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読書感想文まとめ📕 通勤時間は読書の時間、社会人1年目は24冊読みました
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【読書】香港に行きたくなる小説〜未必のマクベス

【読書】香港に行きたくなる小説〜未必のマクベス

先日、『未必のマクベス』という本を読んだ。
経済小説であり犯罪小説であり恋愛小説という帯に惹かれて手に取った。
ネタバレなしで、本作の面白さをnoteしたい。

面白さ①
シェイクスピアを知らない人にも

これは何とも不思議な小説だった。
本作は、その名の通りシェイクスピアの『マクベス』がストーリー進行のキーとなっている。
無理やり『マクベス』を引き込んでいるといった方がよいかもしれない。

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【読書】小さな世界の偏った価値観の中で必死な中学生〜オーダーメイド殺人クラブ

【読書】小さな世界の偏った価値観の中で必死な中学生〜オーダーメイド殺人クラブ

本屋で、タイトルに惹かれて手に取った、辻村深月の『オーダーメイド殺人クラブ』。

辻村氏の小説は大好きで、過去にも複数読書感想文を投稿しているのでぜひ覗いてみてください。

人間の奥底の感情を繊細に描かれる辻村氏、殺人事件が起きる作品は読んだことないが、本作は殺人事件を扱うミステリーなのか?と気になった。
(以降、ネタバレなしです。)

あらすじ極小な中学生の世界「リア充」「昆虫系」って分類し、「

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【読書】"事務"とは具体化していく作業〜生きのびるための事務

【読書】"事務"とは具体化していく作業〜生きのびるための事務

事務がしたかったのではない今の仕事

私は、金融機関で主に事務をしているが、事務員になりたかったわけではない。
「単なる事務とは異なる」「主体的に様々な業務を行える」と聞いていたものの、基盤となる業務は事務だった。
元々外交的で、人と話すことも好きな私は、自分らしさを感じられず、事務より営業がしたい!と新卒1年目転職をし内定獲得までした。
だが、諸々考慮し結局今の職場にとどまっている。
(「新卒1

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【読書】愛されて当然女になるべし〜恋愛マニュアル本

【読書】愛されて当然女になるべし〜恋愛マニュアル本

恋愛が全くうまくいかず、自己肯定感もかなり低かった時、ネットで見つけたのが、神崎メリ氏の恋愛マニュアル本。すぐに購入した。

カバー写真の2冊:①魔法の「メス力」、②大好きな人の「ど本命」になるLOVEルール、の2冊をこの度再度読んだ。

①魔法のメス力

著者は、男性に大切にされる振舞い方、女としてあるべき姿を「メス力」と名付けている。
復縁・片思いを成就させるためのメス力から、彼氏にとってど本

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【読書】『傲慢と善良』に出会って

【読書】『傲慢と善良』に出会って

本屋の文庫本コーナーに行けば、今や必ず目にする、大反響の『傲慢と善良』。今度映画化されるらしい。

私がこの本に出会ったのは、今から1年半前の大学4年の秋。
サークルも入らずバイト漬け、コロナ禍の学生生活。就活も終えあとは遊ぶのみでも、実家住まいでコロナを気にした両親からは県外禁止令継続中だった。不満ばかり、さらに失恋したばかりで、大袈裟でもなく、人生最大で病んでいた。

そんなとき、「人生で1番

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【読書】美術×半沢直樹の中にも人間ドラマ~アルルカンと道化師

【読書】美術×半沢直樹の中にも人間ドラマ~アルルカンと道化師

久々に半沢直樹を読んだ。「アルルカンと道化師」である。※ネタバレなしなのであらすじのみです。

ほかの池井戸作品同様、私利私欲にまみれた銀行組織の思惑に巻き込まれる半沢直樹だが、いつも通り堂々立ち向かっていく彼。これまでの作品を読んでいる分、「必ず何とかしてくれる」と安心感を持ってみてしまい、もはやスリルが少なく少々物足りない。(笑)

それでも、やっぱり半沢直樹は面白いと思ったし、どんでん返しは

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【読書】会食初心者の道標になってくれる本〜ビジネス会食攻略マニュアル

【読書】会食初心者の道標になってくれる本〜ビジネス会食攻略マニュアル

本屋で在庫切れになるほどの売れ行きの、ビジネス会食完全攻略マニュアル。

本書を購入したのは、先方社長以下、当方役員以下の会食に最若手として参戦するのを控えた数日前だ。

突貫工事で流し読みした本書の概要と感想をお伝えしたい。ちなみに、当方23歳2年目女だ。

会食ノウハウを網羅した本会食にて達成したい目的を明確にすること、相手の好みを反映した店選び、日程調整の仕方、手土産・タクシー手配の有無など

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【読書】3部作全て読んでこそ面白い~自由研究には向かない殺人

