中川千英子(脚本家)

脚本家。金沢市出身/清泉女子大卒。芦沢俊郎シナリオ塾で作劇を学ぶ。 主な作品:映画「10万分の1」(東京国際映画祭特別招待作品)「きょうのキラ君」「兄友」、アニメ「ハンドレットノート ストーリー編」、朝ドラノベライズ「らんまん」「エール」「マッサン」、落語台本等

中川千英子(脚本家)

脚本家。金沢市出身/清泉女子大卒。芦沢俊郎シナリオ塾で作劇を学ぶ。 主な作品:映画「10万分の1」(東京国際映画祭特別招待作品)「きょうのキラ君」「兄友」、アニメ「ハンドレットノート ストーリー編」、朝ドラノベライズ「らんまん」「エール」「マッサン」、落語台本等

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  • 脚本家志望の皆さんのご質問にお答えします!

    脚本家の中川千英子が、脚本家志望の方、ストーリー作りに興味のある方からのご質問にお答えしています。ご質問のある方はこちらからどうぞ https://qr.paps.jp/PcCor

  • 連載小説『すずシネマパラダイス』

  • 脚本家・中川千英子のコンテンツレビュー

    「脚本家・中川千英子がグッと来たコンテンツ」をご紹介します!

  • 脚本家・中川千英子の新作落語

    自作新作落語をまとめてあります

  • 短編小説集「すこし、先のはなし」

    自作のショートショートを投稿していきます。

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小説の連載を始めます!『すずシネマパラダイス』第一話

【はじめに】この投稿をしているのは、2019年1月1日です。 私はちょうど一年前の2018年1月1日にnoteへの投稿を始めました。 私にとっての”note記念日”でもあり、新しい年の始まりの日でもある2019年1月1日から何か始めたいと思い、連載小説の投稿をスタートすることにしました。 タイトルは『すずシネマパラダイス』。 能登半島の先っぽの町「珠洲(すず)」を舞台にした、町おこしエンターテイメント小説です。 お楽しみいただけたら嬉しいです。 【第一話】――演歌のカラ

    • ご質問にお答えします!『身近な人を登場人物のモデルにする場合について』

      脚本家志望の方から、こちらのご質問がありました。 「身近な人を自分の作品の主要登場人物のモデルにしようと思う」という話は、私が脚本家を目指して教室に通っていた頃から今までに、何度も聞いたことがあります。 ですが、振り返ってみると、それらの作品が完成したと聞いた覚えや、読ませてもらった記憶がありません。 おそらくどの人も、書き上げることができなかったのではないかと思います。 では、なぜどの人も書き上げられなかったのか、推察してみましょう。 どの人にも共通していたのは、質問者

      • 松田咲香写真展「能登半島 記憶の復元」に行ってきました

        8月21日(水)に写真展「能登半島 記憶の復元」に行ってきました。 リンク先のプレスリリースの通り、石川県珠洲市出身の写真家・松田咲香さんの写真展です。 松田さんは東京で写真を学び、2014年からは地元珠洲で写真家として活動されています。 地産地消文化情報誌「能登」のカメラマンを務められていて、私の連載ページ「CINEMAと私と奥能登と」の写真も撮ってくださっている方です。 今年の元日に起きた能登半島地震で松田さんも被災され、お住まいが倒壊して津波に襲われたため、保管な

        • ご質問にお答えします!『自作のAIへの読み込みに関して』

          脚本家志望の方(おそらく)から、こちらのご質問がありました。 現時点での私の知見を基に回答させていただきますが、ITについても著作権関連についても専門家ではないため、不正確な点もあるかもしれません。 それをご了承の上、お読みいただければと思います。 2024年7月現在、質問者さんが公開中の作品を他者がAIの学習材料とすることを公のルールで厳密に禁じることはできないようです。 それでも、質問者さん個人の考えとして拒絶の意思表示をすることならば、すぐにでもできます。 具体的に

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        • 脚本家・中川千英子のコンテンツレビュー
          81本
        • 脚本家・中川千英子の新作落語
          3本
        • 短編小説集「すこし、先のはなし」
          3本
        • 音声配信「ストーリー作りのツボ」
          4本

