つまずいたところを、そのままにすると積み上げが難しくなる。だから、戻ることは恥じゃない。
国語が苦手な生徒との面談で、あなたなら、どんな提案をしますか。
定番な方法の一つとして「読書」を提案することが多いのではないでしょうか。
もちろん、読書の入り口として「漫画」を読むことを、勧めることも多いと思います。
僕が面談したその生徒は、「漫画を読まない」って。
よく話を聞くと、漫画の読み方が分からないんだって、話をしてくれました。
さらに質問を重ねると、書いて覚えるのが苦手だし、そもそも、字を書くのも苦手なんだ、と。
なるほど。
ここに、つまずきがあったんだ、と思いました。
文字を書く力は、空間認知と関連すると聞いたことがあったので、それなら、ひらがなを書く練習だったり、点つなぎのトレーニングだったり、戻れるところから、やってみたらいい、と提案しました。
もちろん、これを高校生に『やらせる』ことではないですね。
生徒本人が、
①自分の課題に気がつき、
②その課題を解決したいと願い、
③どのような取り組みをやったらいいか知ったとき、
『やってもいいかも』
と、思うんですよね。
面談を通して、何か一つ、解決方法を知るだけでも、変わるきっかけになると思っています。