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歩き方に人柄すらでるなら、姿勢を正して心も整えたい


歩き方に気分はでる。

今朝の私、上の空だった。眩しい日差しが余計心のブルーさを対比させて引き出してしまう。  

休み明けのイレギュラーな仕事がめんどくさくて。

ズッ、あっ、また明日擦って歩いてしまった。引きずったのは歩く足に力が入っていないからだ。

ふ~
溜め息もつく。

それでも行ってしまえば目まぐるしい訳で。
しかも、今日は定時に帰れた。
ありがたやありがたや。


さっ、帰るぞ 
そんな頃には足取りも重く軽く。
 
立ち仕事の疲労が足に来て重いけど、家に帰るまではあとひとがんばりという訳で、心は軽い。



足取りと気分は仕事に限らす。
楽しみな用事があるときはしゃきしゃき歩けるし、
面倒なことも、のそのそ歩いていればいつかは目的地たどり着いて、それなりになんとかなる。



歩くってふしぎだ。無意識にやってのけているように見えて、実は、自分の力で自分の身体に脳が信号を送って筋肉を動かして血を巡らせて´あるく´

気がつけば今日も通学や通勤を済ませ家に帰っている。
それだけで生きていることを実感する。


スポーツといえるような運動は得意じゃなくて、走るのも息を切らすからあまりしないけれど、歩くことは好きだ。

くことには方法とか技術とか求められない。
ただ、己の気の向くまま行くだけだ。
それがマイペースな私の性分に合う。


あるくと必ずどこかに着く。
通過点で休憩してもいいし、
目的地まで行ってもいい。

あるくことはすべて自分の道筋になる。

今は昔から見た目的地であり、未来からみた通過点で、私の人生が続く限り絶えずそのサイクルは続くんだろう。


中学の国語の教科書に載っていた、魯迅の「故郷」という物語をふと思い出す。魯迅の考えた道についての説明が好きだった。ちょっと脱線。



よく、遠くからみても、近づいてきた歩き方でわかる人というのがいる。

歩き方で、誰かわかるのは、その人の性格がそのまま行動に表れているからなんだと思う。

ちょっとした振る舞いに性格が滲み出るというなら、姿勢を正して心もちょっとまっすぐにしたい。


あえて逆にして心を整える。

そうしてまた深く息をして、
私は帰るべき場所に帰る。

自分の道を探りながら、今日も歩く。





追記


今回のエッセイに出てきた歌や、関連で思い出したを載せておきます。有名な曲も一部あるんですが、私が音楽好きで、何気ない偶然が素晴らしい作品に出会わせてくれることもあるなって思うのでここに。
巡り巡って誰かの新鮮な発見になりますように。


ミュージックビデオの工夫が凝らされている作りがサカナクションらしさもさることながら、ついつい口ずさんでしまう歌詞と歩くのが楽しくなるメロディが好きです。

静まった夜に特におすすめ。

じんわりテンションを上げておもだるかった足取りも力強くなっていきます。


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