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何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.5

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2018年3月の記事一覧

そのままでいようとするんじゃなくて、美しく歳をとればいいのよ

"女子のクリスマスケーキ理論"を割と本気で信じてきた。

女子のモテ年齢はクリスマスケーキと同じ。24がピークで、25は当日ギリギリ買っていく人がいるけれど、26過ぎたら相手にされない。

結婚だって30までにしないと…という風潮はやっぱり、ある。これって一体何でだろう…と考えてみたけど、論理的な話が思い浮かばなかった。でも、存在している。

27〜29にかけて私は、漠然とした不安にずっと襲われて

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私たちは「わかりあえない」ことが前提

私たちは「わかりあえない」ことが前提

「旅先で出会う海外の人は『わかりあえない』ことが前提だから、1つでも気持ちが通じあうとすごく嬉しい。

逆に日本人同士は『わかりあえる』と思っているから、わかってもらえないとイライラしてしまうんだよね」

南米を旅していた時に知り合った、日本人の言葉。7年経ってもよく思いだす。

みんな、「わかりあえない」が前提だって思えたら、きっとすごくポジティブになるのにな、と思う。人ってそれぞれ違うんだから

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ライターとライトの関係。

ライターとライトの関係。

あれはいったい、なんと呼ばれる技術なのだろうか。

先日、仕事上の必要に駆られて、とある自動車のオフィシャルサイトを見ていた。車に興味のない方のために説明しておくと、自動車のサイトは主に、エクステリア(外観)、インテリア(内観)、安全性能、走行性能、価格シミュレーションなどのページによって構成されている。ぼくが見たかったのはその車のインテリア、つまり内観である。

すると、360°view、という

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2度転職したアラサーオタクOLが考える、就活で気をつけるべきたった一つのこと

2度転職したアラサーオタクOLが考える、就活で気をつけるべきたった一つのこと

※本文無料で読めます。有料ラインの下におまけがあります。

就活シーズンですね。

はじめに言っておくと、私はまったく「新卒就活」をやりきっていない。

大学院に行こうと思っていたのをやっぱりやめ、大学4年の2月に留年前提で新卒採用をしている出版社をいくつか受けてみたのだが、1社内定したあと、いろいろな偶然がかさなって、まだサービスインすらしていないベンチャーの第一号社員として入社することになった

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自己肯定感を高める。

自己肯定感を高める。

息子が一人でブランコに乗れるようになった。

後ろにゴロンと落下して、なぜか2秒ぐらい無表情になり「おっ、大丈夫かな?」という一瞬の期待を裏切って大泣きする子ども特有の間が怖いので背中を支えていたけど、お父さんもとなりに座れと息子に促される。

怪我しないかめっちゃ怖いけど、彼の日々の小さな挑戦を見守ることが大切なんだと見届ける。

親が不安だからって子どもの挑戦を止めてたら、子はなに

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濱田祐太郎さん、ずるいよ、お笑いはユニバーサルってことを、ゴールデン放送枠で伝えてしまった。

濱田祐太郎さん、ずるいよ、お笑いはユニバーサルってことを、ゴールデン放送枠で伝えてしまった。

私は今、これを書きながら、ぞくぞくしている。おかげでこの文章の構成が支離滅裂になりかけている。大丈夫か、わたし。早く寝たい。

(↑ツイート、名前の漢字間違えててすみません、、注意欠陥が平常運転)

多分私の手元が落ち着かないのは、この自体に興奮をしているから。

エンタメの歴史が、変わってしまったし、世の常識が変わった。

私は自分のインクルーシブデザイン周りの活動をしていても、実はあまりこうい

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「効率が良い」って、本当にそんなに良いことなのだろうか?

「効率が良い」って、本当にそんなに良いことなのだろうか?

