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詩まとめ

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詩のまとめです。感情が滲み出てくるような詩を書きます。
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2022年8月の記事一覧

【詩】異星人

世界の真理を語るすべてのひとに「いや、あんた誰?」と言わずにはいられないぼくはきっと異星人、けれどもその言葉で、空気中は酸素や二酸化炭素に紛れて、たくさんのあんた誰?で溢れて返っていて、そのままみんなみんな窒息してしまえばいいと思った、教祖にでもなったつもりかよ、神様にでもなったつもりかよ、そう毒を吐いた瞬間に、きみたちが一斉に消えてしまえばいいと思った、正しさなんて所詮ただの権力だからさっさと死

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【詩】碧落

わたしは他でもないわたし自身の言葉であなたを殺したかったよ、なんてとてつもなく大袈裟に、そんな馬鹿みたいなことを願っていたのに、わたしは未だに古びた赤ペンを握りしめていて、印がいっぱいついた辞書を抱えていて、それでも結局誰も殺せない、誰もわたしを愛してくれない。わたしだけの言葉なんてどこにもないし、それらのすべては、もともと、あなたたちの言葉なんだって知っていたけれど、だからこそ、わたしは愛を伝え

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【詩】校庭

あさ、あさひがまぶしくて
ひる、こうていをはしりまわって
よる、くらいから、はやくあさになれ

朝、朝日がまぶしくて
昼、校ていを教室からながめて
夜、こわいから、うまくねむれない

朝、朝日が眩しくて
昼、校庭は何処にも見えなくて
夜、短いから、朝が死ねばいいと思った

朝、朝日が眩しくて
昼、太陽が眩しくて
夜、月が眩しかった

朝、玄関で死んで
昼、部屋で腐って
夜、月明り

【詩】ペットボトルの中では死ねない

ひとりでは生きていけないと誰かが言ったとき、生きるためには誰かと手を繋いでいなければいけないんだと思った。ペットボトルの中でひとり、ぼくは沈んでゆきたかった、放置されたティーバッグの茶渋みたいな夢を見ながら。でもぼくは確かにひとりじゃなくて、どうしようもなく広く見える世界のぜんぶが本当は壁だったらよかったのにと思いながら、きみの手を握る、きみの手を握ると、きみもぼくの手を強く握り返してきて、それで

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【詩】ユートピア

「この世界に比べたらどこだってユートピアだよ」
そんな風に言うきみが、誰にも裏切られなければいいなとぼくは思っていて、ぼくも、きみと同じように、死んだ後の世界くらいは幻想的であってほしいと思っている。まあただ、別に、きみのことが好きなわけではないけれど。きみ含めみんなみんな、ぼくは好きではないけれど。
だから、誰のことも認めなくてよくて、それぞれが許される世界が、ぼくにとってはどこまでも理想郷で、

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【詩】星

血を出すように怒るしかないのです、世界がひとつだと。何も定義したくないのに、何も裁きたくないのに、怒りはひとりでに湧いてきて、けれどもその怒りはどこにも昇華されないから、だから血は赤色じゃないみたいで、それで、血は出ているはずなのに血じゃないみたいで、誰かが、すべてのものは綺麗だと言ったとき、溢れた血液も傷口も名残ひとつなく消えている、それは癒えるのとは違って、ただただ消えたのです。血液が赤色じゃ

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【詩】祈跡

ぼくは出来るだけ誠実でいたかったから、きみが今まで辿ってきた道を知りたいと思った。きみが何を考えて、きみが何に苦しんでいるのか、きみが今何を思って、ぼくのことを見ているのか、そのすべてを余すことなく知りたいと思って、けれどもそれらすべてはアスファルトで舗装された道路みたいなものに過ぎないのだときみが言った。きみが見せてくるこれまでの軌跡を綺麗だとぼくが思っても、きみもそう思ってからぼくにそれを伝え

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【詩】砂嵐

苦しんでいるぼくだけをぼくは好きだったなんて、そんなことは言いたくないけれど、苦しんでいるとき、世界中の苦しみがぼくの心臓に一斉に集約していくような気がするから、どこが痛いのかも分からないくらい痛くて仕方なくても、ただ呼吸することすら苦しくて仕方なくても、ぼくはぼくの人生を確かに生きているんだってそう思えて、一生このまま痛覚が死ななければいいと思った、なんて砂埃はそんなこと知らないから、不意に砂塵

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【詩】無神論者

人間が生きる姿は美しくて、尊いのだとか、そんな神様みたいなこと言わないで。

ぼくは、きみたちのことを真っ正面から否定する。ぼくの言葉できみたちのことを串刺しにしたいと思っている。きみたちからどうしようもなく血が溢れて、それが致命傷になればいいのにと思っている。なのに、なのに、どうしてこんなぼくにさえも優しい言葉をかけてくるのですか?

きみたちが歴史の教科書を読むように人を語るあいだ、きみたちは

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