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尽力而为ーー取り敢えずは、まず一年。大変でも、どうせ一年

(1465字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)


【尽力而为】

ピンイン:jìn lì ér wéi
意味:力を尽くして精一杯やること。

『取り敢えずは、まず一年。大変でも、どうせ一年』

 「取り敢えずは、まず一年。大変でも、どうせ一年」
 
 これは、辛い時私が良く自分自身に言い聞かせる言葉。言わばおまじないのようなものである。
 
 
 会社で骨の折れる仕事を振られ、悲鳴を上げながら働いていた時も、
 
 「取り敢えずは、まず一年。大変でも、どうせ一年」
 
 
 資格勉強の成果が見られず、泣きべそをかきながら教科書をめくっていた時も、
 
 「取り敢えずは、まず一年。大変でも、どうせ一年」
 
 
 投げ出したくても、今日から一年は取り敢えずがむしゃらに頑張ると心に決める。
 そして一年過ぎた後で、もしこれっぽっちの改善も成長も見られなければ、その時にはきっぱり諦めることにする
 
 だから大変でも、どうせたったの一年だ。
 この一年間だけは、何があっても諦めず、踏ん張って乗り越える。
 
 
 辛かったら、辞めて良い。
 逃げる権利を自分に許す。それだけで気持ちがすこぶる楽になれる。
 
 どうせいつかは終わる。
 その余裕があるだけで、不思議と腰を据えてまた苦手な事と向き合えるようになる。
 
 
 「後一年も頑張るなんて出来っこない!」と心が折れそうな内容であれば、「取り敢えずは、まず三ヶ月」。
 それでも耐えられないのであれば、「取り敢えずは、まず一ヶ月」。
 
 「取り敢えずは、この三日間だけ」といった超短期間でも良いのだ。
 
 
 但し、上記権利を行使して良いのは、
 「決められた期限迄に術を尽くした」時に限ることとする。
 
 
 やれることを確かに全部やり切った、力を出し切った。
 それでも何も成長が無かった、1ミリもの変化も無かった。
 
 こういった心置きなく諦められる状態にならない限りは、絶対に諦めてはならない。
 これは、自分自身との約束事なのだ。
 
 
 実際、本当に何かを諦めたことなんてあまりない。
 
 別に意志が強いわけではないのだ。
 確かに期限内に投げ出すことをしないというだけの意志力はあったかもしれないが、私が諦めかけていたことをその期限後も継続している理由はただ一つーー
 
 
 忘れたからだ。
 
 
 当時の悩みなんて一年後にはもう覚えていない。
 
 そもそも、あの頃に一度「逃げる」選択をしそうになったことも「そういえばそんなこともあった」ぐらいにしか思っておらず、
 何がそんなに辛かったのかも、全く記憶に無い。
 
 
 人間というのは、実に忘れっぽい生き物だ。
 どんなに一大事を抱えて、まるでこの世はもう終わりかのように苦しみ悶えていたとしても、時間が経てば何事も無かったかのようにケロッとしていたりする。
 
 一年と言わず、半年や数ヶ月、たったの数週間だとしても、ほとんどのことはどうでも良くなる。
 それに付け込んだという訳だ。
 
 敢えて「取り敢えずは、まず一年」といった期限を設定することで自分を騙し、辛さを忘れさせて継続させる、といった算段だ。
 
 
 そもそも、たった一日だけだとしても必死に頑張っていれば、何かしら収穫はある。
 これっぽっちの改善も成長も見られないなんて、絶対に無いのだ。
 
 先ほど「逃げる権利を自分に許す」とあったが、許しているようで、実際は「別に逃げる程の事じゃない」と自分に諭させるのが、この
 
 「取り敢えずは、まず一年。大変でも、どうせ一年」
 
の一番の計らいだったのだ。
 
 
 仮にもし一年後になっても、それでも辛いままで、しかも何一つ成果が出なかったらどうするかって?
 
 そりゃあもう、辞めるさ。
 
 それ程の事態であれば、悲しいほど自分に合っていない証拠だし、
 相容れないことを無理矢理抱え込むなんて、人生を無駄にするだけだ。
 
 
 ただ、本当にそうなるかどうかは、現時点では分からないだろう?
 ならば、取り敢えず続けてみよう。
 
 まずは、一年だ。

📚諦める基準を明確にすれば、継続することに没頭出来る

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竹子(たけねこ🐈)
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