MCIの人の困り事は、「置き忘れ、物忘れ」が最多!慶應大学が簡易な診断方法を開発。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
この記事のテーマはMCI(軽度認知障害)で、以前書いたものと違う研究成果が出たので、再度取り上げたいと思います。
MCIは、認知症の一歩手前の段階に該当し、物忘れや置き忘れなどの症状はありますが、生活に支障はさほど無い状態を指し、2025年には日本で564万人に達すると推計されています。
MCIと診断された人たちに、兵庫県立リハビリテーション西播磨病院が困りごとを質問すると、「物忘れや置き忘れ」と答えた人が半数に達することが明らかになりました。
私の父も診断名を言われていないものの、物忘れが酷く、MCIもしくは、認知症?だと思っています。
先日、MCIを特集する番組があって、「これ、お父さん、そうだよ」と言うと、「俺には関係ない」と言って、観ることはありませんでした。
母は全部番組を観て、「仮にお父さんがそうでも、認めたくないって気持ちは、やっぱり本人にはあるからね」と言っていました。
今回は、MCIに関する新たな研究成果2本を発信します。
MCIの人の困り事とは何?
2024年3月までの2年間に、MCIの人たちの状況を詳細に調査すべく、兵庫県たつの市にある兵庫県立リハビリテーション西播磨病院は、MCIと診断を受けた159人とその家族を対象に、実態調査を実施しました。
まず本人に、今の困りごとは何があるのかを複数回答で質問をし、最多は、
・「置き忘れ、物忘れ」で49%とほぼ半数に達し、
それ以外には
・「体調が良くない」が14%
・「何に対してもやる気が起きない」が13%
などの結果でした。
またMCIの本人に今後、不安なことは何があるかを質問すると、
・「MCIの症状が進行し、認知症になること」が最多で、64%の人が答え
・「車の運転ができなくなること」が36%
・「家族などへの負担」が34%
などの結果になりました。
MCIは、認知機能が低下していますが、生活に大きな支障は出ていないので、病院を受診して診断される人は多くなく、その実情が見えづらいという懸念もあります。
参考:MCI=軽度認知障害 困りごとは「もの忘れや置き忘れ」が半数 NHK NEWS WEB(2024年)
今回の実態調査で、「特に困りごとは無い」と答えた人の割合は、本人では35%に達しましたが、家族では19%に留まりました。
MCIだと見抜く簡単な検査の仕方とは?
2024年11月21日、慶應大学や済生会横浜市東部病院の研究グループは、認知症のアルツハイマー病やその前段階であるMCIの疑いがある人を(1)困っていることはあるか(2)最近の気になるニュースは何か(3)楽しみはあるかーという3つの質問で容易に検出できる手法を開発したと明らかにしました。病気の兆候を速やかに押さえることで、治療に結び付くと期待がされています。
研究グループは、アルツハイマー病を含む認知症患者108人と健康な47人を対象に質問し、問いかけに直接答えず、同伴する家族などに助けを求めて振り返る動作があるか否かも確認しました。
回答に関係なく問診している時に家族などを振り返る動作があった人でリスクが高く、アミロイドベータはおよそ2.8倍でした。
脳神経内科が専門の慶應大学の伊東大介特任教授は、「介護施設でも導入できて、MCIの早期発見に役立てるはずです」と述べました。
参考:認知症疑い、容易な検出手法開発 慶応大、三つの質問で 神戸新聞NEXT(2024年)
かなり危なっかしい父
私の父はかなり危なっかしいところがあります。これをしたら、大変になる、という判断ができない人だと思います。
具体的に書けない話も多いですが、私が仕事を始めたきっかけだったとはいえ、大怪我した理由も、他の人ではまずしないこと。
勝手に何かをコソコソ始めて、それで家族崩壊に繋がり兼ねないことも多々あって、私と母で、父の行動は監視に近い位観ています。
母は家の中でも、父の姿が見えないと家中、探して回ります。
父を観ていると、発達障害じゃない?と思うところもあって。恐らく診断を受けていないだけで、そうだと思っています。
1つは、じっとしていられない、多動性がある。待つということができず、例えば何かをするために、1時間空いている時間があれば、その1時間でどこかへ出かけてしまう。スマホも、「服のポケットに重たくて、入りませんから」と言って、持って出かけることがなく、どこに今いるか、全く分からない。
ただ、父がいないといけない場所も多く、ただただ母と帰ってくるのを待つしかない。そのため、予定時間を過ぎて、出発することもザラにある。
3人で買い物に行くと、同じ建物でも、どこに行ったか分からない。館内放送で、呼んで貰ったこともしばしば。
2つ目に時間にルーズなところも困ります。指定した時間があるのに勝手に、「この位で、良かろう」と言って、指定した時間に来ることはまずない。
それは誰か知人と約束しても、平気で時間を破り、何事もなかったかの様に、しれっと行く。
家族もイライラしますし、知人も、心が広いというか、よっぽど親しい間柄でないと、普通、時間通りに来ないのは、許さないだろうと感じています。
それでいて、こだわりも強く、約3年前から、「国際放送は必ず観る」というルールを自分に課したため、それを守るために、夜も寝ない。
夜早く寝ないのは健康にかなり悪いですし、そういう生活を続けていて、父は物忘れが酷くなった気がします。
置き忘れもかなり増えましたしね。「アッとしたら、どこかにいってしまった」ということも多く、それが貴重品であっても、よく無くします。
正直、MCIもしくは認知症だとしたら、診断を受けて欲しいけど、当の本人が大の病院嫌いで、まずそういう場所には行きたがらない。
年齢的なものとだけ思いたいけど、父の行動を観ていると、不安しか溜まりません…。