マガジンのカバー画像

現時代の価値観

54
科学と資本主義と民主主義が作り上げた価値観のなかで生きているが、それらは役目を終えてしまっているのではないだろうか。
運営しているクリエイター

#現時代

本当にエコな世の中へ

今、ちまたで耳にするエコは、普通の企業活動では世の中によい影響を与えられず、お金儲けのことしか考えられていない企業が都合のいい言い訳として生み出した言葉だと思う。

ブラッドピットがプリウスを7台買ったという笑い話が昔あったが、本当にエコなのは、いらないものを他の人へ売ったり、普段使わないものは人と共有して使ったりすることだと思う。

エコという言葉で消費をあおって物を売る企業活動は、全然エコでは

もっとみる

分人主義

『私とは何か――「個人」から「分人」へ』という本を読んだ。

詳しくは、色んな人のレビューや本を読んでもらえればわかると思うが、自分は1つの統一された"個人"ではなく、相手によって変化する複数の"分人の集合体"なのだという考え方を書いている。

好きな人と一緒にいるときの自分が好きというのも、その分人が好きということで説明できるし、
仲のいい友人が海外赴任になってしまったときの喪失感は自分の分人を

もっとみる

リア充という特権階級の台頭(まとめ その3)

目次=====
1. 資本主義がうまくいかなくなった(別記事)
2. 個人同士がつながりやすくなった(別記事)
3. リア充という特権階級の台頭
3-1. 資本主義の既存の枠組みが壊れ、3種類の人種が現れた
3-2. リア充を応援する環境が整い始めている
3-3. 3種類の人種の今後
====

3-1. 資本主義の既存の枠組みが壊れ、3種類の人種が現れた

まとめ1で書いたように、資本主義(企業

もっとみる

ITの発展によって個人と個人がつながりやすくなり評価経済の時代になる(まとめ その2)

2. 個人同士がつながりやすくなった

ITが普及したことで一番変わったことは、個人→個人に対してつながりやすくなったことだと思う。それはコミュニティの重要性を高めたということだと思っている。

個人→個人に対してつながりやすくなったのは、売買にしてもそうだし、投資・教育・メディアもそう変わってきた。これは、仲介業をなくしたという意味もあるが、個人が発信するための費用がほぼゼロになったということも

もっとみる

資本主義(企業が投資をしてモノを作ることで世の中が豊かになる仕組み)が終わる(まとめ その1)

noteを始めて約半年。今まで考えてきたことをまとめてみようと思う。

最初は、資本主義とか企業とか、そういうものが終わるんじゃないかと思っていただけだったが、色んな本を読んだり考えたりしているうちに、もっと色んなものが変わってきていると気付いたこの半年。

読んだり、スキを押してくれたり、コメントをくれているみなさま、ありがとうございます。みなさまのおかげでここまで続けてこれました。

目次==

もっとみる

教育モデルの形骸化

ジャズピアニストの友人が言っていた。
今は、YouTubeとかがあるから、学校に行かなくても色んな理論とかが勉強できる。学校に行かないで、自力で勉強しているすごい人が、最近たくさんいる。

スタンフォードとか有名な大学のオンライン講座が開かれている。世界屈指の研究者の授業が、誰でも受けられる時代に、そこらへんの大学で授業を受ける意味はあるのだろうか。

もともと、義務教育は識字率を上げて資本主義社

もっとみる

プロしかできない職業はなくなる

小説は文学だ。
人生を豊かにしてくれる。本当にそう思う。

でも、2ちゃんねるのまとめサイトに載っているアマチュアが作った作品も面白い。最近、直木賞受賞作品をいくつか読んだが、申し訳ないが2ちゃんねるのまとめサイトの方が面白かった。

新聞というメディアより、インターネットでアマチュアが作った情報の方が価値があるようになったように、文学についてもプロではなくアマチュアが作る時代が来たのではないかと

もっとみる

お金より評価が大切な世の中になる

こんな経過をたどり、お金→評価の時代になると思っている

----

科学が仕事を生み出さない(企業のビジネスモデルが崩れる)

→ 仕事がない(企業の雇用が減る)

→ 雇用されない個人が仕事をするためには、自分が"評価"されていることが必要

→ 個人が評価を得るようになる

→ 評価されている個人が企業の仕事を奪う

→ 経済の主体が、企業から個人へ移る

→ さらに、評価の重要性が高まる

もっとみる

企業というプラットフォームが社会の形を作るとき

大企業に代わって個人が色々なものを提供するようになった。

Uberがタクシーに代わり、Airbnbがホテルに代わり、ハンドメイド作家が物を売るようになった。

これからは、個人が気が向いたときにだけ出す喫茶店やレストランなんかも出てくるだろう。

その一方で、国よりも権力を持つ企業も多くなってきた。

これからの社会はどうなるのだろう。

プラットフォームとしての企業が世の中の仕組みを作り、

もっとみる

(貴金属の)金の暴落が起こるんじゃないか

貴金属の金は人を魅了するという普遍的価値がある。

と思われてきた。が、金ぴかのもの、いる?

金ぴかのものに囲まれて生活したくないし、金ぴかのものってダサい。
色んな電化製品の部品として必要かもしれないけど、代替できるものもある気がする。

今、世界の貨幣は、金の価値をベースにしているが、それって怪しくないですか。という話。

金なんか誰も欲しくなくない?

例えば、ドイツ国債と日本国債がデフォ

もっとみる

同族意識の薄れが民主主義を終わらせる

民主主義の崩壊は、インターネットによる、同族意識の薄れが原因なんじゃないかと思う。

日本は比較的同一部族で構成されている。
その仮想同一部族の集団としての国への愛国心が低下している。

本来であれば、誰よりも日本人に幸せになってほしいと願う人の集まりが日本人だった。だが、今、日本人は他の日本人に幸せになって欲しいと思っているだろうか。

ここ10年ぐらいで、他国の人に対する感覚を、インターネット

もっとみる

世の中は豊かになっているが幸せは相対的だ

昔に比べて幸せな世の中ではなくなったと言われているが、豊かさは格段に上がっている。

スマホで乗り換えも道順もわかるようになったし、
kindleがあれば重たい本を持ち歩かなくていいし、
昔の友人ともfacebookで連絡が取れるようになった。

経済的にもバブル期よりGDPが高いらしいが、文化的にも、生活の便利さも、格段によくなっていると思う。

でも、幸せでない気がするのは、幸せは相対的だから

もっとみる

お金で買う尊厳

ひとは、お金で尊厳を買っていた。
昔は、お金がないと、尊厳を保てなかった。

お金がないと、食べる物を乞わないといけない。
お金がないと、みすぼらしい服を着ないといけない。
お金がないと、人を呼ぶことができない貧相な家に住まないといけない。
お金がないと、嫁をもらうことができなかった。

それが、近い過去まで、続いていた。

お金がないて、外食できなかった。
お金がなくて、ヨレヨレのスーツを着てい

もっとみる

どこまでを同族だと考えるか

あなたが幸せにしたいと思う同族とは、どこまでの人だろうか。家族なのか友達なのか日本人なのか世界中の人なのか。

私は、自分が少しでも犠牲を払わなくちゃいけないのなら、少なくとも会ったことのない人は助けられない。

フランス人がテロで殺されるのは心が痛むが、シリアの人がテロで死んだとしても、ニュースとしかとらえられない。

日本人がテロリストに捕まった映像をアニメ風の絵にした人は、不謹慎だ。フランス

もっとみる