【読書】3部作全て読んでこそ面白い~自由研究には向かない殺人

先日来読み進めていた、翻訳小説。いくつかの本屋のランキングコーナーで翻訳小説部門1位で飾られており、ご存知の方も多いかもしれない。
ホリージャクソン著の全3作のミステリーで、イギリスの翻訳小説だ。
1.自由研究には向かない殺人
2.優等生は探偵に向かない
3.卒業生には向かない真実

シリーズ3作全てを読んだからこその面白さを、ネタバレなしでお伝えしたい。
(’’翻訳小説’’自体の面白さについては

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【読書】私の個性は、スコシ・フンガイ?~辻村深月の世界でドラえもんを

【読書】私の個性は、スコシ・フンガイ?~辻村深月の世界でドラえもんを

今年度4冊目は『凍りのくじら』。知人に「読後じんわりしてすごいよかった」と勧められ読み始めた。

実際、すごく良かった。
章ごとに1つのドラえもんの道具をテーマに、ドラえもんが大好きな主人公が、ドラえもんのエピソードとともに元彼について振り返り、自分を見つめ直す。

不二子先生のSF(スコシ・フシギ)になぞらえて他人に個性をつける主人公

不二子先生の描くドラえもんのSFの世界は、Science

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【読書】東野圭吾作品は幅が広すぎてやっぱり面白い

【読書】東野圭吾作品は幅が広すぎてやっぱり面白い

先日、東野圭吾の「ブラックショーマンと名もなき殺人」を読み、やはり東野圭吾の作品は面白いと思った。

ミステリーと一言で言っても、テーマの幅が広く、1冊で様々な楽しみ方ができる。東野作品のタイプや良さをネタバレなしで書きたいと思う。

「ブラックショーマンと…」なら

これもどうやらシリーズものらしい。最新作(2作目)は最近やっと文庫化された。

今回読んだ1作目は、元手品師の叔父と、父親を殺した

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【読書】恩師お勧め本を10年来に読んだ〜夜は短し歩けよ乙女

【読書】恩師お勧め本を10年来に読んだ〜夜は短し歩けよ乙女

今週は、「夜は短し、歩けよ乙女」を読んだ。

中学生の頃、私は大尊敬していた先生と交換ノートをしていた。
その交換ノート内で、恩師がお勧めしてきたのが、この本だった。

あれからほぼ10年…
10年越しにやっとこの本を読んだ。

率直に言えば、難しい本だった。

古文を読んでるようで、スッと文章が頭に入ってこない。単語や言い回し、比喩表現が独特だった。

また、2-3ページごとに節が区切られている

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【読書】その時々で何者にでもなれる〜鎌倉うずまき案内所

【読書】その時々で何者にでもなれる〜鎌倉うずまき案内所

先日「お探し物は図書室で」を読み、本著者2冊目にこの「鎌倉うずまき案内所」を選びました。

前回の「図書室で」と同じく、人生に何か行き詰まりを感じる人たちがオムニバス形式で登場する。

違うのは、SF要素があること。突如現れた案内所に引き込まれ、アンモナイトからテレパシーで言葉が伝授される。お土産の「困った時の渦巻きキャンディ」は、その後登場人物たちが何か行動を起こしかけた時に不思議な力を貸してく

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【読書】多様性と生きづらさ〜正欲

【読書】多様性と生きづらさ〜正欲

私は、上記のよう読んだ本は全てノートに感想文を書いている。感想文の長さは特に決めておらず、書きたいだけ書いている。

特に長い感想文を書いていたのが、昨年映画化もされた「正欲」だ。この本の感想文をnoteにも記しておきたい。

多様性に組み込まれない"多様性"

登場人物たちは、「水を見て性的に興奮する」という特殊性癖をもっている。

そんなものあり得ない、といってしまえばそこまでだが、この1点を

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辻村深月本レビュー「噛み合わない会話と、ある過去について」

辻村深月本レビュー「噛み合わない会話と、ある過去について」

辻村深月の本はこれが2冊目だ。1冊目は「傲慢と善良」。この本を読み、どうしてここまで人の内面を露わにできる言葉が書けるのだろうと感銘を受けた。そして次に選んだのがこの「嚙み合わない会話と、ある過去について」だ。

人は皆、心の中に幽霊を抱えている一見怪談話、SF系なのかと思えるこの解説文。全く異なります。

誰かに理解してほしい、でも理解されない。
こうしたかったのにできなかった。
かつて、誰かと

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