マガジンのカバー画像

*振り返る*

44
過去に思ったこと、過去を思ったもの
運営しているクリエイター

#メンタルクリニック

薬

『なんか調子いいかなー』

診察室に入って「どうですか?」の問に答える

あ、ということは私、上がってるんだ

薬が増えてイライラが少し治まっていたから
躁状態が抑えられていると思ってた

でもよく考えればわかる

だって

友達とのラインの返信が早いし
人との会話でも考えることを整理しなくても話せてる

なにより動ける
動くことが辛くない

景色の色が鮮やかに見える

たぶんスキップもできちゃい

もっとみる
内科医との雑談

内科医との雑談

私はメンタルだけでなく
甲状腺の病気ももっている

お薬を飲み続けているので肝機能とかの検査は必要になる

それと甲状腺とを診てもらうために
毎回、内科医の診察を受ける
この先生
診察というより雑談
自分のこともよく話す

話しながら私の反応とかを伺っているようにも感じる

もともとは外科医というこの先生こそ
メンタルの医師に向いているようにも思う
誘導がとても上手いのだ
ただの雑談なはずなのに、

もっとみる
担当医との問診

担当医との問診

この時の担当医との付き合いは
たぶん3年くらい

初めに担当していてくれた医師は
旦那さんの仕事の関係で引っ越すため辞めたから

私はこの辞めてしまった女医さんのおかげで
寝たきりから解放された
そう言っても過言ではない

今でもとても感謝している

新しい先生は有名な先生らしく
とても忙しい先生で
診察という診察には感じられず
毎回お薬の確認だけ
増薬も減薬も自己申告に近い気がした

カウンセラ

もっとみる
カウンセラーとの関係

カウンセラーとの関係

以前に通っていた病院では診察と同じ日にカウンセリングもお願いしていた

担当してもらったカウンセラーさんには
その病院に通い始めてからカウンセリングを受けなくなるまで3年くらいお世話になった

初対面のとき
私はとても失礼で
とても嫌なやつだった

『私は人を信用しません。無理だと思った相手に対してはすごく冷たい感情を持ちます』

こんなようなことを言った記憶がある

そしてさらけ出すというよりは

もっとみる
子供の頃の記憶

子供の頃の記憶

実は子供の頃の記憶がほとんどない

自分がもっている記憶は数えるくらいのもので、あとは写真を見てのあとから植え付けた記憶ばかり

普通の記憶は植え付けた記憶だろうと思う
相反する記憶が抹消しようとしてる記憶のように思える

そこと向き合わなければいけないような気がするのだけど、どうしても思い出せない

そんな中で覚えていること

それは「寂しい」という感情

特に虐待をされていた訳ではなく
ただ「

もっとみる
クスリ漬けな日々のはじまり

クスリ漬けな日々のはじまり

その病院はとても混んでいて地域では有名な病院だった
初めて行った「メンタルクリニック」でもあった

きっかけは顔面麻痺
ある朝起きたら右半分の筋肉がまったく動かなかった
右目が開かない
しゃべることもうまくいかない

それでも

『仕事に行かなくちゃ』

その思いで職場に向かった
幸い、時間の経過とともに少しだけ動かせるようになって
目は開けられて、大きくはあかなくとも話すこともできるようになった

もっとみる
作られた私と本当の私

作られた私と本当の私

「双極性障害」
その病名がつく前から接客業をしている

人を信じることができないのに
人と関わりたいという気持ちを持っていることが自分でも不思議で仕方ない

そしてその人たちに私は
「私」という人間を演じている

今思えばおかしいと認識できるのだけど
当時私は、職場が変わるとそこに合わせて自分のキャラを変えるものだと思っていた

当然、初日は様子を見るために
ニュートラルな「私」
その状態でひたす

もっとみる