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音楽

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音楽について。音楽は私にとって、人生における精神的なパートナー。主にクラシック、管楽器とのお付き合いが長いので、そちらに傾いてはいる。好きなことについて何かを発信できるということ…
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#関西シティフィル

3密音楽活動ノススメ その1「腹を決める!」

3密音楽活動ノススメ その1「腹を決める!」

挑戦的なタイトルとも言えるかも知れない。違和感だらけのこの数ヶ月。この駄ブログでも再三伝えてきたが、コロナと上手く付き合っていくことを考える上で、ツィートしてみた。見事にいいね!がない笑

思ったことを伝えたつもりだ。タイトルと同じ趣旨だ。自粛警察さんに怒られるかも知れない。それでも、音楽を私から奪ったコロナを、許せない。ムカつく。腹が立つ。それにもう我慢の限界だ。
だから、3密音楽活動を、やる。

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[緊急投稿]ボロディン交響曲第2番について

[緊急投稿]ボロディン交響曲第2番について

ゾーリナ著「ボロディン その作品と生涯」を読んだ。この本の中に、今回演奏するボロディン交響曲第2番の詳細な解説があり、是非とも皆さまに読んでいただきたく、長くなるが引用したい(以下引用、一部加筆)。

[第1楽章]
交響曲はきっぱりとした、断固とした主題で始まるが、その調音はロシア民衆口承英雄叙事詩のいかめしい旋律に近い。この調音は、すぐに聴衆の注意を引き付け、偉大なるロシア民族の力強い、飾らない

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シューベルト 交響曲第7番ロ短調D 759「未完成」解説

シューベルト 交響曲第7番ロ短調D 759「未完成」解説

シューベルト(1797-1828)と聞いて「魔王」「野ばら」を思い出す方は、学生時代に真面目に音楽の授業を受けていた方かもしれません。「未完成」も知ってるで!という方も多いかもしれませんね。交響曲第7番ロ短調「未完成」D759。そもそもなぜ「未完成」なのか?クラシック音楽史上、最大のミステリーとも言われています。

本当の答えはタイムマシンに乗ってシューベルトに直接聞きたいくらいの話、現在までこの

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リヒャルト・シュトラウス作品30 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」解説

リヒャルト・シュトラウス作品30 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」解説

リヒャルト・シュトラウスの印象

リヒャルト・シュトラウスはとても大好きな作曲家。最初にまともにライブで聴いた曲がティルだったり、管楽器アンサンブルの曲をたくさん書いていてめっちゃ良い曲だったり、ドンファンが単純に好きだったりで、大好き。

ただあまり作曲家本人についてこれまで深掘りすることはなく、ナチとのきな臭い関係や、時代遅れ感や、その他いろいろな理由で敬遠していた。あの不機嫌そうな晩年の顔だ

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楽しんだもん勝ち -関西シティフィル76回定期レポ

楽しんだもん勝ち -関西シティフィル76回定期レポ

いつものように、演奏会が終わった。
ただただ、楽しみたい一心だった。
もちろん、人間だから、いろいろある。
ゴギ先生も仰ってた。
「プロもアマも関係ない。人間が創り上げるものだから。」

今回の定期シーズンは、いろいろあった。
詳細は書かないが、人間関係と演奏技術というアマオケでは必ずといっていいほど起き得るテーマ。その両方でいろいろあった。
アマチュア音楽活動において私の考えの原点は、「残ったも

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仲間との至福 -関西シティフィル75回定期レポ

仲間との至福 -関西シティフィル75回定期レポ

「節目」の演奏会が無事、終演。大きな事故もなく、ゴギさんのハイパワーエネルギーと堀江恵太さんのしなやかなヴァイオリンのおかげで、また私自身初めてのパイプオルガン(それもザ・シンフォニーホールの)で、アマチュアプレーヤーとして、至福を堪能した。

終演後、公式には3年ぶりの打ち上げ!懐かしさを感じつつ、酒と会話に溢れる時間を大いに過ごした。普段あまり話をしない仲間と、演奏の共感を酒の肴に、大いに盛り

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やりたいことをやる -関西シティフィル第74回定期レポ

やりたいことをやる -関西シティフィル第74回定期レポ

またひとつの演奏会が終わった。感動した。この感動があるからこそ、嫌いな練習もするし、足りない時間もかけるし、干からびたアイディアをひねって広報活動に励む。演奏会の感動。音楽の魔法。

