潮佳澄

雑多に書き物を載せます。 ★保護猫の預かりボランティアをしているので、常に猫たちの里…

潮佳澄

雑多に書き物を載せます。 ★保護猫の預かりボランティアをしているので、常に猫たちの里親募集中です★ Twitterアカウントがプロフィール代わりです。

記事一覧

コロナをきっかけにやめた「背取りごっこ」の話

コロナが蔓延していた時期をきっかけにやめた行動がいくつかあります。 そのうちの1つが3年くらい暇にあかしてたまにやっていた「背取りごっこ」と名づけた1人遊び。 「…

潮佳澄
1か月前
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完全なカフェイン断ちして飲んだ244日ぶりのコーヒーに感極まって書いたヤツ

体に血がめぐって冴え渡る。目を閉じるとまぶたの血管まで見えるような気がする。二口目で心臓の鼓動を感じ、コーヒーの濃く深い香りが口から鼻へ抜ける。改めてカップに鼻…

潮佳澄
2か月前
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出産するまで知らなかったニンゲンの赤ちゃんの生態

6月に娘が1歳半を迎えました。 自我の目覚めが素晴らしいおかげで、 はっきり大きな声でなんでもかんでも イヤイヤ……ではなく「アカン!」と怒られる日々。(1歳半なのに…

潮佳澄
2か月前
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春になると小豆島へ行きたくなる : 思い出と本の話

瀬戸内海に浮かぶ香川県の離島、小豆島。 琵琶湖よりは小さくて、東京の多摩市よりはちょっと大きい、日本で19番目に大きな島は行ってみるとけっこう大きい。 神戸・三ノ…

潮佳澄
5か月前
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「子ども本の森 神戸」へ娘(1歳2ヶ月)と行ってきました

2022年3月に開館した「子ども本の森 神戸」へ娘(1歳2ヶ月)と一緒に行ってきました♪ 司書目線で気になった施設の特徴と、赤ちゃん連れで行く時に知っておくと良さそうなこ…

潮佳澄
7か月前
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味がわからなくなったから、なんとかして食べ物を味わおうとしてる

新型コロナウイルスに罹りました。 2月9日に自宅で検査キットを使ってコロナ陽性。今日で最初の発熱から13日目。さすがに平熱で過ごしていますが、少し動いただけで倦怠感…

潮佳澄
7か月前
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新年のご挨拶とお知らせと今年の目標みたいなもの

まずは何をおいても新年のご挨拶ですね。 あけましておめでとうございます! 本年もどうぞよろしくお願いいたします まだお会いできていない方は会える日を楽しみに1年過ご…

潮佳澄
9か月前
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神戸の今と昔とのあわい:活動のサポートをお願いします。

 フリーペーパー「神戸の今と昔とのあわい」を応援いただきありがとうございます。 フリーペーパーを手にとって、さらに応援のためにnoteの有料記事にアクセスしていただ…

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潮佳澄
1年前

400字掌編「地図にない島」

 島は地図になかった。  水色に塗られた地図の海の上に指で丸を描きながら、彼は何度目かの言葉をつぶやいた。 「ここに島があるはずなのに。おかしいな」  お互いの…

潮佳澄
1年前
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大阪・天王寺七坂が出てくる小説を紹介する観光ガイド

 2021年の10月に俳句関係の方から依頼を受けて、「天王寺七坂を歩く」をテーマにして講演をしました。当日は俳句の吟行会で、大阪・天王寺周辺を吟行して、選者が選句をし…

潮佳澄
1年前
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大人のブックトークは楽しいかも、という話

たまに大人向けの「ブックトーク」をしたいなぁ、と思う時があります。準備に手間がかかるのでなかなか実行はできていませんが。 「ブックトーク」というのは、そのまま広…

潮佳澄
2年前
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猫と暮らすことになった言い訳

前の記事で実家猫の他に「今の家で猫を飼うのは責任がもてない」とつらつら書いていたのに、2022年の年明けから猫2匹が家族に加わりました。 正直、前の記事を書いている…

潮佳澄
2年前
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猫本を思い出して猫がいない寂しさを埋めてる

