ほりはる

脳の排水のような記録

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ふりかえり

午前7時。 自宅を出てから約1時間、無事に乗り込んだ新幹線の中でこれを書いている。 今日は初めて出張で京都に行く。 とある取材に同行して、後日その様子を絵にするのが今回の仕事。 今日だけを切り取ると特別なことに思えるけれど、「今」はいつもはじまりで、ぜんぶこれからに繋がっていく全体の一部なんだろうなと思う。 京都に着くまでの2時間、最近のことを振り返る時間がとれたので書き残しておきたいと思う。 ・ 先日、『鎌人(かまんど)いち場』という鎌倉のデザインフェスタのよう

    • バウンダリーと調整役

      久しぶりに母と過ごした1日。 いつからか家族といると疲れるようになってしまって、せめて正月だけ顔を見せればいいかと思っていたけれど、最近はだいぶ大丈夫になった。 "あなたとわたしは違う" 今となってはごく当たり前のことに、私はずっと気づいていなかったのかもしれない。 これが何かの本で読んだバウンダリーと言うやつだったのか。 久しぶりに母に会うと「やっぱりわたしとは違うんだ」ということを自然と感じられた。 私はこう思うけど母はそう思うんだ。 (私という青色と母という赤

      • 他愛のない備忘録

        「あなたは、なんで来たの?」 どきり、とした。 そのまっすぐな瞳に、言葉を濁さない言いように。 - 昨日からとあるシェアハウスでお世話になっている。 「パーマカルチャー」や「多世代共生」をコンセプトに運営しているのが特徴で、一般的なシェアハウスとは違う、どこか気になる存在ではあった。 このシェアハウスのことは3年前から知ってはいて、この3年の間に接点のある友人が増え、いろんな縁が重なり、気づいたらここにいた。 滞在期間は1週間。 何かを知るにはほんの入り口しか見れな

        • 豊かさとは〜竪穴式住居に泊まってみた〜

          11月。長野県糸魚川市へ行ってきた。 旅の目的は、長者ヶ原遺跡の竪穴式住居に泊まること。 長者ヶ原遺跡には、縄文時代中・後期(5,000-3,500年前)に栄えた集落跡が埋もれていて、柱跡から復元された竪穴式住居を見ることができる。 史跡公園になっていて誰でも自由に見学できるけれど、普段泊まることはまずできない。   防災・焚き火のプロと糸魚川市の魅力を発信し続けている地元の人のおかげで生まれたこのイベントに、ご縁あって体験させてもらえることに。 西は香川県、東は神奈

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        ふりかえり

          金木犀

          生まれてはじめて金木犀を見た。 なんて言ったら、信じてもらえないだろうか。 わたしの中ではほんとに本当のこと。 今年で31歳。 生まれてはじめて金木犀を見た。 ・ 「金木犀の香りがするね〜!!」 仕事終わりに一緒にお店を出た同僚が言った。 キンモクセイ。 毎年秋になるとSNSで「金木犀の香りが〜」という言葉をみかけたり、「金木犀の香りの⚪︎⚪︎を買ったんだ」と聞いたりする。 "あ、これ、普通は知ってるやつだ"と思いながら「金木犀ってどんなの?」とは聞けず、「そう

          贈り物のいろは

          10月も半ば、今日は久しぶりに予定のない1日だった。 今月納品の案件がまだ3件残っているものの8割完成してきたので、いったん自分の中のいろんな糸をゆるめることに。 海で昼寝をしたり、美味しいものを食べたり、ゆっくり本を読んだりするなんでもない特別な時間。 自分の時間を自由に使えることが今の生き方の幸せなところだな〜なんて満たされていたら、ふと人に贈り物をしたい気持ちが湧いてきた。 最近贈り物をしたいと思っていた人が3人いて、ずっと頭の片隅に置いたまま日常を過ごしていたの

          贈り物のいろは

          今朝のつれづれ

          夏のおわり、プールに散りばめられた落ち葉が大きな円を描きながらゆっくりと漂っている。 水はもうすっかり濁っているのに、朝日に照らされた水面が翠色したたる小宇宙のようで、時間の流れがわからなくなる。 鎌倉市御成町にあるこのスタバは、漫画家の横山隆一さんの邸宅跡地に造られていて、小さなプールと当時のまま残るお庭が四季折々の表情をみせてくれる。 昼間は観光客で賑わっているけれど、朝はとても静かで地元の人ばかり。 気分転換をしたい時や、動き出せない時にここのスタバに行くことが多

          今朝のつれづれ

          陸に上がった魚は人間になった

          人生初コロナになった。 あぁコロナね、私もなったよ。と言う声が聞こえてきそうなくらい今となっては特異なことじゃないけれど、コロナにかかって不思議なことに気づいたので記してみます。 只今絶賛発熱中⭐︎(←こういうのやってみたかった) 倦怠感と時々かち割れそうな頭痛が主な症状で、陽性が出たのは一昨日、薬をもらって少し楽になったもののコロニー(愛称)と元気に共生中です。 どこでもらったかは定かじゃないけれど、タイミングだったんでしょう。 ・家族が3日間旅行中 ・依頼されてる仕

          陸に上がった魚は人間になった

          「美しい」ってなんだろう?

