「子どもに一任しています」と放任する親。 「子どもの将来が心配です」と過干渉の親。 進路面談で、この言葉を聞くことがちょっと多い。 でも、付かず離れず適切な距離感にある親子ほど、子どもが自分で考えて進路を選ぶことができる。自分で選択する経験が将来の自立を促すんですよね。

来週から中学３年生の夏休み三者面談が多くの中学校で行われます。学校からの話と保護者から聞きたい事には大きなギャップがあります。元教師が、有意義な三者面談にするための手引きをまとめました。参考にしてください。

今日は9人の生徒と面談した。40人相手に話しても、他人事気分で聞き流す生徒がかなりいるけど、一対一で話すと、しっかり聞いて、理解してくれる。だから、なるべく生徒の為になることを話そう、やる気が出るように話そう、とすると、結構疲れる。今週は土曜日が保護者会だし。長い1週間だなぁ。

写真は、埼玉県川越市のゆるキャラの『ときも』。 昨夜から今日にかけて、何と12時間も、トイレにも行かずにぐっすり眠った。こんなこと、何十年ぶり？やっぱり、肉体的な疲労より、メンタルな疲労の方が重いんだなぁ。午後には、30年以上やってもらっている美容師さんに癒してもらった。

今日面談をした女子生徒。自分が何をしたいか分からない。大学に行きたいけど、何学部がいいか分からない。私が『〇〇学部はどう？』といくつか提案すると、全て否定する。来年度の選択科目も何を選べばいいか分からない。自分でよく調べて考えるように言うと、既に調べたが分からないと言う。お手上げ

【ショート面談】 「夏休みはどう過ごしましたか」などアイスブレイクで始まり「今の進路はどう考えてる？」と生徒の話をうなずきながら聞く。 長くても５分と決めて、3分程度の進路面談を実施すると、長期休み明けに一人一人と向き合う時間を作れるのが良かった。

【夢を応援】 就職希望者との進路面談で、なぜ就職したいの？ その理由は、 自分の夢を叶えるため。 その夢とは、歌手になること。 親御さんも応援してくれていることが分かり、なんだかほっこりした。 夢を叶えるにはどうするのか。 否定しない、傾聴、質問を繰り返して進路支援してる。

【アルバイト】 北海道の最低賃金は920円。これが高校生のアルバイトの時給だったりもする。 僕が高校生のときは600円くらいだったけ。 稼がなければならい生徒もいるんだけれど、お金をもらって働く経験は、お金の使い方も学ぶ機会になる。 それに、異年齢交流もできるのがメリットです。

【行動変容】 夜遅くまで配信を見ることもあって、寝不足気味の生徒。早く寝れって注意するのは簡単だけど、変わらない。行動が変わるのは、変わろうとする本人の意思だけ。 進路面談で、話を聞くときは、否定しないこと、アドバイスをしないことを心がけて、生徒本人の言葉を待つのが大事ですね。

【隠れた願望】 「何をしたいのか分からないけれど、進学はしたくない」 生徒との進路面談で、よく聞く言葉。 でも、この「○○はしたくない」って言葉が鍵。 質問したり傾聴してると、《○○したくない》の中に、その子の進路のヒントがあるんですよね。 決めつけない聴き方が大事。

【性格診断】 この遊び心が好き👉https://seikaku.hanihoh.com/s_paper/ 性格検査や職業興味検査は、統計学がベース。過去の先輩たちの経験が統計処理されて、今の自分たちの参考になっている。自分を客観視する材料にもなるし、強みがわかると、これからの自分の進む方向性も明確になる。

【お金の話は大事】 進路面談で、必ず、生徒に確認していることがある。 それは、生徒と保護者の間で《お金》のことを話しているかどうか。 合格した大学の入学手続き締切直前で「ごめん、お金ない」って入学を諦めた卒業生が、毎年いる。悔しいけれど… これ、保護者面談でも必ず伝えています