丸山圭三郎『ソシュールを読む』(講談社学術文庫) ソシュールにとっては、言語は社会的産物であると同時に歴史的産物以外の何物でもありません。つまりは全くの人為であり、共同幻想としての恣意的価値体系なのです。――p.177
丸山圭三郎『言葉と無意識』(講談社現代新書) ソシュールのアナグラムが提起した真に現代的な問題は、まず何よりも〈語るものは誰か〉という主体への問いであり、これはまた同時に〈意味とは何か〉という存在への問いでもある。――p.130