          今夜は毎月やっている哲学対話会の日。 「哲学」と言っても必要なのは知識ではなく、「?」=「問い」を深めていくことがそれになる。 今日の問いは"「美しい」ってなんだろう?" 最近美しいと思ったエピソードを参加者が語るところからはじまり、いろんな角度から「美しい」を眺めていく。 景色やアート、人の心にそれを観たというエピソードを起点に、いろんな声があがった。 ・美しくないものがあるから美しさを感じるのかも ・心のゆとりがあるかどうかじゃないかな(ex.心が荒んでる時は道端

          「美しい」ってなんだろう?

          色と形のずっと手前で

          デザインを生業とする女性が母親になっていくまでを描いたエッセイを読んだ。 タイトルは、 『色と 形の ず っ と     手 前で』。 文字と文字のスペースに込められた表現が、何かが生まれてくる過程のようだなと手に取ってみたら、ヒトが"産まれてくる"方の本だった。 去年から身近に妊婦さんがいることもあり、「出産」というワードが以前より現実味を帯びている。 先日出産した友人からは時々状態は聞いていたものの、実際の日々が未知すぎて ((無事に産んでくれ…!)) と祈るばか

          色と形のずっと手前で

          見たいもの

          いつもは観光客で賑わう道を小学生が走ったり、中学生が群れを成して向かってくるのを見ていると、なんだか元気が出る。 登校中の子どもたちとすれ違いながら、今日は仕事をしに横浜・みなとみらいへ。 仕事と言ってもフリーランスなので通勤ではなくて、溜まっている事務作業をやるのだけれど。 みなとみらいは2年前まで通勤していた街なので、当時の自分と今の自分の視点とを同じ景色の中に見えるところがいつ来てもおもしろい。 毎朝6時半にここを歩いて、近くのブックカフェで過ごしてから9時に出

          「心には再現性がない」という言葉から考えたこと

          ・ 本を読むとき、文脈の中で自分の言葉と出逢うような感覚に陥るときがある。 簡単に言えば「あぁ、私が感じていたことはそれだったんだ。」と、誰かの言葉が自分自身に気づく入り口になるとき。 先の文章は、臨床心理学者の河合隼雄と脳科学者の茂木健一郎によって書かれた「こころと脳の対話」という本の一節で、これを読んだとき「再現性をもって絵を描くのが苦手だ」と自覚した小学生の頃を思い出した。 一度描いたことがあるものを描くというのが、同じ字を書く時とは明らかに違くて、例えば「あ」を

          「心には再現性がない」という言葉から考えたこと

          海が見たい

          仕事が終わり、家で寝転びながらスマホをみる。 面白いような面白くないような動画をスクロールしながら、自分が少し疲れていることに気づく。 そんなに疲れてないと思うんだけどなぁ。 無意味に携帯をみている時間が一番疲れるとわかっていながら、疲れているときほどそれをしてしまうことを最近知った。 SNSには、それっぽい文言や誰がつくったのかわからない常識のようなものがしらっと潜んでいて、こんなのばっかみてたら自分を見失うわと思う。 そうこう思いつつ時間を垂れ流してたら、不意の

          海が見たい

          ことばの隙間

          《「がんばって」は言わない方がいい?》というテーマで対話会をした。 対話というのは、一つの問いをきっかけに自分の気持ちや考えに気づきながら、そこに居合わせた人と深い話で繋がっていくこと。 はじめにアイスブレイク。 「がんばって」にまつわるエピソードをひとりひとり話す。 マラソンの途中に背中を押された「がんばって」、 子どもの運動会で思わず出た「がんばって」、 初恋の人からの声援に力が湧いた「がんばって」、 言わないようにしていたのについ言ってしまった「がんばって」、 ふ

          ことばの隙間

          ほどよい疲労感 いつもと同じ、違う朝 昨日のことは昨日のこと 今日のことは今日のこと 昨日が今日につながって 今日が明日につながっていく はじまりの朝

          ほどよい疲労感 いつもと同じ、違う朝 昨日のことは昨日のこと 今日のことは今日のこと 昨日が今日につながって 今日が明日につながっていく はじまりの朝

          タダの箱庭〜BOOKTALK EVEVT〜

          『タダの箱庭』というプロジェクトをご存知でしょうか? 実は私自身つい3ヶ月ほど前に知ったばかりなんだけれど、「あぁ、こういうことをこんなふうに、赤裸々に知れることから向き合っていくのが必要よなぁ。」と痛感しているので少し紹介してみたいと思います。 ------------------------------------------------ ◼︎《タダの箱庭とは?》 このプロジェクトはお金のない世界を考える社会実験プロジェクトとして、様々なバックグラウンドをもつ80人

          タダの箱庭〜BOOKTALK EVEVT〜