水色の夢の中

思い出

青くて、碧い空だった

空を見上げているのに、

海を見下ろしているようなきもちになった。

空は、宙で。

ウミの色は、ソラの色で。

深いアオ。

どこまでも沈んでゆけそうな、青、蒼、碧。

雲ひとつない空よりも、雲のある空は青い。

白い雲が、青をよりあおくする。

空は、キャンバス。

雲は、絵の具。

鱗雲は、藍染の絞り。塗り残し。

ひつじ雲は、油絵具で。

飛行機雲は、細いクレヨン。

晴れの日はうれしくて

どこまでも続く青に風が通って、夏を知る

5月の半ばから暑い日のある、今年。
梅雨には入らず、日の強い昼と涼やかな夕方。時おりの静かな雨。

涼しげな青に目が行く。

湖面のさざ波。

さんご礁の海の透明な、青。

そんな青を見ると風が、自分の中を通り抜けていく。

単衣の大島。私のお気に入りの、一枚。

単衣とは6月と9月に着る着物。裏地がついていないので涼しい。
（10月から4月まで着るのは、袷（あわせ））

大島は奄美大島でおられて

ウミガメ×サファイア