印象的なドラマ・映画・舞台の鑑賞キロク(敬称略)🎞 素敵なイラストを使わせていただい…

印象的なドラマ・映画・舞台の鑑賞キロク(敬称略)🎞 素敵なイラストを使わせていただいております🎨

最近の記事

《感想》虎に翼

【虎に翼】▶連続ドラマ 子役時代から始まらないスタート、新鮮。 そして寅子(伊藤沙莉)が男女という性差によって発生する違和感を社会に対して抱き法律に目覚めるまでの第1週が、ひとつひとつ丁寧なのに怒涛の勢いがあってこれは好きになる作品だと確信し一気に惹き込まれた。 法曹界での女性の活躍は可能になったし、当時の女性差別の色濃い法律を現代の法律に関わらない一般人が見ても有り得ないと思えるくらいの社会にはなっている。 でも、実際のところはまだ賢い女性ってすごく嫌がられる社会だな

    • 《感想》海のはじまり②

      【海のはじまり】▶連続ドラマ 全員素晴らしすぎましたが、キリがないのでわたし的思い入れのある3人の感想を。 目黒蓮の演技は本当にすごいと改めて思う。 そして、こういうテイストが本当に合っている。 海の父としての未熟さや危うさ、弥生に対して無神経なほどの過去や水季への執着が目や言葉の発し方に表現されていて、かわいそうでありながらも常に夏に抱いたイライラする感情。今をときめくアイドルグループのエースがこういう役を演じてしまうとどうしても「目黒くんかわいそう」みたいな演じる中の

      • 《感想》海のはじまり①

        【海のはじまり】▶連続ドラマ 人生は正解も不正解もなくて自分だけの道を探して見つけて歩くしかないのだと思った。 妊娠してしまうこと自体は 男側が無理やりとか、女側が意図してとか、そういう場合を除いてはどちらも悪くない。 だけど、それと同じだけどちらにも責任がある。 どの避妊方法を用いたとしても必ず妊娠する可能性があるということだけは忘れてはいけないし、その先の責任を考えなければいけない。 私は女だから、もしもの時に「男は逃げることができる」という考え(被害者的意識)に同

        • 《感想》いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう

          【いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう】▶連続ドラマ 放送当時もリアルタイムで見ていて 久しぶりに再視聴。 時間が経ってもやっぱり良い。 なんなら、時間が経ってなお良い。 もうこんな豪華なメンバーが揃うことはないんだろうなっていう切ない気持ちと大好きなメンバーすぎてこんなメンバーを揃えてくれてありがとうの気持ち。 物語自体は時間が経った今見てももちろん良くて、年齢を重ねた自分がリアルタイムで見ていた頃とはまた違った目線と思いで見れるのも良いところだけど、当時の自分

        《感想》虎に翼

          《感想》市子

          【市子】▶映画 賛否がかなり分かれる作品らしいが 個人的には好みだった。 杉咲花をはじめとするキャスト陣の演技と丁寧に撮られていると推測できるひとつひとつのシーンにひたすらに惹かれる。 言わずもがな杉咲花が醸し出す雰囲気はとてつもないし若葉竜也や森永悠希の存在感もとてつもない。 それから賛否両論の要因となった物語の曖昧さ。それが視聴者側の解釈に委ねられている感じがするし考える余地があって私は舞台を見ているみたいで結構好き。だからこそ物語に分かりやすいはっきりとした設定や

          《感想》市子

          《感想》1122 いいふうふ

          【1122 いいふうふ】▶連続ドラマ 全体を通して綺麗で穏やかで一子ちゃん(高畑充希)の求める凪のような世界観のドラマだった。 内容は全然凪じゃないけど。 撮り方が本当に素敵だよね。 全部を見せない感じがとても好き。 最終話はもちろんのこと、一子ちゃん(高畑充希)とおとやん(岡田将生)が向かい合っているシーンの端っこに生けてあるお花がふたりの心情を表しているみたいで細部まで見応えばっちり。 ごはんもおやつも飲み物も美味しそうで、一子ちゃんとおとやん、一子ちゃんと友だち、

          《感想》1122 いいふうふ

          《感想》先生さようなら

          【先生さようなら】▶連続ドラマ 田邑拓郎(渡辺翔太)の高校時代と現在のふたつの世界線を同時並行で見せるのが本当に上手なドラマだなと思った。 高校生・田邑くんが由美子先生(北香那)に抱く恋心や憧れが純粋でかわいくて綺麗に見えていたけど過去と現在の話が進んでいくにつれて、田邑から由美子先生への想いが強すぎるがゆえに現在の田邑先生が出来上がると思うと少しの怖さを感じていった。 若い頃に憧れの存在であった由美子先生の辿った道と同じ道を辿り同じ景色を見るために今があるとしたら憧れを

          《感想》先生さようなら

          《感想》東京タワー

          【東京タワー】令和版▶連続ドラマ 恋の正解はなんなのか 恋の不正解はなんなのか 答えのないものだと思う。 答えを出すべきではないものだとも思う。 人の気持ちは移ろいゆくものだから。 婚姻関係にある以上、パートナー以外との恋愛は法律的にも道徳的にも良くないことだと思うけど(全て清算してから新たな恋を始めるという選択ができることだから)人間が人間として生きていく以上勝手に心が動いてしまうこと自体は究極的には誰にも責めることができるものではないとも思っている。 だけど、透(永

          《感想》東京タワー

          《感想》不適切にもほどがある!

