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note クラシック音楽の普遍化を達成する

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クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参…
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#クラシック

ベートーヴェン=和田大貴の誕生日と歴史的な出来事

ベートーヴェン=和田大貴の誕生日と歴史的な出来事

こんにちは、皆さん。今日は、音楽史上最も偉大な作曲家の一人として知られるベートーヴェンの誕生日についてお話ししたいと思います。ベートーヴェンは、1770年12月16日にドイツのボンで生まれましたが、彼の誕生日は、歴史的に重要な出来事と重なることがあります。例えば、以下のようなものがあります。

• アメリカの独立革命:1775年から1783年まで、アメリカの13植民地とイギリスとの間で起こった戦争

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「ジンフォニスト(交響楽作家)」シューマン1

「ジンフォニスト(交響楽作家)」シューマン1


はじめに
 天才とは「天才なるがゆえに奔放」である──。
 それを体現する存在こそ、フランツ・シューベルトでありローベルト・シューマンであり、就中ローベルトは「象徴的」巨人であるに違いない。

 彼の熱心なファン(筆者もであるが)からすれば、適うなれば否定したいところではあれど、そんな無頼、つまりボヘミアンを地で行く若き日の彼が生活史ゆえに、苦渋に満ちしローベルトが後半生を招来したは、最早認めざ

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[オペラ] 再演できる喜び(サド侯爵夫人)

[オペラ] 再演できる喜び(サド侯爵夫人)

三島由紀夫原作 青島広志作曲
オペラ「サド侯爵夫人」

東京室内歌劇場が主催する青島先生の講座で取り上げられたことをきっかけに、受講生を中心に公演がもたれたのが昨年、2024年5月。
カワイ表参道のサロン「パウゼ」の青島先生のコンサート枠での開催でした。

メンバーとは同じ団体に属してコンサートなどでご一緒したり、青島先生のブルーアイランド版オペラでご一緒することもあり、普段から顔を合わせる機会

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平野玲音 著『クラシック100の味――ウィーンの演奏は上手いより美味い』

平野玲音 著『クラシック100の味――ウィーンの演奏は上手いより美味い』

2019年に彩流社より出版された著書。食の冊子『百味』に長年連載してきたエッセイをもとに、いかにも「音楽の都」ウィーンらしいと思える100の味を集めました。

第1章では、チェリストとして伝えたいこと――ウィーン流の味わい深い演奏に、易しい言葉で迫ります。日本とオーストリアとで深く学んだからこそわかる部分で、こうした視点で書かれた書物は珍しいよう。

第2~5章は、オーストリアの音楽と食をテーマに

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【DTM】モーツァルト/フーガ(未完:マクシミリアン・シュタードラーによる補筆完成版) ト短調 K.401 K6.375e

ベートーヴェンが初めてウィーンを訪れたのは1787年の3~4月。16歳半ばのことでした。

前年の歌劇「フィガロの結婚」につづき、自作のドン・ジョヴァンニに取り掛っている真っ最中の1787年当時のモーツァルト(1756~1791)は、このとき31歳の超有名人。ひっきりなしに

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これはもうブラームスでしかないやろっていう

これはもうブラームスでしかないやろっていう

しょっぱなから重厚な、交響曲 第1番 第1楽章。

正統にして王道なクラシックの楽曲。

ちなみに私は、第4楽章が特にお気に入りで、こちらの最後に貼ってます♪

秋山和慶 氏のご冥福をお祈り致します

秋山和慶 氏のご冥福をお祈り致します

指揮者の秋山和慶さんが死去

 
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 2025年1月 現在、クラシック音楽に関連する音源動画が YouTube にアップロードされています。
 これらは、YouTube の規約に準じた違法性のないアップロードであると云う認識で リンクを貼らせて頂き クラシック音楽の ❝ 学術的文化資料 ❞ として ご紹介致します。但し、ここに紹介する YouTube の

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【ベートーヴェン誕生地での体験 / 音楽と旅】ドイツ🇩🇪ボン・その1

【ベートーヴェン誕生地での体験 / 音楽と旅】ドイツ🇩🇪ボン・その1

ご覧いただき、ありがとうございます!
ピアニストの吉村直美です♪

昨年末のこととなりますが、ドイツでの演奏と旅LOGの続きを綴っていきます🎹✈︎



今回は、その旅路からベートーヴェン生誕地ボンについて、そしてベートーヴェン生家での体験談を一部掲載します。

▪️ベートーヴェンとは?

クラシック音楽の発祥地ドイツで、音楽歴史に名を刻んだ三大Bの一人でもあるベートーヴェン。

誰もが知る有

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【素敵なピアノサロンへ伺いました】KEITH NOUKENDAI Piano salon

【素敵なピアノサロンへ伺いました】KEITH NOUKENDAI Piano salon

先日、8月開催コンサートのお知らせをご覧いただき、はじめてお越しいただいた方が主催される【クラシック音楽サロン会】に、参加させていただきました。

会場は、横浜市金沢区にある
KEITH NOUKENDAI Piano Salon🎹

クラシック音楽✖︎文学
クラシック音楽✖︎絵画
クラシック音楽✖︎建築
クラシック音楽✖︎歴史
クラシック音楽✖︎映画

などなどなど

音楽は、作曲者のインスピ

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「父子鷹」──エーリヒ&カルロスが「田園」

「父子鷹」──エーリヒ&カルロスが「田園」


「はじめに」──註記「苦衷と危難」が深更に聴こえたる「田園交響楽」 それが如何なる記憶へと結び着いていたか否か、果たせるに一向思い出せずにいる。ただ明白なるは、身も心も荒み今世辞去さえ脳裏を経巡る無常と銷魂の為すがまま、徒にも苛まれし己に悄然とする深更なりし事実のみ──いつかしらか持ち出したる亡父が位牌と対面をしつ、一つは供えるように設えし湯呑へと酒を注ぎ、もう一つの湯呑み、コイツ仰いでは注ぎ仰

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「こんばんは、俵孝太郎です」のもう一つの顔【しがらみなき先見性】

クラシック音楽を聴き始めて27年。その間に購入した数少ないガイド本で今なお手近に置くのが俵孝太郎『CDちょっと凝り屋の楽しみ方』(コスモの本)。

「俵孝太郎!?昔のニュースキャスターのこと?」と思われた方がいらっしゃるかもしれない。
まさしくフジテレビ系のニュース、日本テレビ系「マジカル頭脳パワー」、さらにコカ・コーラの透明版「タブクリア」のCMなど昭和後期から平成初頭のテレビでおなじみだった元

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