#図書館司書
図書館のお仕事紹介(18)予算折衝
世の中のたいていのものと同じく、図書館も運営するにはお金が必要です。
ただ違うのは図書館には無料の原則というものがあり、どんなにがんばって入館者数や貸出冊数やレファレンス件数を増やしても、それで儲かるわけではありません。
(※館種によっては利用料を徴収するところもあります)
そこで、財源としての所属組織から予算を獲得する、というのが重要な仕事になります。
もちろん私のような下っ端が予算折衝に
「歴史」というキーワードで歴史の本を探すとどうなるか
図書館内には蔵書検索用のPCが何台かありますが、ときどき利用者が検索結果表示画面を開きっぱなしで行ってしまうことがあります。
見つけしだい画面をクリアしていますが、図書館員としては、利用者さんがどういうキーワードで検索したのか気になって、つい見てしまいますよね。
ある日、学生さんと思しき人が例によって画面を放置したまま本を取りに行ってしまったので、見ると「歴史」というキーワードで検索していました
図書館司書の適正年収とは
私は当事者として、図書館司書の賃金が上がったらいいなともちろん思っていますが、年収1千万くらいだったらいいのにとは思いません。
そんなことになったが最後、図書館司書から女性が排除されるのが目に見えているからです。
たぶん「本は重いので女子には無理」とか「土日祝日も出勤だし育児と両立しにくいから」とかむちゃくちゃな理屈をつけて女性の採用が控えられるようになり、司書課程も男子で埋め尽くされて女子は
図書館員はブルシットジョブではないが、上へ行くほどブルシットになる
「ブルシット・ジョブ」と呼ばれる無意味な仕事については、2020年に上記の本が出版されたとき大きな話題になりましたし、いろいろと議論もされたので、いまさら私が述べることもないのですが、自分の仕事に当てはめると、大きくうなずけるところがあります。
まず私の勤め先を組織階層順に表現するとこうなります。
A. えらい人(局長級。いわゆる事務方のトップ)
↓
B. 中間管理職(課長級)
↓
C. 正