他に読みたい本はいくつもあるのに、何故か太宰治の短編集を手に取ってしまうなど(駈込み訴えが読みたかった) 改めて読むと(他の作品も含め)リズム感がたまらなく良い
太宰治が好きだけれど、『人間失格』は好きではない。というか、哀しくなる。なぜって、自伝の形をとっているくせに、私が太宰作品の中でいちばん好きな『走れメロス』や『駈込み訴え』や『富嶽百景』や『お伽草紙』を書いた時期が、まるごと無かったことになっているからだ。あんまりだよ、太宰さん。
ユダはキリストにわかってもらえなくて悲しかったんだ。 だからユダは裏切ったんだ。