        記事

          出版エージェント「penlight」のHPにインタビュー記事を掲載いただきました

          出版エージェント「penlight」のHPにインタビュー記事を掲載いただきました。 私が脚本家を目指して試行錯誤していた頃を振り返ってお話した内容を記事にしていただきました。 脚本家志望のみなさん、クリエイターを目指すみなさんに、少しでも役立てていただけたら嬉しいです。 インタビューアーの遠山怜さんとは、noteを通じて知り合いました。 noteユーザーの方でしたら、遠山さん作の「創作について熱く語るウサギ」の漫画を読んだことがある方も多いのでは? 今回のインタビュー

          出版エージェント「penlight」のHPにインタビュー記事を掲載いただきました

          スワロウテイル『裏切りの窓』に続いて、私にとって2作品目のハンドレットノートストーリー編です 素敵な演技と映像で作品が完成し、配信が始まる度に、シナリオを書き上げた時以上の喜びを感じています 『招かれざる客のボール』もぜひご覧ください https://youtu.be/22gf3IR32dg?si=AvCF4CuLA5yNkqLY

          スワロウテイル『裏切りの窓』に続いて、私にとって2作品目のハンドレットノートストーリー編です 素敵な演技と映像で作品が完成し、配信が始まる度に、シナリオを書き上げた時以上の喜びを感じています 『招かれざる客のボール』もぜひご覧ください https://youtu.be/22gf3IR32dg?si=AvCF4CuLA5yNkqLY

          学研の『やさしく読めるビジュアル伝記 津田梅子 』が7月7日までリンク先で全ページ無料公開中!(7月8日以降は第1章のみ公開) https://gakcomic.gakken.jp/comic/page-1020582900/ 小学校低学年以上が対象。新紙幣の肖像画となる津田梅子の波乱の人生から多くを感じ取ってもらえたら嬉しいです

          学研の『やさしく読めるビジュアル伝記 津田梅子 』が7月7日までリンク先で全ページ無料公開中!(7月8日以降は第1章のみ公開) https://gakcomic.gakken.jp/comic/page-1020582900/ 小学校低学年以上が対象。新紙幣の肖像画となる津田梅子の波乱の人生から多くを感じ取ってもらえたら嬉しいです

          ご質問にお答えします!『新人脚本家がステップアップする方法』

          新人脚本家の方から、こちらのご質問がありました。 プロットライターとはまず、脚本家志望の方々以外の皆さんのために「プロットライター」とは何かをご説明しておきます。 ドラマにせよ、映画にせよ、企画が立ち上がった後、すぐに脚本家がシナリオに着手するとは限りません。 多くの場合はまず、シナリオの前に「プロット」が作成されます。 「プロット」は、ストーリーの展開やキャラクターがある程度まで把握できるように書かれた「あらすじ」のようなもので、脚本家がプロットを書く場合もあれば、脚本

          ご質問にお答えします!『新人脚本家がステップアップする方法』

          地産地消文化情報誌『能登』の能登半島地震特集号が発売中です!

          地産地消文化情報誌『能登』という雑誌があります。 創刊は2010年。「タウン誌」のイメージを覆すような読みごたえのある雑誌で、私は2年前から連載ページを持たせてもらっています。 今年の1月発売予定だった『能登』54号は地震の影響で休刊となったのですが、「能登半島地震特集号」として55号が発売されました。 上の目次の通り、被害状況、復興プランの提案記事、避難所の情報などが掲載されています。 編集人の経塚幸夫さんも輪島で被災され、金沢に避難されているという状況の中、これだけ濃

          地産地消文化情報誌『能登』の能登半島地震特集号が発売中です!

