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明生人嘉 〜 Myojo Jinka 〜

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月刊ブルート通信の巻頭コラムです。
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#エッセイ

父さん、ありがとう

父さん、ありがとう

こんにちは。私佐藤嘉洋は名古屋市西区生まれです。小学校に上がるまでは北区との狭間の「西ハサバ」という元城下町の地域に住んでおりました。

父・憲治はそのメインストリートに喫茶アミーを構え、51年営業し続けました。2022年末にアミーは閉店し、父はのんびりと隠居生活を送ることになりました。

連れて行きたかった焼肉も一緒に食べました。父は油付きホルモンが一番美味いと言っていました。

野蛮な父に発狂

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具鷲茶記 2 初釜と茶事

具鷲茶記 2 初釜と茶事

こんにちは。昔、松坂屋名古屋店の一階にあった苺タルトとコーヒーでティータイムを楽しんでいた佐藤嘉洋です。愛知県名古屋市在住、庄内で整体院、新瑞橋と池下でキックボクシングジムを営んでおります。

起きて半畳寝て一畳

最近東京へ行くとき、コロナ禍で気軽に泊まれたホテルが、今では名古屋から新幹線を往復した方がいいんじゃないかという値段で驚天動地、阿鼻叫喚(あびきょうかん)であります。東京はもはや海外感

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究極の雑学が身につく方法

究極の雑学が身につく方法

こんばんは。愛を知る県、愛知県の佐藤嘉洋です。さて私は、2019年から講演会を開催し続けています。

武田邦彦先生との出会い

プロキックボクサー晩年に武田邦彦先生と出会いました。引退後から大変懇意にしていただき、たくさんのご縁をいただいております。ありがとうございます。

その出会いの場が、名古屋伏見の老舗『中国菜館桃の花本店』でした。「佐藤ちゃんをまた表舞台に出そう!」と同席してくれたオーナー

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今、広辞苑を書いています。

今、広辞苑を書いています。

こんにちは。ブルート通信編集長の佐藤嘉洋です。本誌はおかげさまで名古屋を中心に2000部配布の雑誌に成長しました。

気づけば200号も目前です。前号より少しでも良いモノに、という気持ちで毎月手作りしております。今号もご覧いただきありがとうございます。

最近、SNSのnoteにバックナンバーをまとめています。2021年にデザインの基礎を学び始めた当初まで遡ろうかと計画しています。

改めて過去の

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母校で講演

母校で講演

母校で講演

私は名城大学附属高等学校の卒業生です。勉強面ではムラがあり、やるときはやりまくるのですが、やらないときは全然やりませんでした。

学年で上位まで行ったこともあれば、四隅に座ったこともあります。当時は四天王の席と言って、下から四番が座りました。一目でわかります。しばらく恥を晒すわけです。しかしながら、社会に出る前にこういう経験もできてよかったです。反骨心も養われます。

合コンで

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テクニカルメモリー

テクニカルメモリー

テクニカルメモリー

私は毎日辞書を読み、書き、呟く、辞書の旅という趣味を持っています。これをやっていると、毎日過去最高の自分になれます。そりゃあ毎日、今まで知らなかった言葉を知ることができるのだから当然ですよね。

一応、一言一句逃さずに読んでいます。言葉の多くは表面的には忘れます。だから一見、意味が無いと思うかもしれません。しかし、それで構いません。やっていない人とやった人とでは、0と1の違い

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特集 命について 前口上

特集 命について 前口上

私は2013年から辞書を読み、書き、呟く辞書の旅を楽しく続けています。気づけば10年が過ぎ、これまでに4冊の辞書を読破しました。現在は広辞苑第7版に挑戦中で、現在「あ」行の「う」に入っています。

先月の辞書の旅では『特集愛について』として新明解国語辞典、明鏡国語辞典、広辞苑という3冊の辞書の愛を読み比べ、書き比べて、真の愛に近づきました。好評だったので継続しちゃいます!

ということで今月は『命

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障害も長所に成り得る

障害も長所に成り得る

障害も長所に成り得る / 明生人嘉 115話 〜 MyojoJinka 〜
武田双雲さんと初対面

有り難いことに、書道家の武田双雲さんとお話する機会に恵まれました。楽しい雑談の中で、ご自身は発達障害であるADHDなのだそう。そして彼曰く、私はアスペルガー症候群らしいです。

周りと比べて変だということは、中学生の頃には自覚していました。しかし思い悩むことはありませんでした。むしろ嬉しかったくらい

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具鷲個展 1

具鷲個展 1

具鷲個展 1

2023年6月26日(月)〜 30日(金)に書と写真の『株式会社エントリーpresents 具鷲個展1 』を開催します。

中国菜館桃の花の雰囲気のいい個室を貸し切って、厳選した書を11点、写真を数点展示する予定です。見るだけでも構いませんし、おいしい中華も食べられます。気軽にお越しください。

私は元プロのキックボクサーでした。世界の頂上にある美しい景色も見ました。スポーツも突き

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自分との約束を守る

自分との約束を守る

辞書の旅10周年

ついに10年間、ほぼ毎日辞書を読んでしまいました。というのも私は、三浦しをんさんの辞書を一から作っていく小説『舟を編む』に感動し、2013年5月から辞書を毎日読むことに決めたからです。なぜか決めました。これが『辞書の旅』の始まりです。

私は、基本的には約束を守りたい人です。良いことも悪いことも含めて、約束したことは守ろうと思って生きています。プロのリングでは80戦やりましたが

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書と写真の個展開催

書と写真の個展開催

2023年6月26日(月)〜30日(金)に、名古屋市中区にある中国菜館桃の花本店の個室を貸し切って、書と写真の個展を開くことになりました。もちろん、やり方は知りません。手探りでのスタートです。

物事の上達には意識が重要です。たとえば、英語を上達したいと意識しなければ、字幕映画を見てもほとんど上達しません。たとえば、上手な字を書こうと意識しなければ、どれだけ書いても字はほとんど上手くなりません。

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後ろ向きの幸福論

後ろ向きの幸福論

水道の水が貴重だった時代を想う

私は辞書を読み、誰でも幸せになれる方法を見つけてしまいました。大発見です。

現在私は、故事ことわざ辞典と四字熟語辞典を併読しています。その中で、「水道の水で産湯(うぶゆ)を使う」という諺(ことわざ)を昨年読みました。

意味としては「江戸っ子が自分の生まれを自慢していう言葉。莫大な金と手間をかけて造った自慢の水道の水で産湯を使ったということから。水道=神田上水と

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マスクで忍ぶ

マスクで忍ぶ

2023年。明けましておめでとうございます。新型コロナウイルスによるパンデミックも、ようやく元通りの世の中に戻りつつあります。やはり3年かかりましたね。物事は、およそ3年でケリのつくことが多い気がします。良いにしろ悪いにしろ。

海外ではもう誰もマスクをしていない、とよく耳にします。私は2022年10月のパンデミック終末期にタイへ行きましたが、話に聞くよりもマスクをしている比率は高く感じました。少

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喫茶アミー閉店

喫茶アミー閉店

名古屋市西区にある喫茶アミーは、2022年12月30日をもって閉店しました。創業51年、この地で一筋、営み続けました。

私は小学校に上がるまで、アミーで生まれ育ちました。朝食はアミーのカウンターで摂る生活。コーヒーは3歳からほぼ毎日飲んでいますが、至って健康です。コーヒー最高!

常連客とは毎日のように顔を合わせていたので、親戚のような感覚でした。一緒に旅行へ行ったこともあるし、結婚式にも来てく

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