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陸に上がった魚は人間になった


人生初コロナになった。
あぁコロナね、私もなったよ。と言う声が聞こえてきそうなくらい今となっては特異なことじゃないけれど、コロナにかかって不思議なことに気づいたので記してみます。



只今絶賛発熱中⭐︎(←こういうのやってみたかった)
倦怠感と時々かち割れそうな頭痛が主な症状で、陽性が出たのは一昨日、薬をもらって少し楽になったもののコロニー(愛称)と元気に共生中です。


どこでもらったかは定かじゃないけれど、タイミングだったんでしょう。

・家族が3日間旅行中
・依頼されてる仕事の打ち合わせ初日
・敬愛している先輩とごはん(勇気出して誘ったのに)
・お世話になっている人のお祝い会
・普通に仕事日

ベストタイミングすぎて冷えピタ貼ったまま泣きました。


まぁそれはどうにかなるとして、「陽性でした」と言われた時に"あぁもう魚じゃないんだ"とどこかほっとしたような気持ちになったのが不思議だった。


1年くらい前まで「陸に上がった魚の気持ちだ」という感情が水面下にあって、その波に飲み込まれそうになることがよくありまして。


自分は人と同じことができない、知らないことが多すぎる(知識も娯楽も人との関わり方も)、その他諸々人間になりきれない部分を多く感じてました。


特に人と関わること・自分の感情を受け止めることの2つを避けてきた年月が長かったことがその所以だと思っていて。

その2つをこの2年ほどで育めることが増えて(こればっかりは本当に出逢いに恵まれたとしか思えない)、だんだん人間らしくなってきたみたい。


コロナに限らず「なったことがない」ことの多くは、
①人との接触が少なかったこと
②自分の状態を無視して気づかなかったこと
③身体的に飢餓状態だった時期があったこと
がおそらく主な要因で、その意味で「コロナになった」はショックや驚きより安堵のような気持ちに近かった。


そうそう、思い出してみると学生時代に部活動の部員全員がインフルエンザにかかったのにひとりだけかからなかったのは③だろうなとか、
クリニックに勤めてたり家族がみんなコロナにかかってる状況でも発症しなかったのは①だろうなとか、いろいろ合点がついてしまっておもしろい。
(根拠はない)

ちなみに②は前々回のnoteでもあげた生理痛や頭痛、心身の痛み全般で、「気のせい」で片付けた方が楽なところはやっぱりある。


あと近年ニキビが止まらなかった時期があって、実はそれにも今回の時のような感動(?)があった。
体質もあるだろうけれど、今までニキビができたことがなかったのは③の要素が強い自覚があったのでシンプルに「ニキビってできるんだ」と思った。


悲しいけど嬉しい、生きてる実感があるというような気持ちかもしれない。


そんなわけでまとまりませんが、からだは蝕まれていてもなんとかなりそうな気がしています。


そして不思議なことに、今休んでいることに焦りや不安がなく、溜まった仕事や忙しくなるであろう来週以降になんだかわくわくしている自分さえいます。




人間って不思議だなぁ。





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