”すごーくおいしいものを食べた時に、人間は2つのことが頭に思い浮かぶようにできているの。一つは、ああ、なんておいしいの。生きててよかった。もう一つは、ああ、なんておいしいの。あの人にも食べさせたい。で、ここで食べさせたいと思うあの人こそ、今自分が一番好きな人なの。”―『卵の緒』
6月11日午前1時過ぎに目覚めてもう眠れそうになく、昨日から読みかけの瀬尾まいこさんの作品を読み切りました。中編が2篇。血の繋がりがどうあろうと互いの絆を深めていけるのだ。作者らしいメッセージが込められた感動の作品集。