に溢れ返っている中、都市の中で戦っている二人の姿があった。 竜賀「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」  瓦礫だらけの都市に響き渡る大声で飛びかかる少年・藍川竜賀は両手に握った日本刀でアレックス・ブルガントに斬りかかっていった。 アレックス「チッ!!調子に乗るなよ小僧!!!」   ピシャアアア!!!  アレックスは手に握っていた小槌を振るって稲妻を発生さ

    • #37 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第24話「磁限爆」

       地下から瓦礫がガラガラと崩れていく音を後にし、アレックス・ブルガントとソルマン・ノルスタインは地下の階段を駆け上がって行った。そしてマクシム連合シカゴ支部支庁の懲役房を通り過ぎ地上0階に到達した。するとそこにはアレックスが思い描いていた最悪のシナリオが目の前に広がっていた。 ノルスタイン「誰も…いませんね…」 アレックス「…最悪だぜ…死体が全くねぇ…!!」  周囲を見渡しても、荒らされた室内に反して誰の死体も地面に転がっている様子が無かった。 ノルスタイン「1階か2

      • #36 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第23話「黒い奇術師の能力」

         アレックス・ブルガントは目の前で正体を表した男を見て呆然としていた。 アレックス「黒い奇術師か…」 ルーカス「へぇ?…俺のことを知っていてくれてるなんて光栄だね」 アレックス「マクシム連合に興味があれば、知らない方がおかしいだろ」  アレックスは立ち上がりながら、ルーカスから一瞬も目を離さず警戒し続けた。 アレックス「マクシム連合に所属する、多彩な霊具を使いこなす適能者がいると聞けば大体いくつかの候補の中にお前の名前が入っているもんだ」 ルーカス「そんなことも知

        • #35 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第22話「ブルガント団のリーダー」

           数多くの偽造硬貨に囲まれ、シャンデリアの光に反射し黄金に輝く明かりが部屋全体を照らしていた。  その部屋の中心で倒れている少年、藍川竜賀。そしてその横で立っている二人の男、アレックス・ブルガントとソルマン・ノルスタイン。男に銃を向けているレスリー・コーナー。 レスリー「まずはお前達を逮捕する!ウイリー・べドナー元所長との関係を取調べ室でたっぷり聞かせてもらうからな!!」 アレックス「お前は状況がよく解っていないようだな…」 レスリー「何?」 アレックス「勇ましく一

          #34 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第21話「卑怯も戦いの内」

          竜賀「許さねぇ……絶対に許さねぇぞテメェ!!」  藍川竜賀は動かなくなってしまったエリック・ブラックと、それを抱えて涙を流すマーカス・ジャッジを見て、体の内側から溢れ出る怒りを抑えられなかった。そしてエリックの死をせせら笑っているソルマン・ノルスタインを睨み付けた。 ノルスタイン「ン〜〜〜フッフッフッフッフ♪…どーーしましたか?♫他人が死〜〜ぬのは初めて見まーーしたか?♪」 源太「いや…何回も見て来たさ……でもな…こんなに胸が締め付けられた気分になんのは…初めてだ」

          #34 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第21話「卑怯も戦いの内」

          #33 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第20話「藍川竜賀VSソルマン・ノルスタイン」

           薄暗い洞窟の中で地面や壁を大きく振るわせる大震動が起きた。辺りの石にヒビを入れ大量の砂埃が舞った。砂埃の中に倒れていた藍川竜賀はゆっくり立ち上がりながら目の前にいる男を睨み付けた。 竜賀「…畜生…!!」 ノルスタイン「…ン〜〜〜〜フッフン♫」  倒れている竜賀を鼻で嘲笑う様に鼻唄を唄っていたソルマン・ノルスタインがいた。 ノルスタイン「我らブルガントの首領…アレ〜〜ックス・ブルガーーントの最大の復讐相手〜〜♫それはこのーーアメリカ合衆国と言〜〜う国の仕組みそのもーー

          #33 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第20話「藍川竜賀VSソルマン・ノルスタイン」

          #32 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第19話「ソルマン・ノルスタイン」

           薄い暗がりの地下牢の中で檻の外側で四人の男達が一人の男に目を向けていた。その中で藍川竜賀がその男に向かって言い放った。 源太「また俺達にコテンパンにされに来たのか?グレイブ・トンプソン?」 グレイブ「ほざけクソガキ共!!今度は前回みたいに油断したりしねぇ…返り討ちにして殺してやる」 竜賀「お前はコイツと違って整形してないんだな?」 グレイブ「ああ……俺はここの牢屋にいる連中の監視係になったんだよ!だから整形する意味が無かったんだよ!」 竜賀「ま、それはそれは!“降

          #32 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第19話「ソルマン・ノルスタイン」

          #31 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第18話「メリアン・ベイカーの能力」

           アメリカのシカゴの大都市の地下の暗い洞窟の中の階段を降り続けている一人の老人と二人の少年がいた。その中の青髪の少年・藍川竜賀は階段の長さにかなり引いていた。 竜賀「どんだけ長えんだよこの階段…!!」  すると老人のマーカス・ジャッジが口を開いた。 マーカス「このシカゴには地上を走ってる電車以外にも地下鉄もあるから、地下に繋がるアジトなんてもんを本当に造っているとしたら何十メートルとかでは足りんのじゃ……最低でも百メートル以上はなけりゃ建造物に影響が出ちまうんじゃ」

