贈り物のいろは
10月も半ば、今日は久しぶりに予定のない1日だった。
今月納品の案件がまだ3件残っているものの8割完成してきたので、いったん自分の中のいろんな糸をゆるめることに。
海で昼寝をしたり、美味しいものを食べたり、ゆっくり本を読んだりするなんでもない特別な時間。
自分の時間を自由に使えることが今の生き方の幸せなところだな〜なんて満たされていたら、ふと人に贈り物をしたい気持ちが湧いてきた。
最近贈り物をしたいと思っていた人が3人いて、ずっと頭の片隅に置いたまま日常を過ごしていたのだけれど、自分がほぐれたことで余白ができ、自然な気持ちが湧いたみたい。
そんなわけで、それぞれへの贈り物を探しながら思った贈り物のいろはを書いてみようと思います。
1.素直に贈りたいと思えるタイミングでしか贈らない
いちばん大切なのはタイミング。
とは言っても、「日にち」にこだわりすぎないことがいい贈り物をするうえで結構大切だと思う。
学生の頃は、誕生日なら「0時になったらメールする」とか、贈り物をもらったら「すぐ返す」みたいなことを意識していたけれど、こちらのタイミングが熟したときに選んだり伝えた方が、結果的にいちばんベストなものをお届けできる気がする。
「機が熟すまで待つ」ことは贈り物以外でも言えることかも。
2.お返しに気を遣わせない前提で選ぶ
これは自分自身が大きく変わったことでもあるけれど、「相手に喜んでほしい」気持ちが強すぎる時は自己満足になりがちなように思う。
どんなに"いいこと"に見えることでも、「◯◯してあげる」や「〇〇してほしい」ってちっとも相手目線じゃなくなってしまうから不思議。
人に何かを贈るって、少なからずこちらの押し付けな部分も含まれるから、相手にもらいっぱなしでいてもらえるような選び方をするのが心地いい気がする。
お返しは不要ですというより、ただ贈りたい一方的な感謝やloveな気持ちに配慮を添えるイメージ。
3.選ぶ基準は、「相手のイメージ」より「私が思うあなたのイメージ」
"贈り物をする時に相手が好きなものを選ぶと、もう持っていたり、こだわりがありすぎて逆に喜ばれなかったりするのよ〜。"
子どもの頃に読んだ《あたしンち》という漫画のセリフを未だに思い出すくらいには、個人的に大切にしていることかもしれない。
「相手が好きなもの」や「相手が欲しいもの」で選ぶのが良さそうな時もあるけれど、贈り物って人からもらうからこそ「自分じゃ買わない・選ばないけどもらって嬉しいもの」がミソな気がする。
となれば、「わたし目線のあなた」を貫くことをおすすめしたい。
4."包むこと"を大切にする
最後は包むこと。
贈り物って贈られる側の目線になると、中身だけじゃなくて贈ってくれるその気持ちが嬉しいなとやっぱり思う。
「いいものだ〜!」とか「これ欲しかったやつだ〜!」より、「あぁ、あの人の気持ちがこの贈ってくれたものにやどっておる…👼」みたいな瞬間が一番嬉しい。
その意味でも、包む=ラッピングは大事にしたい。
お店で素敵なラッピングをしてもらえる時はお任せしちゃうけど、贈りたいものがいくつかのお店で買った寄せ集めの時は(オリジナルブレンドと呼びたい)、自分でラッピングすると「買っただけ」にならない喜びがあるような。
5.贈り物のよろこび
そんなこんなでつらつらと自論を述べてしまいましたが、振り返ってみると、贈りたいと思える人がいることがそもそもありがたいや。
感謝や想いは形にすればすべて伝わる訳じゃなけれど、だからこそせめて小さな贈り物に託したい。
言葉や形にならないからこそそれをしたいと、歳を重ねるごとに思います。
どこまでいっても自己満足で押し付けでしかないかもしれないけれど、贈り物をもらった人が、もらう前よりほんのちょっと温かい気持ちになったらいいなぁ。
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