ウクライナ政治の悲劇: 民主化への道はどう「戦争に」開かれたか
あまり知られていないが、ヘッダーの左の本の著者は私の指導教員である。専門が明治維新史なので、実は私も博士論文は「実証的」な明治史だった(笑)。かつ琉球処分という「領土の併合」を国際関係史の立場で研究したので、ウクライナでいま起きている問題にも関心を持ってきた。
開戦から2か月強の時点で、「はっきり勝ち負けをつける」形で戦争を終えようとする姿勢に懸念を呈したのは、(いちいち書かなかったけど)当時の研究成果を踏まえてのことである。だが絶版になった私のデビュー作なんて、どうせ誰も