家の中での癒しを求める人が多くなったらしい。そのおかげか猫を飼う人が増えたとか増えてないとか・・・。 私は実家に12年のつき合いになる元ノラ猫(以下、彼女)がいま…

潮佳澄
3年前
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コロナをきっかけにやめた「背取りごっこ」の話

コロナをきっかけにやめた「背取りごっこ」の話

コロナが蔓延していた時期をきっかけにやめた行動がいくつかあります。

そのうちの1つが3年くらい暇にあかしてたまにやっていた「背取りごっこ」と名づけた1人遊び。

「背取り」という行為は、簡単に言えば古書業界の転売ヤーみたいなもの。

 古書店に行って、本棚見ながらスマホで買取価格とか検索すれば簡単じゃね? って話ですが、スマホがない状態で品定めをしようと思うと相当な目利きでないと損しかしない商売

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完全なカフェイン断ちして飲んだ244日ぶりのコーヒーに感極まって書いたヤツ

体に血がめぐって冴え渡る。目を閉じるとまぶたの血管まで見えるような気がする。二口目で心臓の鼓動を感じ、コーヒーの濃く深い香りが口から鼻へ抜ける。改めてカップに鼻を近づけると香りだけで目が覚める思いがした。意識をハッキリさせる苦味が、脳から身体の隅々まで興奮させる。

マカロンを食べてみると、今度はコーヒーの苦味がまろやかになってさっきよりも体に馴染んだ。飲み下したあとの鼻へ抜ける香りがたまらない。

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出産するまで知らなかったニンゲンの赤ちゃんの生態

出産するまで知らなかったニンゲンの赤ちゃんの生態

6月に娘が1歳半を迎えました。

自我の目覚めが素晴らしいおかげで、
はっきり大きな声でなんでもかんでも
イヤイヤ……ではなく「アカン!」と怒られる日々。(1歳半なのにめっちゃ怖い)
ほぼ毎日、娘に怒られ散らかしているので
ここらで1年半前の未熟な自分を振り返って、
ちょっとは成長してるんだ、と自己肯定感を高めとこうと思います。

娘が産まれてから1週間くらいで怒涛のように赤ちゃんの心と体を知るこ

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春になると小豆島へ行きたくなる : 思い出と本の話

春になると小豆島へ行きたくなる : 思い出と本の話

瀬戸内海に浮かぶ香川県の離島、小豆島。
琵琶湖よりは小さくて、東京の多摩市よりはちょっと大きい、日本で19番目に大きな島は行ってみるとけっこう大きい。

神戸・三ノ宮にあるフェリーターミナルからジャンボフェリーで3時間半。神戸に住んでいた頃は小旅行にちょうどいい距離の島でした。

何より、移動が船というだけで新幹線よりかなり遠くに行った気分になれるので、なんだかんだで4回、行ったことがあります。

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「子ども本の森 神戸」へ娘(1歳2ヶ月)と行ってきました

「子ども本の森 神戸」へ娘(1歳2ヶ月)と行ってきました

2022年3月に開館した「子ども本の森 神戸」へ娘(1歳2ヶ月)と一緒に行ってきました♪

司書目線で気になった施設の特徴と、赤ちゃん連れで行く時に知っておくと良さそうなことを書いておきます。

入館方法と混み具合私は水曜日の13:30~15:00の枠で入館予約をして行きました。
公式サイトで来館予約ができ、平日は空き枠があれば当日でも入れてもらえます。通りがかりで入ってきている大人も多そうでした

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味がわからなくなったから、なんとかして食べ物を味わおうとしてる

味がわからなくなったから、なんとかして食べ物を味わおうとしてる

新型コロナウイルスに罹りました。
2月9日に自宅で検査キットを使ってコロナ陽性。今日で最初の発熱から13日目。さすがに平熱で過ごしていますが、少し動いただけで倦怠感が強いのと味がわからない症状は今も続いています。

味がわからなくなったのは、最初に出た38.5℃の発熱から解熱剤を飲んでも38.0℃前後の熱が続いた翌々日の朝でした。鼻づまりがあったせいで朝は「なんか味薄いな?」くらいだったのですが、

