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#日記
移動すること、意味もなく(信濃毎日新聞連載4)
信濃毎日新聞での連載「思索のノート」の第4回です。2020年6月の文章。大学の授業も会議もオンラインになり、移動が極端に減った日々について。その後、年度後半は対面授業が再開されましたが、一年後の今、緊急事態宣言によって大学はまたオンラインで、ずっと自宅周辺にいる生活。移動することの必要性を、一年経った今でも同じく切実に感じています。
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新しい日常、なのだろうか。いつもの喫茶店はテーブルをひと
一枚のドレスが世界観を大きく変えた話(あるいは安易な共感がもたらす世界について)
長い時間、人の書いた文章についてあれこれと考える研究をやっていた頃に、一つ気づいたことがあるんです。それはですね、「どんなにがんばって時間を注いでも、最後の最後のところで他人のことは全くわからない」ということなんです。もちろん、ある程度は時間を経れば統計的な積み重ねが経験となって、高精度の推論を作ることは出来ます。でもね、やっぱり他人はわからない。自分のことさえあまりわからないのに、他人のことなん
もっとみるとてつもなく嬉しく、そして恐ろしい。
進んでは止まって、戻って、またちょっと進んで
を繰り返していたお店の準備ですが
このたび古物商許可申請も無事おりて、内装も整い始めました。
嬉しい。
一年を振り返るのにはまだちょっと早い気がするけれど、今年を素直に褒めたい。
「どうせできないよ」で終わらせていたかつての私を倒し、
ゆっくりだけれど進んだ。変わった。
そしてここにきて初めてわかったことがあります。
いつかと思っていたことが現実