『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ
瀬尾まいこさんの作品は何冊か読んだことがありましたが、初めて読んだ『卵の緒』と同じくらい感動しました。家族とは、と考えるとてもあたたかい作品です。
家族の形が次々と変わり、父親が3人と母親が2人いる優子ですが、嫌だとごねたり反抗することもなく、常に変化を受け入れ生活をしていく。そして、常に愛情をもって育ててもらっている。家族とは、血の繋がりじゃないんだな…と強く思ったけれど、血の繋がりの強さもしっかり描かれていて、結局はそういうことにこだわっていることが野暮だなぁとしみじみ思いました。
本屋大賞を受賞して、映画も10月末に公開されるそうです。映画はどうかな?見てみたいような、見たくないような。でもたくさんの人に読んで欲しいと思った作品で、人に薦めたくなる一冊でした。