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私のお気に入り記事たち

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2018年2月の記事一覧

無知の知と、もうひとつの知について。

無知の知と、もうひとつの知について。

『嫌われる勇気』をつくるとき、プラトンの著作を何冊も読んだ。

いちばんとっつきやすく、単純におもしろかったのはやはり、『ソクラテスの弁明』だった。有名な「無知の知」という概念が語られる一冊だ。本を読み返すことなく記憶のままに書くと、「お前よりも賢い者はいない」という神託を受けたソクラテスは、そんなはずはないだろう、とアテナイの知者・賢者たちのもとを訪ね歩く。自分よりも賢いと思われる知者たちと、た

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幸せになることには勇気が必要なのかもしれない。

幸せになることには勇気が必要なのかもしれない。

これも過去のメモにあったものを気が向いたので掲載するシリーズです。何か引っかかる人がいたら嬉しいな。これは2017夏前のメモ。

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ここ1年でも色々なことがありましたが、"幸せになる気がない人が一定数いる"という事実を私はもっと早く知っていればよかったと、最近思いました。

幸せになるということには勇気が必要なのか、

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「図解マガジン」をはじめました

「図解マガジン」をはじめました

noteの様々な記事の掘り起こすために、新たに「図解まとめマガジン」を作ってみました。noteにある面白い図解やインフォグラフをまとめていきます。

図解を書くのが好きな人、図解できるようになりたい人、見るのが好きな人、みなさまフォローお願いいたします。

マガジンではビジネス、日常ネタ、コスメ、創作、分析などジャンルを問わず、超大作から気軽な1枚絵まで、色々と集めていきます。

掲載の基準(暫定

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「物語」のように、心に残る記事を書くには?

「物語」のように、心に残る記事を書くには?

3連休ですね。

このnoteで何を書きましょうかね…と相談していたところ、「編集後記的なものを読んでみたい」というニッチな声をいくつかいただきまして…。

昨日公開したばかりの、思い入れ強めなこちらの記事について、ゆるっと編集後記をお届けしたいなぁと思います。

『優秀な人財が、大きな企業の中でもつぶされず、その人らしく輝くためには?』 

こちらは、milieuではなく、私が編集長をやらせても

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「表現には正解がない」の危うさ

「表現には正解がない」の危うさ

ツイートした通りなんですけど。

僕があんまり好きじゃないフレーズに

表現には正解がないっていうやつがあります。

確かに一理あるな、と思わなくもないのですが、やっぱりその言い方は正確じゃないと思います。

正しくは、

表現には(絶対的な唯一の)正解はないだと思います。

もう少し細かく言うなら、

表現には絶対的な唯一の正解はなく、その表現が成立する正解が複数存在する可能性が常にあるというの

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「企画脳」を育てるたった1つの習慣

「企画脳」を育てるたった1つの習慣

 どうやって企画力をつければいいのでしょうか? どうすればアイデアが出る頭をつくれるのでしょうか? 巷にはいろんなノウハウが転がっています。人と話す、本を読む、映画を観る、つねに考えるクセをつける……。

 同じ事象に出会っても「企画にできる人」と「できない人」がいます。いわば「企画脳の人」と「そうではない人」がいるわけです。

 これからの時代、企画を立てられる「企画脳」の人材はますます必要とさ

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居場所がないというコンプレックス

居場所がないというコンプレックス

居場所がないことがコンプレックスでした。

ひとりぼっちが恥ずかしいって、たまに落ち込んでいました。

クラスでは、賑やかグループともおとなしいグループでもなく、気になった子と話すタイプで、常に一緒にいる友達が決まってるわけじゃないから修学旅行や遠足のグループ分けはいつもあたふたしていました。大学時代も同じような感じで過ごして居ました。

社会人になってからも、大体同期のグループとかが居ると思うん

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私は「エモい」文章が書けない。

私は「エモい」文章が書けない。

「エモい文章、きてるよね〜」

という話題を、SNSでよく見かける。

書くことが好きだし、書く仕事をしているので、ライティングに関するノウハウや流行はできるだけチェックするようにしているけれど、

「エモい」

とは……、いったい………なんじゃろか………?

★★★

もちろん、「エモい」という言葉自体は聞いたことがある。でも、それが一体何を差して語られているのか、まだよくわからない。ちなみに、

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人生の「回り道」を聞かれて、何を答えるか

人生の「回り道」を聞かれて、何を答えるか

「あなたがこれまでの人生で経験した"回り道"を教えてください」という面接官の質問に、就活生の頃の私は、うまく答えることができなかった。

それは行きたかった出版社の最終面接でのことで、今でも、その情景はありありと思い出すことができる。

結果は、不合格だった。

当時は「自分は"回り道"をしてこなかったんだ」とその人生の浅さを悔やみ、恥じ、そんな自分に対して少なからず劣等感のようなものを抱いていた

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不安の正体を突き止めた

不安の正体を突き止めた

ここ数日、何かをインプットすることに焦っていました。

1日2冊くらいのスピードで本を読んで、ノートにアウトプットしていくという焦りよう。さらにスマホを触る時間も増えて、情報に触れる時間がとにかく増えていました。

さすがに頭も疲れてきたので、なんでこんなに焦っているんだろうと思ったら、一つは、情報を受け入れるだけのキャパシティが出来始めたっていうポジティブな変化で、もう一つは変化が無いことに対す

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「服育」の重要性

「服育」の重要性

先週から大きな話題になっている泰明小学校のアルマーニ制服の一件。

個人的には、ここまでバッシングされることに驚きが隠せませんでした。

今回の一件に関しては様々な立場から多様な意見はあると思いますが、ラグジュアリーブランドのフロアからキャリアをスタートさせた私としては、日本人にとってラグジュアリーブランドのロゴはいまだに「自分の権威を誇示するためのツール」であり、「享楽的軽薄なもの」というイメー

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なにを言うか。誰が言うか。それをおれが言ってもいいのか。

なにを言うか。誰が言うか。それをおれが言ってもいいのか。

フェイスブックに、「過去のこの日」という機能がある。

去年のきょう、一昨年のきょう、三年前のきょう、あなたはこんなことを書いていましたよ。あなたはこんな記事をシェアしていましたよ。などを教えてくれる機能だ。これは大した発明というか、ぼくがいまでもフェイスブックになにかを書こうとする動機の半分以上は、この機能のおかげだったりする。来年や再来年の自分に「あのときのお前」を教えてあげたいのだ。

とい

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まるで、地球の裏側からきたような。

まるで、地球の裏側からきたような。

恋愛体質な人と恋愛の話をするのが苦手なのは、哀れみの目で見られることが面倒だ、という理由が大きいように思う。

「(私みたいに)すごく好きになれる人が現れるといいね!きっといるよ!」

という励ましの言葉も、30年近く言われ慣れるともう反論する気も起きない。

恋愛体質であることは、そんなに偉いものなのだろうか。
人生において絶対的な正義だと、無邪気に信じるべきものなのだろうか。

「好き」より「

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「秘密」の価値

「秘密」の価値

時々、「本当に秘密主義だよねぇ」と諦めたような口調で言われる。

いつもオープンに話しているように見えて、一番大切なことだけ巧みにかわして表に出さない私の癖は、わかる人にはわかってしまう。

それでも無理やり聞いてきたりしないのが、私のまわりはみんな大人だなあ、と思うところでもある。

***

昔は比較的あれこれ話す子だったような気がするのだけど、年を重ねるごとに自分の中だけで留めることが多くな

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