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読まれる文章は、情報設計と感情設計でつくる〜厳選3冊のポイントまとめ〜

この間、note公式さんの『今日の注目記事』で書いた記事をピックアップしていただきました。

東京のweb制作会社・fūunでwebディレクターとして、サイトづくりやwebマーケティングの企画を行っている『みねこ』です。

webディレクターの『みねこ』はこんな人

嬉しい事に、『自分も数年前からnoteを書いているけど、あまり読まれないのです…』という相談が出てきました。

noteで注目される記事の書き方を発信している方は沢山いらっしゃるので、今回は、サイトづくりでも重要な要素のひとつとなる『ライティング』つまり、『文章の書き方』でwebディレクター目線で心掛けている事を、私が実際に参考にしている本の紹介とともにまとめてみました。


読まれるnoteを書くコツと、サイトづくりは似ている

サイトがつくりたいんじゃない、note記事が書きたいんだ!という方もちょっと待って!

実は、その両者の『読まれるポイント』って、似ている所がかなりある様に感じています。

例えば、noteって『スキ』や『ビュー数』、『コメント』の数によって、人気記事や注目記事になるか否かが分かれるのですが、毎日約5万件以上の記事が投稿される中で、ひとつの記事の文章を全部読んでから、『スキ』や『コメント』をするユーザーも少ないと思います。

記事を全て読んでくれる方よりも、文頭の導入文や前半までしか読まない方も多いでしょうし、なんならサムネイルを見ただけで、閉じられてしまう可能性も多い。

実はこれはwebサイトも同じ。類似のサービスやもっと安い商品など、比較できるものも沢山ある中で、そのサイトだけをしっかり読むこむ人も少ないですよね。

つまり、競合と差別化しながら、如何に情報を整理し、分かりやすく伝え、ページを閉じさせずに先を見たくなる仕組みをどうデザインするかが、サイトづくりの基本的な考え方なのです。

そして、その思考法は、webライティングという、サイトの中身を担う『文章づくり』にも繋がっているのです。

つまり、読まれるnoteの書き方のコツは、webライティングの心得の中にあるのです。

という事で、ここからは、以下の3つの観点に分け、私が実際にwebライティングの参考にしている本を紹介していきますよ〜!

■読まれる文章のために、気を付けたいポイント
『情報設計』で内容を分かりやすく伝える
『心理学』で思わず読んでしまう仕組みをつくる
『ビジュアル』で目に留まる、伝わる

【1】『情報設計』で、読みやすい文構成に

今日からはじめる情報設計 -センスメイキングするための7ステップ

本書は、「しっちゃかめっちゃか」への処方箋 として人に何かを伝えようとすることを簡単に表現したエッセイ。

情報建築家(インフォメーション・アーキテクト)の第一人者アビー・コバートが、ビジネスにおける問題解決の為に、どうやって錯綜した情報や複雑さに立ち向かい、それらを解きほぐして整頓するかを紹介しています。

■概要
あらゆるビジネスにおける問題解決のベースとなる〈情報設計〉のエッセンスを、7つのステップをたどりながらやさしく手ほどきします。

錯綜した情報や複雑さに立ち向かい、それらを解きほぐして整頓するための考え方と心構えが身につく一冊。

IA、UXデザイン、コンテンツ・ストラテジーへの最良の入門書です。

Amazonの紹介文より

■こんな部分で参考にしてみよう
『情報設計』
には、如何に言語化されていない要素を分解、構築し、受け手とのコミュニケーションをする上で役立たせるかというテクニックが詰まっています。

note全体の文の構成を考える時
に、是非この本に倣って考えてみましょう。また、解説や自分の考えの発信はもちろん、文の中に登場人物が複数出てきて関係性が分かりにくい時にも参考に出来る本です。

まさに、『混乱よ、さようなら。』なこの一冊は、文章づくりから離れ、お客様とコミュニケーションをより潤滑にする、本当に伝えたい事を、相手に伝わる様にプレゼンテーションする…など、ビジネス全般で活用できる内容になっています。