効率よく学習して、短期間で英語を身につけたい。プログラミングを身につけたい、テニスが上手くなりたい。ギターが弾けるようになりたい。そんな思いは誰にでもあるだろう。僕自身もそのうちの一人だ。

しかし最近になって、「『効率が良い』というのは、本当にそんなに大事なことだろうか?」と考えるようになった。効率を追求することが悪いわけではないが、弊害も随分大きいと思うようになったのだ。

効率を追求すると、

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美術が聞いてくることはひとつだけ「生きているか」

美術が聞いてくることはひとつだけ「生きているか」

私は美術が大好きです。

太陽や月や風や砂と同じように、
美術は人を選びません。

美術初心者が来ても、美術の専門家が来ても、
作品は変わらぬ態度でそこにあります。

美術はその人が誰かなんて、気にしません。
美術が気にするのは、その人が生きているかどうか、
です。

美術の前では、何者であってもいいし、
また、何者でもなくていい。
ただ生きていればそれでいい。

そのことが、ある人にとっては

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読みやすさについて誤解されていること

読みやすさについて誤解されていること

考える力には、言葉を操る力が不可欠だ。
で、その言葉を操る力には2つの側面がある。

文章という形や口頭での話言葉の形で自分の考えや主張をひとまとまりの言葉として組み立てる力がひとつ。
もうひとつは、文章を読んだり話を聞きとったりする力だ。
関連するところもあるが、それぞれ独立してもいる。読んだり聞いたりの方は、自分の文脈とは異なる、相手の文脈を予測する力が必要だから。

この他人の文脈を読みとる

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「何もしない」をする

「何もしない」をする

現代社会は進むスピードがはやくて、それに乗り遅れまいという気持ちから、さまざまな自己啓発やハウツーの情報が流通し、消費されています。

みんなそれぞれに、「より良くなりたい」「より良くしたい」っていう発想から、いろんなことを考えて、選択し、行動をしているんだと思います。

少なくとも、僕の周りには一所懸命に生きている人が集まっていて、それぞれがそれぞれに、必死になって歌ったり、芝居したり、悩んだり

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フォレルスケット・ウィークエンド

フォレルスケット・ウィークエンド

しばらく目を閉じて、思いっきり目を開ける。そのとき飛び込んでくる景色はしばらく忘れられない。きっと感情もおなじ。しばらく蓋をしていて、やっと開けて飛び込んだものがあったとして。それはとてつもなく愛おしいものになる、なんて思うのだ。

パラパラと分厚い本をめくる。
「ストップ!」
声が鳴り響いて止めたページの宿題を解く。“今日の宿題”という本をランダムにひらきながら紐解いてゆく過去。たくさんの問題と

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ヒーローは傷だらけ

ヒーローは傷だらけ

どうしようもないことに、いつまでも浸っていたってなにも生まれない。声をあげて上を向いた瞬間、霧の中に光が差した日。ふと、そんなことを思った。

昨日R-1ぐらんぷりで優勝した濱田祐太郎さんは盲目の漫談家。ネタの中には目が見えないことにまつわるエピソードが連ねられて、それがおもしろおかしく語られる。

賞金を意味のないことに使いたいんですよね、例えば3Dテレビとか買って、だまされへんぞ!とか言い

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途中を晒すということ

途中を晒すということ

時にアートの世界で好きなように絵を描き、時にITの世界でデザインに浸かる日々を送る、今日はデザイナーとしてゆるりとお話。

昨今、デザインの世界を覗くと、「途中を晒すことは素晴らしいことだ」という思考がさらさらと広がり始めて、マル秘な存在だったデザイナーの思考や振る舞いを垣間見ることができる。
尊敬するデザイナーがすぐ近くで喋りながら作業してくれてるような空気を感じている。
インターネットにと

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その「謙遜」は誰のため?

その「謙遜」は誰のため?

「立派なことを成し遂げたのに、偉そうにしない人」というのは、好感度的に最強なんじゃないでしょうか。

そういう人に出会うと、尊敬の念と清々しさが自然と湧いてきますよね。
「謙虚さ」は接する相手をよい気分にさせるものなので、「褒められたら、謙遜で返す」という会話の流れはテンプレ化しているし、座りがいいいんだと思います。
こういう場合の謙遜は、コミニュケーションを円滑して場を和ませる、いわば相手への気

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