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農園うしお(6月下旬号)
こんにちは!
福岡もいよいよ梅雨に突入しまして、一気に湿度が上がったような感じがしている今日この頃です。
どうしてもこの時期は、雨風による災害が頻発します。四国や九州南部では、線状降水帯なんてワードも飛び交っているようですね。大きな災害が発生しないことを祈るばかりです(><)
私の畑も、この時期には雨と風の対策を行います。本当は、畝を作るときや杖を立てる時に、最初っからしておくのが安心なのですがなかなか手が回らず…後手後手になりながら、お尻に火が付いてからやっているのが現状です(^^;)苦笑
ですので今回は、畑での雨風の対策と、今の野菜ちゃんたちの現状をお届けしたいと思います。
雨対策:排水路の確保(畑)
雨対策として排水路の確保をしていくのですが…まず前提の部分から(ちょっと長いですよ…)
畑というのは、一般的にはある程度水はけがよい場所の方が良いとされています。
その理由としてはいくつかありますが、分かりやすいものとして、畑で育てる作物の多くは、圃場に水が多すぎる状態が続くと、すぐに根腐れを起こしたり、葉や茎、実などにカビ系の病気が蔓延したりしやすい性質があります。
加えて、夏場の場合だと高温も重なって圃場内の湿度も高まりやすく、より条件が悪くなります。
そういったことから、畑作を行う上では、ある程度水はけがよい圃場であることが推奨されます。
※これが、水田(お米、いわゆる水稲)だと話がガラリと変わります。
水稲の場合、暑い時期の水田に水を張ったとしても、根腐れすることなく生育していきますよね。これは水稲特有の能力(?)として、根が水浸しなっても根腐れしにくい性質であったり、多湿環境下でもカビ等への耐性が高いというものがあるからです。
水田というのはこの性質を利用し、圃場内に水を張ることによって地温の抑制したり、雑草の生育を阻害したり、悪さをする好気性菌を減らしたり…そういう効果を狙って水を張ります。
さて、水田と畑との水はけの違いですが、ざっくりとしたイメージとしては…
水田の場合だと、水を張った状態で入水を止め、丸1日経った時に水位が1cm~3cm程度下がる(2~4日で水が見えなくなる)ぐらいが標準です。
これに対し、畑では50cm~200cmぐらい下がる(※要は、水たまりができたとしても、せいぜい数時間も経てば、水浸しは解消される)ぐらいがイイ感じです。
水田(田んぼ)と畑、馴染みが無い方にとってはそんなに違うものには見えないかもしれません。でも、やっている人間からすれば「全く違うもの」なのです。
さて、この前提を踏まえたうえでの話なのですが、私の畑は「元・水田」の場所にあります。そう、要は水はけが悪いんです。
そもそもの土質自体も水がはけにくい粘土質ですし、周りを囲む土手も、圃場面をぐるりと高く囲むようになっていて、なおのこと水が溜まりやすくなっています。
大雨が降る際に何も対策をしなければ、丸3日ぐらいは水たまりが残ってしまう…そのぐらい水はけが悪いのです。
これを解消するために、圃場内の一部に意図的に低く段差を作って排水路(のよう)にし、土手の一部を壊して排水ができるようにします。
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こうしておけば、過剰な水(水たまりになる部分)については排水することができ、乾きが早くなります。
(※逆に、土にしみ込んだ部分の水はけは、これ以上どうしようもありません。水田からの転換畑の泣き所です(^^;))
畑の排水対策には、圃場の特性によりけりですが、他にも色々あります。
畝の部分だけが乾けばいいのであれば、上土の部分の土質改良(バーク堆肥や、パーライト、もみ殻などを混ぜ込む)を行ったり、畝の高さを高くする(平畝→高畝)ことでも解消できます。
ただこれだけだと、畝間にもしっかり水が溜まる圃場(上土よりも下の層が硬く締まり、根本的に水はけが悪い圃場)には、少し物足りない感じがします。
大がかりな対策としては、圃場の下に暗渠を巡らせるという方法もありますが…これはプロが大金をかけてやるような対策(派手な土木工事です)なので、家庭菜園者の選択肢としてはナシです(笑)
そういったところで、費用を抑えつつある程度の効果を出そうと思うと、こういった方法も一つあるよ、って感じです。
水はけがガッツリ悪いところで畑作をされている方には、オーバーフローしている分の水だけでも圃場外に水を排出する方法を、選択肢の一つとして頭に入れておいていただくと、良いかと思います✨(^^)
杖立と補強(畑)
さて、今度は風対策をしていきます。
まずは背が低いズッキーニちゃんです。
この子、背は低いにもかかわらず葉がビッグサイズなので、かなり風にあおられます…
葉先が多少あおられるのは仕方がないとして、それに中心部(ここに実が成ります)が持っていかれてしまうと、中心部がバッキリ折れて…そのままご臨終となってしまうことがあります。
対策として、中心部の脇に数本杖を立てて、中心部が風に持っていかれないようにします。(※葉先のある程度は犠牲はやむなしです。あくまで中心部を守ります。)