          4月のリリース作品のお知らせ

          何やらバタついていまして、4月にリリースされた作品のお知らせを…と思いつつ、5月も半ばを過ぎてしましました。 4月のリリース作品は以下の2つです。 1)講談社発のクロスメディアコンテンツ「ハンドレッドノート」の『スワロウテイル 裏切りの窓』がYoutubeで配信されています。 「ハンドレットノート」ストーリー編は、「第1話にあたる事件編」「第2話にあたる捜査編」「最終話にあたる解決編」の3話構成になっていまして、『裏切りの窓』は、それぞれ以下のリンク先でご覧になれます

          4月のリリース作品のお知らせ

          ご質問にお答えします!『プロットライターになる方法』等

          脚本家志望の方から、こちらのご質問がありました。 プロットライターとはまず、脚本家志望の方々以外の皆さんのために「プロットライター」とは何かをご説明しておきます。 ドラマにせよ、映画にせよ、企画が立ち上がった後、すぐに脚本家がシナリオに着手するとは限りません。 多くの場合はまず、シナリオの前に「プロット」が作成されます。 「プロット」は、ストーリーの展開やキャラクターがある程度まで把握できるように書かれた「あらすじ」のようなもので、脚本家がプロットを書く場合もあれば、脚本

          ご質問にお答えします!『プロットライターになる方法』等

          ご質問にお答えします!『扇状回想法の書き方を教えてください』

          脚本家志望の方から、こちらのご質問がありました。 「扇状回想法」とは?まず、質問者さん以外の皆さんに、「扇状回想法」についてご説明します。 この手法が使われている作品として、今、私の頭に浮かんだ作品は、映画『アマデウス』です。 ウィーンの病院で、自殺を図った老人が「自分は宮廷音楽家・アントニオ=サリエリだ」と言い、過去を語り始めます。 天才作曲家・モーツァルトとの出会いがサリエリを悲劇に陥れ、やがてそれがモーツァルトにとっても悲劇となっていく過程がサリエリの回想として描か

          ご質問にお答えします!『扇状回想法の書き方を教えてください』

          ご質問にお答えします!『登場人物が別人になりすましている場合の表記方法』

          脚本家志望の方からこちらのご質問がありました。 ご質問の意味を、私が正確に理解できているのか少々不安なので、まずは私の言葉で内容をまとめ直させてください。 1)質問者さんは、「登場人物による作り話」(=現実には起きていないこと)の中身を映像にして、観客に見せようとしている。 2)上記1)の作り話の中で、語り手にあたる登場人物は、自分とは別人になりすまして行動している。 この前提で回答します。 ご質問にあるような表現をする場合のマニュアルや、「唯一の正解」が存在するわけでは

          ご質問にお答えします!『登場人物が別人になりすましている場合の表記方法』

          ご質問にお答えします!『回想シーンで過去の放送回の種明かしをする場合について』

          脚本家志望の方からこちらのご質問がありました。 まず、このような場合に「1話の該当シーンと5話の該当シーンをまとめて撮影するのかどうか?」ですが、撮影時点で1話~5話の脚本ができており、スタッフが5話での種明かしを把握しているのであれば、まとめて撮影することになるでしょう。 そして、5話までの脚本が既にあるならば、スタッフもキャストも種明かしを把握しているわけなので、1話の脚本に「人物Aと会話中の人物Bは、別テーブルの人物Cに合図を送っている」ということは書かなくても構わな

          ご質問にお答えします!『回想シーンで過去の放送回の種明かしをする場合について』

          #タワマン文学 が好きなので『#令和元年の人生ゲーム』を読んでみたら、かなり面白かった。 「タワマン文学」という言葉を口にするとき、後ろに(笑)を付けてる感じの人が多い気がするんだけど、この小説は(笑)とは無縁の「文学」だと思います https://amzn.to/4aOECFE

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          ご質問にお答えします!『専門知識が必要なジャンルの作品について』

          脚本家志望の方からこちらのご質問をいただきました。 質問者さんが挙げられている3つのジャンルに限らず、特定の専門知識が必要な作品の場合、監修が付くことが一般的です。 私の過去作品のなかにも専門家に監修をしてもらったものがあるので、その経験をもとにお答えしたいと思います。 プロの脚本家が原稿に対して監修を受ける場合であっても、執筆の過程では自力でのリサーチが必要です。 例えば「医療モノの企画提案をしよう」と脚本家が考えたとすれば、その時点では監修者は存在しないので、可能な限

          ご質問にお答えします!『専門知識が必要なジャンルの作品について』