「「ロシア奏法」とは何か」の次に考えているのは、歴史的演奏法と現代ピアノにまつわるあれこれや、楽譜やオリジナル動画を用いたミニレッスン記事や、クラシック入門記事等です。扱って欲しい内容があれば、メールをいただくか、コメントしていただければ、能力の範囲内でお応えいたします。
昨日トュガン・ソヒエフとN響によるショスタコーヴィッチを聴いてから、ショスタコーヴィッチによる「ドキュメント」のような重みを持った音楽が頭から離れません。来月のインバルと都響による「バビ・ヤール」の予習もしていますが、作品の尋常ならざる重要性を感じています。
ロシア奏法でよく強調される「音色」の豊かさについてですが、単音ですらアーティキュレーションによって音色が変わるとする実証的な研究があります。そのような研究をまとめた総説論文等に基づいて、「音色」と現代ピアノについて語ったりもしてみたいです。
補いという形で6回以降も「「ロシア奏法」とは何か」を連載していこうと思いますが、本来想定したのはここまでで、とりあえず出せるものは出しました。今後この連載ではリトアニアやウクライナのピアニストを紹介したり、サンクトペテルブルク音楽院のピアニストについて書いたりしようと思います。