魔法といえば、魔術師が必要だ。今回、いつぞやとは違う、ヤニック・パジェ先生の魔術師ぶり。魔法は深く、濃く、広く、長い間かけられた。お客さまも、魔法にかかっていらしたのでは。演奏者の一体感(アンケートにも多く書かれてい

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シアワセってどう書く? -関西シティフィル73回定期レポ

シアワセってどう書く? -関西シティフィル73回定期レポ

もう1週間以上も経っているのに、余韻が長い。別のアンサンブルの本番でやっと切り替えられた。オーケストラも次のスタートがまたやってくる。何ともシアワセなこと。スタートを気持ちよく切るためにも、振り返ることも大事と自分に言い聞かせて、書き始める。

関西シティフィル第73回定期演奏会、1000人越えの大盛況の中、無事終演しました。今回でコンサートマスター(女性にもこの言葉に統一していっているらしい)を

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長い余韻に浸りつつ -関西シティフィル第16回ファミリーコンサートレポ

長い余韻に浸りつつ -関西シティフィル第16回ファミリーコンサートレポ

演奏会の余韻が長い。はて。コロナ前ほどではないが非公式の打ち上げでも相当飲んだ。次くらいからは公式の打ち上げも可能になるのだろうか。その時は私が司会をやるのだろうか。二次会もあるのだろうか。はて。

先に断っておくが、この文章も、長い。お時間のあるときに読んでほしい。

ショスタコーヴィチという作曲家に触れたのは、恐らく小学生の高学年のときの、祝典序曲だったように思う。カッコイイ。ノリノリ。クラリ

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ショスタコーヴィチのありのままを -交響曲第5番

ショスタコーヴィチのありのままを -交響曲第5番

本日、本番。
ショスタコーヴィチの5番を演奏。
言わずと知れた、超有名曲。
これまでの取り組みが、充実そのものだった。
本日、その成果が充分に発揮できるか分からない。
それでも精一杯、やってみたい。

ショスタコーヴィチはどちらかというと、好んで聴いてこなかった作曲家だ。サブタイトル好きの日本では「革命」と呼ばれたりもするこの5番や、1番、9番などは好きだ。そう、演奏した7番も若いときは眠くて最後

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KCPOの地力 -関西シティフィル第72回定期レポ

KCPOの地力 -関西シティフィル第72回定期レポ

演奏会が無事、終わった。いろいろあれど演奏会をやり切ったことにまずは感謝。皆さま、おつかれさまでした。ブラボーでした!

いつもと少し違うのは、少なからず広報に携わったからか、「自分ごと」感がとても強かった。いつもはもっと、「あのソロを上手く吹かなければ」とか「あの難所が無事乗り切れるだろうか」とか自分の演奏面の心配がほとんどで、多少メンバーの演奏も心配しつつ、基本的には演奏のことが中心だったのが

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【ブルックナーと向き合う5】ブルックナー 交響曲第5番 変ロ長調 解説

【ブルックナーと向き合う5】ブルックナー 交響曲第5番 変ロ長調 解説

(ボツになった方の解説です。加筆修正して掲載します)本日の演奏はシャルク版ではございません。ハース版でございます。はい、ノヴァーク版でもなく、ハース版でございます。

ブルックナーオタク(ブルヲタ)の方々ですとお分かりかとは思いますが、多くのクラシック音楽ファンからすると、違和感を感じた方もいらっしゃるかもしれません。これぞブルックナー!と力説すればするほど、ブルヲタ以外の多くのクラシック音楽ファ

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俗と非俗の狭間

俗と非俗の狭間

関西シティフィルの第15回ファミリーコンサートが成功裏に終了した。コロナ禍にもかかわらず、多くのお客様にお越しいただいた。あいにく満席とはならなかったが、700名のお客様の万雷の拍手。幸せな時間と空間。

演奏会の感想を述べることに普段忖度がなさ過ぎだと自覚しているが、そんな辛口の私でもおよそ良い演奏会になったのではないかと思う。少し長かったかな(たっぷり2時間半)。

ソリストの競演という意味で

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【ブルックナーと向き合う4】ブルックナーおもしろエピソード

【ブルックナーと向き合う4】ブルックナーおもしろエピソード

ブルックナーの演奏を生で聴いたことがある人は、そう多くないと思います。よほどのクラシック音楽ファンか、ブラヲタ諸氏か、オーケストラのありがたき定期会員の方々か。私は一度だけドイツでブルックナーの9番を生で聴いたことがあります。この話はまた別の機会に。

ブルックナーに向き合うことがこの企画の趣旨ですので、少しでもブルックナーに興味を持ってもらい、ブルックナーを知ってもらい、演奏会に足を運んでいただ

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