なかなか開けない小説がある。 自分によく似た主人公がまた不幸になるのか、それとも私には決して起こり得ない御都合主義で希望をなんとなく、また持たされるのか、俗情とは結託していないか。 頑張って小説を信頼するか、読後一週間は寝込んでもいいやどうせ、と投げやりな気持ちのまま開くか。