魚亭ペン太(そのうち公開)

落語好きのペンギン。 趣味の日記やら詩やら文章を書きます。

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読書の苦手な人へ

厚かましい話ですが、読書が苦手な人へのアドバイスというか、楽になる考え方「読書してみようかな」むしろ「別に読書ができなくてもいいんだ」くらいの気持ちにできたらいいなという感じで記事を書きます。 もちろん持論ですから話半分に聞いてください。これから話す内容もそういうものです。 まず、読書は身構えるものではないんです。 例えばこんなふうに身構えてませんか? 読書は集中力が続かないと読み進めることができない。だから他人と比べて「読書が苦手」=「自分には集中力がない」とネガテ

    • 短編『何も気にならなくなる薬』その265

      とあるXのアカウントに執拗に嫌なことを送る輩がいる。 事あるごとに文句だのなんだのを言っている。 その人に一言申すのであれば、 「暇なんですね」の一言に尽きる。 そんなやつの人生がどんなにつまらなくて情けないかが見てみたい。 いや、もしかしたらそうしないと自分の人生を肯定できないのかもしれない。 人を傷つけないと自分の幸せが確保できない環境にいるのかもしれない。 そうなるとなおのこと可哀想でならない。 今やブロックやミュートができるというのにそれでも熱心に送るのだから、相当個

      • 短編『何も気にならなくなる薬』その264

        睡眠不足。 これはいつになっても感じている。 とはいえ簡単に眠りに入ることが難しいのである。 色々と考え事をしていると時計の針は結局てっぺんを越えている。 それなら早くに済ませておけばいいではないか、そんな声もかけられそうだが、どうにも寝る前というのは、午前中にどれだけ動いても、アレコレ考えててしまう時間なのだ。 気晴らしにゲームをする。 ゲームというのは勝ち負けがその場ですぐにはっきりする。 負けることが嫌ではないが、勝てないのならばゲームをする意味はだいぶ薄れてくる。

        • 短編『何も気にならなくなる薬』その263

          「はい、今月の家賃」 同居人から渡された封筒、その中に入った三枚の一万円札は、そのうち一枚が新一万円札だ。 渋沢栄一と目が合う。 名前は知っていても其の実何をしていた人なのかは詳しく知らない。 知ったところで生活が潤うわけでもない。 まぁ知識にはなるかもしれないが。 「よくわからないがすごい人」止まりなのである。 確か小学校の頃だったか、授業で偉人伝を聞かされたような気がする。 しかしその偉人伝をどこまで真に受けるだろう。 脚色された誰かの人生よりも、目の前の人間の人生のほ

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          短編『何も気にならなくなる薬』その262

          タイトル『私はまだ若い』 バスが停留所に到着する所が目に入り、慌てて数十メートルを駆ける。 息を整えながらICカードをタッチしてようやくバスの中に目を向ける。 空席の優先席。 気が引けて他の席を見渡すが、どれも埋まっている。 そのどれもが自分の倍以上の年齢、俗に言う高齢者だ。 誰も優先席に座らないのならと腰掛けようとするとバス全体の視線が自分に向けられる。 「あなたはまだ若いでしょ」 言葉にならない視線が私の体を強張らせた。 (フィクションです)

          短編『何も気にならなくなる薬』その262

          短編『何も気にならなくなる薬』その261

          最近背中が痛い。 ストレッチ不足だろか? 体重が落ちた分、筋力も落ちて、なにをするにしても体に負荷がかかっているのかもしれない。 調べてみるとストレスもその原因だという。 ストレス…… 思い返すとそんなものはいくらでもある。 生活、仕事、人間関係etc… 好きな仕事をしている。その点ではストレスはないのだろうが、いかんせん収入は少ない。 少ないなら少ないなりの楽しみ方があると自分に言い聞かせている。 学生の頃は部活をして、ゲームをして、買い食いをして、思い返せば将来を考えず

          短編『何も気にならなくなる薬』その261

          短編『何も気にならなくなる薬』その260

          今年中に300はいくだろうと考えていたが、亀もびっくりのスローペース。 人の記事を読むくせに自分の筆は全く進まない。 近頃は人を遊びに誘うことがめっきり減ってしまった。 誘うどころか数年ぶりに連絡をすることすら怪しい。 なんなら久しぶりに連絡がきたかと思えば、やれ保険がどうとか、あってほしい人がいるとか、そんなものはドラマや小説の導入くらいにしか思わなかったが、どうやら現実の方がもっとドロドロしていて、また指摘をしても渦中の人はやはり耳を貸さない。 関わらないのがもっともい

          短編『何も気にならなくなる薬』その260

          短編『何も気にならなくなる薬』その259

          日々過ごしていて思うのは、私という人間は人に生かされているなとつくづく思う。 仕事を頂けるということもそうだし、相談に乗ってもらえること、 くだらない話を聞いてくれる相手、 また一方的ではあるが自分にとっていろんな方面で目標でいてくれる人は貴重な存在だ。 憧れは憧れだけではどうしようもないが、目に見える形で目標があるのとないのとでは雲泥の差だ。 また少しだけ自由にできる部分が増えた。 結果的にそれは誰かのおかげであって自分一人で全部用意できたわけではない。 「自惚れるな」 こ

