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Y.N.
2025年1月25日 20:22
2024年に書いたジャンク詩群。 どなたか朗読してください。「感謝」「白」「殺虫は楽しい」「蒔絵」「獣」「恥」「義理」「公可魔」「デブ」「涙なめの一生が海のような楽しさを振りかざしそうな路上をいつまでも砂浜代わりに踏みにじることが俺の生活苦」「血」「タフ」「懐胎」「仲良し」「接吻」「公」「有名税」「魚」「座」「寝ぼけた人、ここに眠る」「季」「磁石」
2024年5月11日 20:01
2023年に書いた詩群。 音楽ジャンルで言えばグラインドコアか?「入会」「公園」「人格排除センター長はずるい」「足の裏に」「愛妻家」「橋が落ちた」「時計」「応じても仕方のないピンポン芸を許すのは一心同体」 入会ハイエナに食わせる虫たちを両手いっぱいかき集めている若い女の腕を洗っているのは蛇口の横でいつも水筒に口をつけている囚人かつ夫人である友人 受け答えだけはわ
2024年3月17日 23:46
2022年に書いた詩群。 「子らしき音」 「出発」 「月」 「口裏」 「残響炎」 「田舎」 「時間短縮」 「洞穴」 「人魚」 「俺の分身が隣でむごく殺されるのを見せつけられるだけの人生を面白がって生きているだけの分身であるところの俺の隣でむごく殺されていくのを見せつけてくる分身の退屈そうな人生」 「農舎」 「事故詩」 「恋」 子らしき音音子の声を聞きつける
2023年11月1日 01:18
鉢金魚を監禁していることが人生の楽しみのすべてのような顔を晒して路上を歩く通りすがりの小人たちが車椅子の上を飛び跳ねながら面白おかしく蹂躙している、老体を小綺麗な広告産業からつまみ出されて食うに困ってやむを得ず金魚を貪っている好きな数字が「1888」であるような顔を晒して路上を歩いているシワにまみれた小人たちが三輪車を捨てて車椅子に乗り換えながら蹂躙している、
2023年11月1日 01:12
塩を揉み込んだ夏の日差しが 勃起しながら遍在するのを 黙って見過ごそう干からびている湯船の底へと次亜塩素酸ナトリウムしたたらせているチューブの先で夏の気配が淀んでいる 裸の背中をマッチで炙って 太陽の下 さらし者にして 火傷が日焼けに覆われ陵辱 されるがままにまかせよう見知らぬ誰かとサウナでおしゃべりしている気分を味わうつもりで火事場で拾ったカセットテープを
2023年11月1日 01:01
廃屋盛大に発表されていく廃屋の数を水増しするための年月がまるで歴史的な日々のように生存圏を通過するまるで情緒であるかのような廃れ具合の多数性年月が真新しい廃屋の奥のゴキブリ捕りを腐らせようとささやかな善意を振りまいている新しい自由新しい害虫個性豊かな国民たちにあてがうための廃屋以外歴史の重みを語るものなど何一つない新しい国
2023年11月1日 00:51
日向灰色のカーテンの向こう側には窓などないと誰もが薄々気づいている密室で通気口が夕方の外気を陽光がわりに差し入れる風通しの良すぎる密室自分のことを広大な空だと思い込んでいる天井「歩行者」たちは誰にも見せたことのない美しい靴底をまるで大地であるかのような床にへばりつけている饒舌な外気せめてもの夕方らしさまがい物の陽光は灰色に染まることを何もかもに強いて
2023年11月1日 00:42
気候よしんば人々を粉々にしていたからといって俺が善良であることに変わりはないわ行をうつむきながら復唱している釣り人からせしめとった金で買ったゴム底の郵便船を画鋲で穴だらけにしてから水に浮かべて客を呼んだからといって少しも傷つかないことの最たるものこそがこの俺の善良さ砂を弾いていく蜘蛛の踏みにじってきたむき出しのアスファルトを思いながら踏みにじっていく俺の靴底の蜘蛛たちが殺
2023年11月1日 00:20
1汗水たらして働いたかいがあって立派な棺桶を買えたらしく隣人が良い気分で死んでいる私のような良い隣人に恵まれたことを感謝しても良いでしょう、と胡散臭い口を広げて吐き出した日々を思い出すまるで「生前」であるかのような「思い出」であるかのような遺書のような詩情を漂わせている隣人の棺桶に蹂躙されてきた何者かの覗き趣味を正当化してくれそうな花のような穴をあげるかのように空けよう
2023年10月31日 23:28
破水知らない乞食が垂らした洟をすくいあげまいと拒んでみろよ少女の群れが巣に戻れずに道にたむろする羽目になるよお汚い涙を恥ずかしげもなく流しっぱなしで消えようとする厚化粧したガキみたいな真似をしてみろよもう他人じゃない乞食の良心次第でいつでも足止めさせて恩を着せてやろう死なせたくなる魅力をたたえた顔をいくつでも飲み込んでくれる海のように深い粘液をすくいあげまいと拒
2023年10月31日 21:28
牛 おう 放火魔が漏らした小便 破水に似ている 液漏れした乾電池に降り注げば どこからどこまで体液なのか 分からなくなってくれそうな 段取りの悪い排泄者の 苦し紛れの殺虫ごっこに ライターの火を近づけるのが 善意 放火 犯行予告が好きなラジオを 乳頭に押し当てている 牛のような女の脳漿 体液に似た味がしている 堕ろされて間もない 経血 将来、兵士になるはずだった精子が、コンクリートの隙
2023年2月4日 18:25
1小便臭い救いの光が覚醒主義者を置き去りにして夜の売女を打ちのめす2光の粒のふりをしている虫たちの通り道が俺の部屋で床を塞いでいる発言権以外は何も行使できない虫たちのざわめきが救われていくつもりでいる通り魔の哀れみを誘っている
2023年1月20日 19:02
司書表紙くらいしか汚れていない誰も読まないビジネス書が救うはずだった人生を背負い込んでいる読書家たちが増えていくのを目安に近づけ図書館へ人知れず焼かれ煙と化して鼻腔をくすぐるはずだった読む価値のない実用書に挟まれ書棚に並んでいるノートをほんの何冊か救い出すために図書館へ書庫であるという事実を除いて知的な気配が少しもないだだっ広い空間で十年前のヒット曲を
2023年1月18日 18:59
光線俺の体から出る光の線が壊してはいけない機械を壊す何本もの光の線が傷つけてはいけない壁をひっかく押してはいけないすべてのボタン触れてはいけないあらゆるパネルはことごとく見計らったかのように光の線の先にある俺の体から出る光の線が残してはいけない跡を束になって残しにかかる読ませてはいけない跡を束になって読ませにかかる俺が生きてきた経緯すべてを俺の代わりに