無理からに振り返らねばならぬのか擦り傷以下で済んだとは言え イタムのは目には見えない底の底傷パットでも届きやしない 頬筋をわずかに上げてゆっくりと瞼落として頷くほかに 大小の境を何処に引くのだろう無くしたものに差異はあれども
ご自愛をそう呟いて三首を労る花芽膨らむまでは
不織布の掛かった空とソイラテとどちらが苦いか比べてみたり **** 日の出の時間がきても空はライトグレーのまま。お尻から根っこが凄い勢いでニョキニョキ生え出しそうな日。
お仕事を持たぬアタシに息を吸う価値はないぞと唸る空見る 楽しげに微笑むことをお勤めに一日花が懸命に咲く 包むにはアナタ以上の面積が必要なんだと深呼吸する 欲しいのは空白ではなく余白だとルーズリーフの罫線を読む 入り込む隙間を作り待っていたわけじゃないのを知るや知らずや
一息をついたつもりの溜息が呼吸に戻る朝の水遣り あれこれとお世話出来ないことを知る萎れた葉っぱに謝りながら 目に見える変化のための沈黙は目尻の端に掛ける程度で