          短編『何も気にならなくなる薬』その259

          短編『何も気にならなくなる薬』その258

          魚亭ペン太です。 恥ずかしながら更新頻度低めでした。 忙しさにかまけていたのか、それとも単に書くことに飽きてしまったのか、そのへんはよくわかりませんが、 大体にして私生活が忙しいか、他に楽しいことが見つかると自然と更新頻度がへる。 忙しさは人を悩ませないとはそのとおりだなと思う。 映画「赤ひげ」を観た。 患者の死を通してその人物の人生が語られていく。 それはもしかしたらその患者たちの走馬灯を見せられているのかもしれない。そう感じとれもした。 人の死を通して若い医者の心境が変

          短編『何も気にならなくなる薬』その258

          短編『何も気にならなくなる薬』その257

          筍というのはほんのちょっと頭を出した時に採るのが一番いいらしい。 人間の成長もタイミングを逃すとなかなか変わらない。 気がつけばあっという間に大きく増長してしまう。 ノコなんて可愛い響きではなくなる。 長く伸びてから曲げようとすれば、大きくしなり、手痛いしっぺ返しをされかねない。 大きくなった竹は放置されるか容赦なく伐られておしまいだ。 また自分がもう既に手の施しようのない青竹になってしまっていることを私たちはすっかり忘れてしまっている。 しかしうまく加工できればまだなんとか

          短編『何も気にならなくなる薬』その257

          短編『何も気にならなくなる薬』その256

          電車と掛けて 尼寺に助けを求める女性と解く その心は 駆け込みが絶えない ひつじと掛けて 任侠映画が苦手な人と解く その心は ジンギスカン(仁義好かん) 亀と掛けて 冬の枯れ木と解く その心は 歯(葉)がない コンプリート 完成させる コレクター 収集 ボスの最終形態 王道 キング 王様 玉座 圏央道 将棋、チェス、 王手、チェックメイト 紅色 気象レーダー 雲の動き 天気 晴れ 雨 台風の進路、軌道 イチョウ 赤 黄色 落ち葉 焼き芋 とまぁとある日のメモ

          短編『何も気にならなくなる薬』その256

          短編『何も気にならなくなる薬』その255

          『レジ』 「あなたが学生時代打ち込んできたものは何ですか?か、バンド活動って堂々と言えるなら今頃続けてただろうな……今じゃコンビニのレジを打ち込んでるよ。あっ、いらっしゃいませ」 「あれ?田中じゃん」 「あ、久しぶり」 「なんだよ、まだバンドやってんの」 「いや、実はさ最近辞めちゃった、とりあえず就活中」 「そっか、まぁ、オレも先に辞めたから言うわけじゃないけど、その方がいいと思うぜ。やっぱり人間真面目に働いたほうがいいよ」 「そうだよな」 「就職決まったら呑みにでもいこう

          短編『何も気にならなくなる薬』その255

          短編『何も気にならなくなる薬』その244

          泥酔客、カバンには粗相をしたあとがうっすらと残っている。 もう長いことそこに座って動かない。 よくもまぁここまで酔えたものだ。 おそらくは楽しかったのだろう。 そうでなければなんだか可哀想でならない。 --- 電車の中、小銭の擦れる音がひっきりなしに聞こえる。 男性がポケットの中に手を突っ込み、ひたすらにそれをかき回している。 正直に言えばうるさい。 しかし、それは彼にとって赤ん坊のおしゃぶりなのだろう。 指摘した暁には騒ぎ立てることが予想される。 いや、もしくは子供の頃に

          短編『何も気にならなくなる薬』その244

          短編『何も気にならなくなる薬』その243

          「格差社会だー」と騒ぐ人達がいるが、格差というものは必ずあるだろう。そうでなければ人間に優劣がつけられない。 オリンピックは確かに競技としての側面が強いかもしれないが、あれは各々の国が「スポーツ選手を鍛えられるだけの環境が、余裕が我が国にはあるんですよ」というアピール合戦でもあると私は勝手に思っている。 格差を感じるのは別に悪いことだけではない。 自分よりも荒稼ぎしている人がいれば、もっと頑張らなくてはと思えるかもしれない。 何もしない人間が「私は頑張っているのにあの人だけ

          短編『何も気にならなくなる薬』その243

          短編『何も気にならなくなる薬』その242

          八月。その三分の一が過ぎようとしている。 気温の変化と同時に、私の方にも大きな変化があった。 というのも、年始からやっていた食事の記録を取らなくなった。 つまり上半期でダイエットは終わってしまった。 結果は-7kg 健康的に一ヶ月1キロペースで痩せることができた。 暑くて面倒くさいというのが一番の理由だが、こうも暑いと食欲も自然に減る。 どこかで再開するつもりではあるが、あえて辞めてみるという行動を選んでみるのも面白いかもしれない。 半年もやっていれば自分の好みの食べ物はどれ

          短編『何も気にならなくなる薬』その242

          短編『何も気にならなくなる薬』その241

          あれをしたほうがいいかもしれない。 これはやめといたほうがいい。 などと色々悩んでいる。 やりたいことをできているだけで十分に幸せなのだが 『やりたいことのために、やらなくてはいけないこと』もある。 とはいえ試行錯誤に悩めるだけ、やはり幸せなのだと言える。 --- ドロドロになるまで踊り明かした日の夜は、ボサノヴァの演奏家とたしかビールを呑んだ。 そこまでは覚えている。しかし冷蔵庫の中にある高野豆腐は思い出せそうになかった。二日酔いを引きずったまま大学院の研究室へ足を運ぶと

          短編『何も気にならなくなる薬』その241