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【生の声】10年塾講師をして感じた、(塾での)高校生の進路面談のリアル

家庭の事情ってさまざまですよね。

「この親にこの子あり」となるようなこともあります。
でも生徒と十分対応し、面談をした上で、保護者と会うと色々な感情を抱きました。

僕が塾で10年働いていた中で、面談をさせてもらっていたのは高校生とその保護者でした。

その中での経験をもとに、参考にさせてもらいたいな、と感じた家庭での教育方針をご紹介します。


高校生になってからの変化の対応は大切

高校受験の後、スタートダッシュでこける人が多いから気をつけて

進学希望者で、中学高校と一貫した私立などではない場合、ほぼ大半の方が、高校入試を受けることになります。

希望するところに合格する方もいれば、そうでない方もいると思います。
(この記事では、その部分については、割愛します)

高校生が始まる時、生徒はかなり忙しいです。
友人や、部活など、新生活でストレスを感じることも多いのに、
それだけでなく、明らかに中学生の時よりも、勉強が大変。

都心郊外である、僕の住む地域ではこのような違いがよくクレーム?障壁?として挙げられていました。

  • 週末課題が出てくる

  • 予習復習など、してこいと言われた

  • 単語テストなどの、小テストが毎回授業で行われる

さまざまな科目で言えることですが、1単元にかける時間も中学生の時より明らかに速くなっていることが多いです。
(例)2回授業を休むと、1単元終わっていることなど。

部活選びは、結構受験に関わってくる

もちろん、高校生活は受験が全てではありません。
部活だったり、習い事だったり、各々が重要だと思う活動があります。

もし将来の受験について、少しでも気になるようであれば、部活選びには、注意が必要であることを覚えておくといいです。

  • 3年生までに大会等で優秀な賞を取れる「自分が活躍できる部活」か

    • 各種推薦など、押してもらえやすい

    • その方面でのスカウト(ごく稀)などの可能性も

  • 引退するのは、3年生?2年生?いつの時期か?

    • 大学入試の受験勉強を始めるは早ければ早い方がいい

    • 大学入試のために部活を辞める子もいる(学部によっては、そんな人がライバルになる可能性がある)


家庭でのコミュニケーションは、いやでも定期的にとったほうがいい

高校生ともなると、
・基本、口数が少なくなる
・少し将来のことを話そうとしてもなかなか話してくれなくなる
こんなことってよくありますよね。

3年生になるまで、進学するつもりだと思っていた優秀な方が、「進学ではなく就職したい」と保護者に言えず、ずっと引っ張っている例などありました。

受験対策の話をして、本人と保護者との話が噛み合わないため、別々に話を聞いてみたところ、判明した件でした。

塾のお金はそんなに安くないのに、無駄に払ってしまっていたこともあります。(当時は、もちろん、そうならないように心がけていましたが。)

そんなケースは、誰にとっても得にはなりません。
少しでも話す時間は、「お互いに」意識して持つべきだと思います。

『そうは言っても、もうすでに、反抗期か、全然話してくれないんだけど』
そんな声が聞こえてきそう。。。

でも、そんな方でも、塾での面談だと素直に話してくれることは結構多かった印象です。
本人たちも「進路とか話すのが恥ずかしい」と、もどかしさを感じていることも多かったです。

なかなか話せない時は、塾講師などの第三者を挟んで話すのも、非常にいいですね。上手な塾の使い方だと思います。


進路選択のコツは、1度広げてから絞り込んでいく

進路は『変わる』前提で、選んでいく

中学や小学の時から、将来の仕事を決めて勉強している生徒は素晴らしいです。
(塾に通っていた生徒内では)体感として、そのように書けるのは3割〜5割ほどだったと思います。

でもそれらの職業も、『まだ変わりうる』ことを忘れてはいけません。

  • 好きなTVドラマや、Youtubeに影響を受けた(例:救命救急士など)

  • 家族からその仕事を勧められた(例:各種士業、薬剤師など)

  • 親族など、身近な仕事など(例:親の仕事など)

もちろん、これらから、実際そのまま進まれる方もいます。
毎年、大体半分程度の生徒は、変わっているような記憶はあります。

高1の夏は、進路の選択肢を広げる活動をしよう

『何かこれ面白そう。』そんな好奇心を大学の学問に繋げてみてください。保護者は、そのようなきっかけを拾ってあげてください。

この辺はわからなかったら、塾に相談してみるのがいいです。(または学校の先生や、webサイトでも調べられます)

そして、実際にその学問の説明会である「オープンキャンパス」にいくのがおすすめです。

高1で、「オープンキャンパス」に行っている人はそこまで多くありません。
大半は高校2年生の夏の宿題として、あげられるものです。

しかし、進学校の偏差値が上がれば上がるほど、高1生から、参加している生徒は多くいる傾向がありました。

やはり、実際に見て感じることが、大学入試のモチベーションにつながり、早い時期から大学入試へ意識が向きます。

実際に受験することになったとしても、合格に近づく可能性は高くなります。

でも、なんと言っても、まだまだ青春真っ只中

自分で習慣を作る練習だけど、色々と忙しい

勉強習慣もそうですが、自分で進路を決め、その目標に向かって習慣を作る時期です。

高校生になりたての頃は、自分で決めたルールや習慣が守れないなどよくあります。

  • 部活、大会など

  • お友達、恋愛など

  • 学校イベント、文化祭など

高校生は明らかに、中学の時よりも、負担が多いです。
家庭でも変化があるかもしれませんが、一歩引いて見守ってあげるのがいいのかもしれませんね。

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