ジキルとハイド】は小説のタイトルですが、【とある状態】を指す言葉にも使用されています。 私は、その【とある状態】を持っているキャラクターに10歳の頃出会い、性癖が直角にこじれ、そのまま直線に真っ直ぐ突き進んで成長をしました。 【とある状態】フェチとして、読んでおかなければと手に取ったこちらの本。致命的で根本的なネタバレを避けて読書感想文を記しますので、 この物語の真相と【とある状態】は何なのか是非推理していただければと思います。 舞台は19世紀のロンドン。オシャレですね!
《概要》 新約聖書のユダの裏切りを、太宰治先生が愛憎渦巻く独白に仕上げた新解釈のお話。 《主な登場人物》 裏切り者・イスカリオテのユダ 愛する人・イエス・キリスト 《最高の一文》 私はあの人を愛している。 あの人が死ねば、私も一緒に死ぬのだ。 あの人は、誰のものでもない。私のものだ。 あの人を他人に手渡すくらいなら、手渡すまえに、私はあの人を殺してあげる。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷い。酷い。はい。厭な奴です。悪い人です。