【2】『心理学』で、人間に効く感情設計に

UXデザインの法則 ―最高のプロダクトとサービスを支える心理学

ここでは、『文章をもっと先も見たい』と思わせるフックづくりについて紹介します。

文章は、分かりやすいだけではなく、ちょっと心を揺らしてくる要素があると、更に読み手を引き込む内容になっていきます。

webディレクションやwebライティングの世界だと、その心の揺らぎをつくる事を『感情設計』とも言います。先に紹介した『情報設計』とともに感情を設計する事で、機能面、情緒面の双方からもアプローチするコンテンツをつくるのです。

心(感情)の変化と、心理学は密接に繋がっているという事は、web業界以外の皆さんもなんとなくイメージがつきやすいんじゃないかな?と思います。

この本は、その感情設計の導入を、心理学に基づいたエビデンスから習得できるので、まさに『人間に効果抜群!』な文章作りに役立つ本と言えます。

■概要
本書は、著者がUXデザインと交差する心理学の法則をまとめたウェブサイト「Laws of UX」を元に構成されています。

「意思決定にかかる時間は選択肢の数と複雑さで決まる」、「タッチターゲットに至るまでの時間はターゲットの大きさと近さで決まる」などの10の法則を、各章において、ポイント、概要、起源、事例、結論にまとめ紹介します。

ノンデザイナーにもデザインセンスが求められる時代に欠かせないハンドブックです。

googleブックスの紹介より

■こんな部分で参考にしてみよう
note記事の中で、まずはメイン画像、導入文、目次…と構成を作る方が多いと思うのですが、実は一番、読み手が記事から離脱しやすいのは、その目次の部分から。

その先をどう読み込んで貰えるか、それは、単純な文章の精度ではなく、心理的な仕掛けが必要だったりもします。この本を参考に、『人間に効く文章』を意識してみましょう。

【3】『ビジュアル』の公式を捉え、イケてるサムネイルに

不滅のデザインルール 圧倒的な感動を生み出すアイデア群

今、多くのメディアコンテンツは、『文章』単体ではなく、『文章+ビジュアル』で構成されています。

例えば、noteもサムネイルがあるものと無いものでは、見られる数も大きく違ってきます。

特にnoteは、色んなレベル、ジャンルの書き手が大量に集うメディアなので、その中で、自身の記事の有用性や面白さを伝え、目に留まってもらう要素としてビジュアルは記事の反応を左右する大きな要素となってきます。

読まれる文章は、文章で情報設計と感情設計を作るだけではなく、サムネイルの様な、ユーザーと接点のある部分全てで、それらを構築する事なのです。

■概要
本書はいつの時代も使われているデザインのルールを一挙集結させた本です。さまざまなデザインのルールがありますが、どれもプロのデザイナーが使っている実用的で、不変性があるルールです。

ずっと使える、ずっと色あせない、不滅のデザインルールが全部学べます。

■こんな部分で参考にしてみよう
noteの見出しはもちろん、途中の図解などでも活かせる法則
が掲載されています。

多くのデザインの参考本は、『ポップ』『クラシック』という様に、系統でまとまっている事が多いのですが、これは違います。

素晴らしいのは、デザインのポイントを『ルール』として公式にしてくれている所。

公式がある、という事は、実践での再現性があるという事。
圧倒的に参考にしやすい一冊ですよ〜!

ビジュアルも、情報設計と感情設計に深く関係する要素の一つです。
今まで紹介した本の様に、デザイナーではない方にも是非読んでほしい本のひとつですよ!

以上です。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました〜!

『みねこ』のお当番回note

webディレクターとして、ノンデザイナーの方向けに、webマーケティングやサイトづくりで役立つトピックなどを色々書いています。

『みねこ』なつぶやき

皆さんが、もっと楽しく便利にワクワクと!
noteの創作や、自社の施策に取り組めますように〜!

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