本当にエコな世の中へ
今、ちまたで耳にするエコは、普通の企業活動では世の中によい影響を与えられず、お金儲けのことしか考えられていない企業が都合のいい言い訳として生み出した言葉だと思う。
ブラッドピットがプリウスを7台買ったという笑い話が昔あったが、本当にエコなのは、いらないものを他の人へ売ったり、普段使わないものは人と共有して使ったりすることだと思う。
エコという言葉で消費をあおって物を売る企業活動は、全然エコではない。
これからの世の中は、2つの意味で本当のエコになっていくと思う。
ひとつめは、共有経済。自分が持っていて余っているもの、使っていないものを共有する世の中になっている。ネットオークションで安くいらないものを売ったり、Airbnbで使っていない部屋を貸したりすることで、余計なものを作らないような世の中になってきている。
ふたつめとして、もし、個人対個人の売買が主流になった場合、本当に必要なものを必要なときに作るようになると思う。今までのようにスーパーやコンビニにあふれんばかりのものを置いておいて、売れなかったものは捨てるという世の中ではなく、必要なときに必要なものだけを生産し、直接生産者から消費者へ送るような世の中になれば、途中で廃棄されるものがかなり減るのではないかと思う。
そのふたつのエコが成り立つ世の中では、企業は売り上げを減らすだろう。なぜなら、ひとつのものを大切に使われると売り上げが減るし、個人対個人の売買が主流になったら今の大企業のビジネスモデルが崩れるから。
そもそも、企業の活動はお金儲けのゲームなのだから、本来エコ(必要ないものは作らず買わない)とは相いれぬものなのは、当然だと思う。