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忙しい日常でもできる、ゆるファスティングのリアル体験記④(4日目)食べないことが当たり前の日常が始まる。

食べることを一時的にやめることで、身体を休め、リセットできるファスティング。仕事をしながらでも実践できる“ゆるファスティング”の4日目です。

ところで、あなたは1日のうち、どれくらいの時間を「食べること」に費やしているでしょうか?

食事の時間だけではありません。料理をする、買い物に行く、レシピを考える……そんな時間も含めると、意外と大きな割合を占めているはずです。

ざっと計算すると、生涯の食事回数は80年で約87,600回。一回30分としても、合計5年間。それに料理や買い物を加えると、人生の約1割は「食」に費やしていることになります。

「食べること」は、人生の大きな楽しみ。でも、すべての食事を心から楽しめているでしょうか?

忙しさに追われ、義務的に口へ運ぶ食事。空腹に耐えられず、なんとなく食べてしまう間食。そして、食べすぎで後悔する罪悪感……。食事の時間すべてが幸せなわけではなく、実は「食べることに縛られている」と感じたことはありませんか?

では、もし「食事がない生活」を体験したらどうなるのか?

そんな生活が、ファスティング4日目の体験記となります。
普段の生活の中で、食事や食欲がどれほど自分の行動を支配しているか。この記事で考えるきっかけにしてもらったら幸いです。

さて昨日は、ファスティングによって、頭痛や倦怠感、ナチュラルハイなど、アップダウンの激しい一日でした。そして、辛さがピークを迎えたまま眠りにつきました――。3日目の体験記はこちら。

●4日目 食べないことが当たり前の世界

<朝>台風が過ぎ去ったような朝

ファスティング4日目の朝。
目覚めると、体がまるで羽のように軽い。
青空が広がるように、心も体も晴れ渡る感覚を覚えます。
右こめかみにわずかに残っていた頭痛も、すっと消えていきました。

ここ2日ほど、朝は倦怠感との戦いでした。
でも今日は違う。
ベッドからすぐに起き上がり、テキパキと動けます。
白湯を飲む。ハーブシェイク作る。コールドプレスジュースを作ってミネラル補給する。さらに洗濯もする。

「これがファスティングの本当の力か」としみじみ実感します。

<午前中>宿〇の放出と集中力の爆発

自分の腸が超動きました。
宿ベンジャミンさんが、何回もトントンと自分の腸をノックしては「さようならー」と去っていきました。
そして気づけば午前中すでに、5回もトイレに。
体が完全にデトックスモードに完全に切り替わっているみたいです。

そのおかげか、驚くほど頭がキレッ キレッです。近づくもの皆傷つけるほどです。
ブログを書き始めたら、止まらない。
集中力が途切れないまま、一気に4時間が経過していました。
体の中からこんこんとパワーが湧き上がってくるよう。
「このまま一日中書き続けられるんじゃないか?」とさえ思えました。

<お昼>そうだ、京都へ行こう

さすがに少し疲れてきたので、エネルギー補給します。
お昼ご飯代わりは、プーアル茶。MCTオイルとギーバターを入れてシェイクシェイク。

そして、気力体力が充足されたことを感じたら、
「そうだ、京都に行こう」とふと思い立ちました。

鴨川沿いを散歩。
何回も歩いた道ですが、なんとなく風景がいつもと違う。
木々の緑が一段と鮮やかで、空の青さもより澄んでいて、道端に咲く花の香りってきて。
普段感じていること、それを少しずつ増幅して受け取っていることを感じられます。

しかし、目につくのは、自然の美しさだけではなく。
美味しそうな料理の写真のある看板が並び、焼肉の香ばしい匂いが漂ってきます。
そう、ここは観光地・京都。外食店がひしめき合うこの街では、食の誘惑がそこかしこにあふれているのです。

正直、普段の自分は、かなりだらしないです。
小麦粉や砂糖が身体に良くないと知りながらも「ちょっと小腹が空いたな」という軽いレベルで、ついついお菓子をつまんでしまう。
特に好きなのが、森永のチョコモナカジャンボ。一体何度これを食べたことか……。

でも、今は不思議と心は揺れ動きません。
むしろ、空腹の感覚が心地よく、それを邪魔されたくないとすら思う。
普段なら、空腹は「何か食べなくては!」という切迫感を伴うものです。
なぜならば、空腹と食欲はセットだから。
しかし今は、その食欲がほとんどない。だからこそ、空腹という感覚がただただ心地よく感じられるのでしょう。

「食欲」の正体

ところで、この「食欲」というものがどう生まれるのか、その仕組みは長らく解明されていませんでした。

一つはいまの岸本先生 と同じ疑問ですが、満腹というのは胃も大きくなるし血糖値も上がってわかりやすいのですが、食べ始めるというのは何がトリガーで あるのか不明で、非常に難しい生理的現象です。

 肥満の科学[II]肥満のメカニズム第124回日本医学会シンポジウム

しかし近年、食欲を司るホルモンが発見されました。それが「グレリン」。

グレリンは、胃から分泌され、脳に「お腹が空いた!」と信号を送るホルモン。空腹を生み出し、肪蓄積を促進する、肥満やメタボを生み出す悪玉のような存在に思えますが、実はそれだけではないのです。

