《感想》1122 いいふうふ
【1122 いいふうふ】
▶連続ドラマ
全体を通して綺麗で穏やかで一子ちゃん(高畑充希)の求める凪のような世界観のドラマだった。
内容は全然凪じゃないけど。
撮り方が本当に素敵だよね。
全部を見せない感じがとても好き。
最終話はもちろんのこと、一子ちゃん(高畑充希)とおとやん(岡田将生)が向かい合っているシーンの端っこに生けてあるお花がふたりの心情を表しているみたいで細部まで見応えばっちり。
ごはんもおやつも飲み物も美味しそうで、一子ちゃんとおとやん、一子ちゃんと友だち、などなど食べるシーンが多いけどどこを切り取っても丁寧に描かれているから素敵。
食べるシーンが丁寧な作品は信頼できる。笑
私は公認不倫は嫌だけど(せめて隠しながら不倫してほしい)どんな形でもその夫婦の1番良い形で居れることがなにより幸せで長く一緒にいれる秘訣なんだなと思った。きっとそれは夫婦だけじゃなくて家族も友達も。
大事なのは、その時々で人の気持ちは変わりゆくものだからその度に話し合いお互いの気持ちをすり合わせること。
一子ちゃんがおとやんの公認不倫が嫌だなって思った時、不妊治療がしんどいなって思ったとき、不妊治療がしんどそうだなって思ったとき、そもそもレスになる前に、それから柏木夫婦も、おざなりにせずにその時々で素直に言葉を尽くして話し合いができていればどちらの夫婦も遠回りしなかったはず。難しいけど。
一子ちゃん、おとやん、美月(西野七瀬)、志朗(高良健吾)、一子ちゃんのお母さん(風吹ジュン)みんな不器用だと思う。みんな不器用だけどその不器用さが人間らしくて憎めないキャラクター達だった。