小説や漫画の中で話が長いものを読むのが苦手。
そんな私が夢中で読めた小説を載せていきます。
最高でした。もっと気持ちは熱くなっているのですが、表現が上手くできません。つまり、とに…
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#短編小説
短編小説:いぬの本懐
田舎の古い家というのは冬の雪の湿気や重みで真夜中、ひとがみな寝静まって、目の前に犬の鼻があっても少しもわからないまっくらやみの時間に
「…ミシッ」
なんて不穏な音を立てることがある、それから屋根裏を鼬が鼠を追いかけてバタバタ駆け回って、天井板からはらはらとホコリが降ってくるくらい騒がしいなんてことも。おれは森の中にある古くて大きな家で生まれて、この家に来るまでそこでおれのお母さんときょうだい達
短編小説 | Message~私はあなたを許す~
どこかの、やさしい、だれかは
わかっているよ。
あなたが、こどもをあいせなくて
くるしんだこと。
そのことを、だれにも、うちあけられずに
くるしんだこと。
こどもから、にげるように
トイレにこもったこと。
SNSにいぞんして、げんじつから
にげていたこと。
ゆうがた、なきさけぶ、こどものこえに
みみをふさいで、ないたこと。
こどもの、ねがおに
なきながらあやまった、ひび。
どこかの、だれ