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フィナンシエ、外来語であろうがなかろうが、歓迎の味。
20250212 外来語フィナンシェの一致半解。
最近は、コンビニでも、手軽に手に入るフィナンシェと言う語の背景も一知半解です。大体、お金や金融に関する接頭語「フィン」はファイナンシャルなどと言う言葉からも連想される様に、金銭や金融などとの関わりがある語の様です。「financier」は、フランス語でも英語も同形で、「金融家」「財政家」の他に、「金満家」と言ったイメージもある様です。
このお菓子の考案者が、パリの金融街(La Bourse)に近い場所にいたから、この名前をつけたと言う説と、 お菓子の形が金の延べ棒を連想させる、と言う事から、 この名を当てた、と言う説がある様です。お金儲けに忙しい人がおやつがわりに摘んでいたのかも知れません。
素材の味が生きている焼き菓子で日持ちがし、高級品から庶民風まで、数々のバリエーションがあった様です。
アーモンド(パウダー)の焦げた香りが良いですね。
あまりに名前が先行して広く知られている言葉の語源や成り立ちを、敢えて調べ直そうと思うのは無粋かも知れません。日本人は外来語の受け入れに柔軟ではありますが、背景事情を考慮する事なく、自分なりのストリーやイメージを育んでいるとすれば、名前と物の関係の恣意性が問題になるかも知れません。恣意的(arbitraire)と言えば、ソシュール(Ferdinand de Saussure)が、何か言っていた様に雑に記憶しています。外来語やアルファベットの連なった外国語を、AIはどう捉えるのか、わかりませんが、今後の推移を観察するより他にないでしょうね。外来語の安易な受け入れ姿勢は、実は、日本語の伝統的な言葉のあり方に変化をもたらしたり、場合によっては、廃語も増える可能性がある様な気が致します。外来語の取り入れには、バランス感覚が必要、と思いました。