【WIT】祭りに呑まれて
賑やかな会場を離れ、夜の空の下へと踏み出す。
見上げればそこには、美しく光を反射する水面。
天の湖、というらしい。地元を離れるときにそれなりに覚悟はしていたものだが、この機関で目にする奇怪なものの多さは予想以上だ。
バディ探しに精を出していたものの、少し人の熱に充てられた体。それを冷やそうとドレイクはレインドロップの花畑に訪れていた。
自身が炎を得意としているためか、水というものには若干の苦手意識がある。頭上のそれが落ちてこないだろうか、だなんて少し子供じみたことを_それでも