このホルモンには、成長ホルモンの分泌を促進する働きがあります。
成長ホルモンは、年齢とともに減少していく貴重なホルモン。これが増えることで、体の修復や若返りの作用が期待できます。
また、グレリンには脳の記憶力を高める効果や、心血管系に作用し血圧を下げたり、心拍出量を増やしたりする働きもあるといわれています。

肥満の科学[II]肥満のメカニズム第124回日本医学会シンポジウムより

さらに興味深いのは、ファスティングを行うとグレリンの分泌が増加するという研究結果があること。

次はわれわれは絶食による視床下部グレリンの変化を調べた。胃においては、絶食によってグレリンmRNAの発現量は増加する。

「グレリンによる摂食調整のメカニズム」第52回日本小児神経学総会 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn/43/2/43_87/_pdf/-char/ja


つまり、適度な空腹時間を作れば、成長ホルモンの分泌を促し、若返りに役立つ可能性があるいうことになります。

また増えたグレリンですが、ファスティングを続けていると、今度は低下することも分かりました。だから、今日のように食欲をまったく感じなくなるのでしょう。

空腹は体に良い?!

今日のような「食欲を感じない空腹状態」にも、さまざまなメリットがあります。
まず、良く知られているファスティングの効能。
長寿遺伝子「サーチェイン」が活性化したり、オートファジーによって細胞レベルでのアンチエイジングが促されるなどです。

それらに加えて、痴呆症防止効果もあるとか。
空腹時は血糖値が低くインスリンが減るので、アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβが分解されやすい環境になる、ということらしいです。

こうしてみると、適度な栄養を摂りながらファスティングして、空腹時間を作ることは、脳や心臓の健康、さらには若返り効果も期待できる、実に理にかなった習慣なのかもしれません。

MCTオイルの即効性に驚く

歩き続けていたら、疲れてきました。
普段なら、迷いなく大好物のジャンボチョコモナカを買って食べるところですが、今はファスティング中。

でも、大丈夫。
ファスティング中に外出するときの、お出かけセットがコレ。
・MCTオイル
・ギ―バター
・ミネラルウォーター
・生理食塩水

疲れたときに頼れるのは、MCTオイルです。
コンビニでブラックコーヒーを買い、それにMCTオイルを加えてひと口飲むと、驚くほど素早く体が回復!
まるでゲームの「HP回復ポーション」を使ったよう。

そのまま歩き続け、気づけば1日で15キロ、26000歩を達成。…さすがにやりすぎたかも。
ファスティング中の体力過信は禁物です。実は以前、登山をしたこともあるけれど、あれは正直オススメしません。

とはいえ、適度な運動は大切です。ファスティング中は体がエネルギー作るために、筋肉を分解してしまいます。
なので、意識的に体を動かし、筋力の低下を防ぐことがポイントです。
やりすぎには注意しつつ、適度に運動を取り入れましょう!

<夜>「食べない側」の世界へ

さすがにヘトヘトになって帰宅。確かに疲れたけれど、それは普段、食事をしているときと大差ない疲れ。
そこで、ふと思いました。

「結局、今日は普通の一日だった」

ファスティングしているから感じていた、頭痛も、疲労感も、空腹感も、すべて消えました。まるで、風邪が治った後のようです。
でも「覚醒した」とか「悟りを開いた」みたいな特別な感覚があるわけではなく、しいて言えば ちょっと調子がいい日 という程度の感覚。

でも、考えてみてください。今日は、何も食べていない
それなのに、体調は普段と変わらず、むしろそれ以上に快適に感じる。

「これは、もう食べないのが日常になったんじゃないか?」

これまで当たり前のように続けてきた「食べる」という行為。それが実は、 義務的で、なんとなく続けている習慣 だったのかもしれない。サブスクや保険を定期的に見直すように「食事」についても見直しが必要ではないでしょうか?

そんなことを考えるには、「食べないのが当たり前」と感じるこの時間は、絶好のチャンスなのかもしれません。
あなたも最考してはどうでしょうか?

<本日のまとめ>
体重:1キロ減。合計3.5キロ減。
感想
・不快さはなくなった。怠さもなくなった。
・底知れぬパワー。
・宿便多し(午前のみ)
・不思議な空腹感の欠如という感覚。
・普段どおり、いや普段よりも動けた。

ファスティングハッピーな4日目でした。
次はとうとうファスティング終える日です。無事現世に戻ることができるでしょうか?
5日目も、続きます。


この「毒出し」のファスティングが書かれているのは、この本です。
4日間で若返る「毒出しの」のトリセツ
興味あれば、是非お手に取ってください。


この記事は筆者個人のファスティング体験を基にした内容です。ファスティングの効果や体感には個人差があり、体質や健康状態によって感じ方や結果は異なります。体調に異変を感じたり、キツいと感じた場合は、即座に中断してください。


最後まで読んでもらい、ありがとうございます。
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東のテツ


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