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次に、ナスやピーマンたちです。この子たちは背丈はそう高くはなりませんが、結構枝が伸び、その先に葉が茂るので、結構風にあおられます。
運が悪いと、結構ポッキリと折れたり、根元からバッタリと倒れたりします。特にピーマンやシシトウ、トウガラシ系は、ほんと折れやすいので困ったちゃんです(^^;)
そんな彼らには、だいたい1株に対し3・4本程度の支柱を添えたりして麻ひもで固定し、風にあおられ過ぎないように補強を行います。
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また、1株ずつ補強するのではなく、「風が吹いても、もたれかかることができる」ように、丈夫な紐を数列配置する方法もあります。バジルなんかもこの方法の応用でいいと思います(^^)
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最後はキュウリやゴーヤ、トマトのような、背が高くなる子たちです。
私の(今年の)場合、キュウリは直立式で仕立てて、ゴーヤとトマトは合掌式で仕立てています。
直立式は省スペースですが、横方向に弱い部分があります。合掌式だと逆で、風に対しては踏ん張れますが、幅方向のスペースを喰います。
私の直立式は、横方向の補強のために、厚いガス管(会社で出るスクラップを流用)を杭としてハンマーで打ち込み、それに杖を括り付け補強しています。ここまでしておけば、まず倒れることはありません(^^)
![](https://assets.st-note.com/img/1719056230833-jBqppfD1wW.jpg?width=1200)
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対して、私の合掌式の方はベース部の補強をしていないので、若干の不安があります。
本来、合掌式は横方向に強いのです。強いのですが…それでも突風にガッツリあおられると、やっぱり倒れる(抜ける)ことがあります。毎年「大丈夫やろ~」って思いながら、台風の翌日に畑を見ると「あらら…」なんてことはよくあります(^^;)この傾向は特にゴーヤのような、脇芽と葉がいっぱい出て、風にあおられる面積が大きくなる野菜に顕著です。
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私の畑の場合でよくあるのが、合掌式の片側がすっぽ抜け、反対側に倒れるという壊れ方です。ですのでそうならないよう、全体を下方向に引っ張ります。
といいながら、先日痛めてしまった腰の影響で、この作業まで進みませんでした…(苦笑)また後日、この作業をしていきます。
さて、ここまで杖立の補強のことをご紹介してきましたが…杖立そのものにしろ、その補強の方法にしろ、「コレが正解!」というのは、有るようで無いような…そんな世界です。
もちろんスタンダードな方法はありますが、逆にそうしなかったからといって、絶対に失敗するというものでもありません。このあたりは、自分の性に合った方法で行えばいいと思います♪(笑)
要は倒れなけりゃいいんです、倒れなけりゃ!私も気楽にやっています(笑)
野菜ちゃんたちの現状(畑)
今の農園は、ざっとこんな感じです✨
〇キュウリ&ネギ
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〇ナス&ニラ
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〇ピーマン&ニラ
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〇トマト&イタリアンパセリ
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〇ズッキーニ
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〇オクラ
![](https://assets.st-note.com/img/1719057335395-3F4hPWntGM.jpg?width=1200)
〇バジル
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〇ゴボウ
![](https://assets.st-note.com/img/1719057529482-43zs0XqUff.jpg?width=1200)
〇ニンジン
![](https://assets.st-note.com/img/1719057593361-rRTDfwIQhs.jpg?width=1200)
〇セロリ
![](https://assets.st-note.com/img/1719057665750-QPglb7Teue.jpg?width=1200)
〇細ネギ
![](https://assets.st-note.com/img/1719058096090-VlveWWJGNt.jpg?width=1200)
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