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新年のご挨拶とお知らせと今年の目標みたいなもの

新年のご挨拶とお知らせと今年の目標みたいなもの

まずは何をおいても新年のご挨拶ですね。
あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします
まだお会いできていない方は会える日を楽しみに1年過ごしますのでこれからもよろしくお願いします

お知らせ
2023年はWebでまったく文章を書かなかった1年でした。ただ、珍しく紙媒体とのご縁がありました。新年から昨年の振り返りになってしまいますが、送り出せた文章3つをお知らせします。

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神戸の今と昔とのあわい:活動のサポートをお願いします。

神戸の今と昔とのあわい:活動のサポートをお願いします。

 フリーペーパー「神戸の今と昔とのあわい」を応援いただきありがとうございます。

フリーペーパーを手にとって、さらに応援のためにnoteの有料記事にアクセスしていただけるなんて、お礼だけでは足りないくらいです。

 神戸から無くなる景色に興味を持って、活動を応援をしてくださっているのか、そうではなくとも少なからずフリーペーパーの内容にご賛同いただけているのかと思います。
 私がお礼の代わりというの

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400字掌編「地図にない島」

400字掌編「地図にない島」

 島は地図になかった。

 水色に塗られた地図の海の上に指で丸を描きながら、彼は何度目かの言葉をつぶやいた。

「ここに島があるはずなのに。おかしいな」

 お互いの名前を知らないまま、自分たちの居場所がわからない男女が、一冊のガイドブックをのぞきこむ。地図にない島の所在を確かめ合う。

「船で行くの?」

「東の方に海を越えるゴンドラがあるって聞いたから、それで行くつもり」

「私は東から来たけ

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大阪・天王寺七坂が出てくる小説を紹介する観光ガイド

大阪・天王寺七坂が出てくる小説を紹介する観光ガイド

 2021年の10月に俳句関係の方から依頼を受けて、「天王寺七坂を歩く」をテーマにして講演をしました。当日は俳句の吟行会で、大阪・天王寺周辺を吟行して、選者が選句をしている90分間に写真をまじえて天王寺七坂を紹介してほしい、と声をかけてもらいました。

 私のWeb記事を見て連絡をくださったありがたい話で、Web記事も読み流されるばかりでなくて、いろんな人に読んでもらえてるんだなぁ、と思えたお仕事

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大人のブックトークは楽しいかも、という話

大人のブックトークは楽しいかも、という話

たまに大人向けの「ブックトーク」をしたいなぁ、と思う時があります。準備に手間がかかるのでなかなか実行はできていませんが。

「ブックトーク」というのは、そのまま広く「本の話」の意味で使われることもありますが、図書館司書の資格課程で習う読書推進の手法の一つです。本に興味をもってもらうために司書が本を何冊か紹介する方法。
ちょっと固いですが辞書的には次のように説明されます。

「順序良く合わせ」、「本

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猫と暮らすことになった言い訳

猫と暮らすことになった言い訳

前の記事で実家猫の他に「今の家で猫を飼うのは責任がもてない」とつらつら書いていたのに、2022年の年明けから猫2匹が家族に加わりました。

正直、前の記事を書いている時、すでにかなり気持ちがぐらついていて、踏みとどまるために書いたようなところがあります。

一緒に暮らすことになった2匹は、保護猫ボランティアで預かった初めての2匹で、きょうだい猫です。今の名前はトラとリリー。キジトラのトラとさび猫の

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猫本を思い出して猫がいない寂しさを埋めてる

猫本を思い出して猫がいない寂しさを埋めてる

家の中での癒しを求める人が多くなったらしい。そのおかげか猫を飼う人が増えたとか増えてないとか・・・。

私は実家に12年のつき合いになる元ノラ猫(以下、彼女)がいます。でも、コロナのせいで彼女になかなか会えない。
寂しさを埋めたいのと猫ブームでノラ猫が増えるのが心配で、猫助けのために保護猫の預かりボランティアを始めました!

・・・・・・。

いえ、カッコつけずに言うと猫でしか埋まらない穴を埋めた

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