          【不適切にもほどがある!】▶連続ドラマ 宮藤官九郎脚本、そしておなじみのキャストたち。 【恋する母たち】が好きだったので始まる前から注目していた作品。 この時代には刺激的すぎる内容が盛りだくさん。 とくにテレビ業界で昭和から平成にかけて華やかだった方たちが色んな問題となっている今ということも含めて、事実として存在していた刺激的なことがたくさんの昭和とコンプライアンスに厳しい今の対比が面白い。 ユーモアたっぷりの軽くて面白いベースに突然のミュージカル、笑わせにきているようだ

          《感想》不適切にもほどがある!

          《感想》アンメット

          【アンメット ある脳外科医の日記】▶連続ドラマ 杉咲花主演なんて見る前から当たりでしかないけど、予想をはるかに超えた良さ。 映画を見ているかのような感覚になるドラマだった。 重めの映画っぽい映像とサーッと時間が流れゆく音の静けさが刺さる。 杉咲花と若葉竜也の淡々とした掛け合い、杉咲花の自然な感じと若葉竜也のボソボソっとした声がめちゃくちゃに良い。 井浦新や岡山天音のただならぬ者感、掴めない感満載の雰囲気も最高。 脇を固める全員が素晴らしすぎた。 一言で言い表すとあまりに

          《感想》アンメット

          《感想》水は海に向かって流れる

          【水は海に向かって流れる】▶︎映画 ものすごく好きなタイプの作品だった。 優しくて穏やかで、だけど深くて荒い。 色んな宣伝を見ていて広瀬すずが今までにない役だと言っていたのでどんなものかとドキドキしていたけど、全然違和感もないし広瀬すずに結構合った役だと感じた。 純粋無垢でどこにでもいそうな高校生を見事に演じきった大西利空。 映画を見たのが【真夏のシンデレラ】の後だったので、似ているようでどこか違う役柄を上手に演じたなあという印象。 もちろん撮影時期の関係もあるが、今作

          《感想》水は海に向かって流れる

          《感想》ラーゲリより愛を込めて

          【ラーゲリより愛を込めて】▶映画 こんなの映画館で観れないよ、というほど号泣した。 戦争をしても何も良いことはないなんて分かりきっていることだけど改めてどんな理由があれ戦争をしてはいけないと思った。 日本は敗戦国だからどうしても「やられた」側の悲しい部分ばかりが残されている。もちろんそれも事実だけど「やった」側であることも忘れてはいけないし本当は伝えていかないといけないことだと思わされた。 戦争をするということは仕掛けた側、仕掛けられた側に関わらず絶対にやられた側にもや

          《感想》ラーゲリより愛を込めて

          《感想》アイのない恋人たち

          【アイのない恋人たち】▶︎連続ドラマ 1時間枠を9回という実質9時間もない短い時間の中で、それぞれの男女、男同士、女同士、各家族が余すことなく丁寧に描かれていてそのボリュームに満足感がすごい。 その上それぞれの動きがリンクしていたり、別の世界で動いていた者たちが繋がったりしていき最後はそれぞれの関係がドラマチックに綺麗に終わる。 なんて素晴らしい綺麗な作品なんだろう。 この作品は恋愛が中心ではあるけど、男女が絡み合う人間関係を恋愛というものを除いた場面で魅せるのが本当に上手

          《感想》アイのない恋人たち

          《感想》テレビ報道記者〜ニュースをつないだ女たち〜

          【テレビ報道記者〜ニュースをつないだ女たち〜】▶︎特別ドラマ 最近のテレビ報道にはうんざりすることも多々あるし、もう必要ないのではないかと思うことも多々あるけれど。 それでもその世界に飛び込み全力で魂を燃やして生きている人、生きてきた人たちはいるんだと、当たり前のことではあるが考えさせられた。 曽根(仲間由紀恵)の働いていた時代はテレビが情報を知る主要なツールだった。 女性が働き続けることこそ困難だったがテレビ業界が煌びやかな世代。 平尾(木村佳乃)の働き始めた時代はテ

          《感想》テレビ報道記者〜ニュースをつないだ女たち〜

          《感想》大奥 フジ2024

          【大奥】▶連続ドラマ フジテレビ大奥待ってました! 物心ついた時から母がフジテレビ大奥を流していて自然と好きになった大奥。 当時、母が学校の歴史でちゃんと勉強して徳川将軍のことスラスラわかっていればもっと楽しく見れるのに〜(ニュアンス)みたいなことを言っていてそのおかげで歴史に興味を持ち日本史の勉強が楽しくて今でも日本史が大好き。 でも学校で学ぶような史実に沿った将軍とか表に立つ人の王道に愛されている歴史よりも、史実にはほとんど残っていないような当時は日の当たらなかったギ

          《感想》大奥 フジ2024

          《感想》侵入者たちの晩餐

          【侵入者たちの晩餐】▶︎特別ドラマ さすが脚本・バカリズムだなと思わされる唯一無二の独特な世界が描かれたドラマ。 約2時間が本当に一瞬で過ぎ去った。 【ブラッシュアップライフ】の制作スタッフが担当しただけあって【ブラッシュアップライフ】に近しい世界観とテンポ感と会話劇の感じがとても刺さる。 田中亜希子(菊地凛子)、小川恵(平岩紙)、江藤香奈恵(吉田羊)の会話が素晴らしすぎて【ブラッシュアップライフ】同様すごい俳優なのに、その辺に実在する3人の女性のようなあまりにも日常

          《感想》侵入者たちの晩餐