          #31 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第18話「メリアン・ベイカーの能力」

          #30 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第17話「守番のマッド・ドクター」

           アメリカのイリノイ州のシカゴシティ、この大都市にあるマクシム連合のシカゴ支部に向かって走っている4人組の集団が支部の高いビルを視界に入れ始めたところで遠くから地響きが聞こえてきた。   どおぉぉぉ…ん…  その集団の中で一緒に走っていた少年の一人、藍川竜賀がその音のした方向をチラッとだけ振り返った。しかしすぐに顔を目的地に向けた。 メリアン「ねぇ?…竜賀君?本当に君のお父さん大丈夫なの?」 竜賀「……しつこいな〜……心配するだけ無駄ですよ…絶対勝ちますから」 源太

          #30 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第17話「守番のマッド・ドクター」

          #29 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第16話「聖剣・藍風の持ち主」

           巨大な砂の竜巻を纏った鎚矛の一撃。普通の人間なら簡単に吹き飛ばされてしまいそうなその竜巻をあたかも剣を振るう様に振り回してくる。そして、それに立ち向かうのが刀を持った普通の人間であるこの光景は無謀と言う言葉が何より似合っていた。 ウイリー「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 光男「ッ!!」  藍川光男は、砂嵐の剣の一撃をギリギリまで引きつけ、抜刀術の構えから刀を抜き高速の斬撃を繰り出した。  まるで巨大なトラックに真正面から自転車で正面衝突しに行こうとする。そんな誰が見ても

          #29 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第16話「聖剣・藍風の持ち主」

          #28 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第15話「藍川光男vsウイリー・べドナー」

           肌寒いミシガン湖から流れる風が、ネオンに彩られたシカゴの都市を通り抜ける。都市の南側に位置するホテル『ローグ』と看板に書かれた建物の正面玄関の前で二人の男がそれぞれの武器を携えて向かい合っていた。  一人は身の丈程もある巨大なスピア型の鎚矛を右手に持つスーツ姿の大男ウイリー・べドナー。  そしてもう一人が緑髪に180cmの細身の長身でジャケット姿をした日本人だった。腰には漆塗りの鞘を差し、右手には鞘と同じ漆塗りの柄をした青い刀身をした日本刀を握っていた。その男の名は藍川

          #28 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第15話「藍川光男vsウイリー・べドナー」

          #27 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第14話 「そこにあるのは戦い」

          目の前に巨大なメイスを振るうこの男。黒いスーツ姿で広い肩幅、そして白い髭を生やしたこの男。ウイリー・べドナーと呼ばれるこの男は自らの手で部下であったはずの女性隊員をその手で殺めた。  そして再びその手で他の四人の部下の命も奪い取ろうとした瞬間、藍川竜賀と猿渡源太は身体が動いた。 竜賀「く…アンタ…自分が何しようとしてるか分かってんのか!?」 源太「アンタが今殺そうとしてるのは……アンタの仲間じゃねぇのか!!?」 ウイリー「さっきまではね……しかし、ダミアン・シーベルト

          #27 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第14話 「そこにあるのは戦い」

          #26 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第13話「猿渡源太の真実」

           夜になったシカゴの都市の中、不気味な程静かな都市にゾロゾロと謎の男達が現れ始めた。その男達の中心にいたのは軍服姿をした高身長の紳士の様な男だった。 スティーブン「さあ!!これより!このシカゴシティを一気に制圧する!!都市のあらゆる場所に事件を起こし、マクシム連合の戦力は完全に分散されている!!今こそ都市を我がブルガント団の手に!!」 一同「オオオオオオオオ!!!!」  軍服の男・スティーブンが他の男達にそう言い放つと、男達は地を揺らす程の雄叫びを上げた。 スティーブ

          #26 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第13話「猿渡源太の真実」

          #25 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第12話「マーカス・ジャッジ」

           シカゴシティから自動車で1時間以上かけて北西に向かうとジェノバ湖と言う湖に辿り着く。その湖にあるレイク・ジェニーバ・パブリック・ビーチはアメリカでも有数の観光地でもある。  当然ジェノバ湖の自然豊かなビーチを訪れる客も多くホテル・宿も沢山並んでいた。  その宿泊施設の中で焦茶色の木造建築の宿は中々珍しく、コンクリートの建造物が立ち並ぶ中かなり目を引いた。  そして、その宿の裏側にある湖を一望できるウッドデッキに二人の男が立っていた。 マーカス「頼む……Mr.ドミニク

          #25 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第12話「マーカス・ジャッジ」

          #24 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第11話「もう一度だけ会わせたい」

           アメリカ・シカゴシティの春の暖かい日差しが燦々と照りつける中、花屋の現場をようやく離れ赤いジープの所まで戻って来た。三人組の親子の姿があった。 源太「そんで?」 竜賀・光男「「ん?」」 源太「二人は例の武器屋で日本刀を手に入れたって言ってたけど、どんな感じのモンなの?」  そう言われ光男は左手に握っていた刀袋を持ち上げ、紐を解いた。  袋からは美しい藍色の漆塗りの柄が顔を覗かせた。 源太「え!?めっちゃ綺麗じゃん!?」 竜賀「まだ全部見せてないよ……」  袋

          #24 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第11話「もう一度だけ会わせたい」

          #23 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第10話「感謝の想いに花一輪」

           シカゴシティの武器屋の近くにある駐車場でポツンと1台だけ停まっているジープ。その車中で身を屈めて、身を潜めている褐色肌の黒髪の少年がいた。 源太「あ〜〜〜一体刀一本にどんだけ時間掛かるんだよあの二人は…」  そうぼやいていた猿渡源太は待たされる時間が長いことに徐々に飽きてきて、 源太「ちょっと外出てみようかな……」  と、完全に気の弛んだ思考に陥っていた。 源太「ちょっとだけなら…」  源太は頭を上げ車の窓から外の様子を見てみた。そして外に人の気配が無いことを確

          #23 LOOP BLAKE 第2章 腐れ縁 第10話「感謝の想いに花一輪」